8 バー
エチオピアにはBARがある。
西洋風のBARだ。美味いビールやワイン、ウイスキーやカクテル、地酒など、薄暗くかっこよく照明をつけた店内のカウンターに酒瓶がずらっと並び、流行の音楽。踊るような仕草で歩くおしゃれなワカモノやダンディー達が集っている。
BARと言っても裏に回ればやっぱり「部屋」があるからブンナベット(先述。「宿」の項)ともいえる。
ちょっとはやってる宿に泊まると、夜になるととてつもなくはやってるBARになってしまい、騒音で悩まされることになる場合がある。だが、それは夜になってみないとわからないのだが。 まぁ今回はBARの話。
BARにはまず、キレイな若い姉ちゃんがいる。茶髪にしてばっちり化粧、最新流行のファッションに身を包み・・・ピチピチのチビTやタンクトップにヒップハングのパンツ(腰で履く、ヘソが見えちゃうパンツのことね)やミニスカート。若いからまぁうらやましいくらいかっこいいんだわ。 で、何してるかっていうと、男(客)取り合ってる・・・・。
お目当ての男性客に取り付いて、エチオピア女性ってすっごく気がきくからさ、色目色気茶目っ気たっぷり振舞っている。ギャルだぁ〜。
ガイジンは当然モテる。 (但し、姉ちゃん相手するとぼったくられることもあるから金持っていくように。) 私はモテない。ホストがいないからか。(金は出さんぞ。)
・・・・で、 衛星放送でエチオピアの流行の音楽のビデオクリップを流している。
この音楽ビデオがなかなか興味深いんだよね。
すっごくかっこいい流行の音楽なんだけど(エチオピアの流行歌ってかなりイイ!)映像が、地方の貧し〜い茅葺きの伝統家屋やをバックに民族衣装で歌って踊る若者たち。 ちょっとびっくりするくらいエチオピアの伝統文化賛美路線で出来上がってるんだよね。しかも、出来が良い。かっこいいんだよ。
日本じゃ欧米じゃ考えられないでしょう?浜崎あゆみの曲に和服の若者が日本庭園の桜バックに踊る映像なんて。
エチオピア人って・・・・ものすご〜く自分の国に誇りを持ってるんだよね。(それはまた別の項でお話しましょう)
だから、若者たちも誇らしげにそういう映像を熱っぽく観てる。
それと、思ったのは、街の人間って所詮は地方から来てるんだよね。娼婦なんてとくにそう。小金持つようになっておしゃれして、BARで遊べるようになったって、ガキの頃はやっぱり裸足で土間に寝てたんだよな。
ところで、外国人観光客相手のぼったくり事件が多発している。かくゆう私もやられてしまった。
アジスにて。
「今日はお祭りで伝統の踊りをやってるところがあるから絶対に行ったほうがいいよ。」ってやつ。
私は断ったのだが、無理やり連れて行かれた。
ブンナベットに連れて行かれ、食堂に座ったら女の子がいっぱい出てきて私にかまう。普段着のまま歌い踊る。超フレンドリーモード。「一緒に踊ろうよ!」と。 頼みもしないのにコーヒーセレモニーも。 疲れていたから余計面白くもなんともない。
「ワイン飲んでもいい?」って女の子が聞くから「どうぞ。」って言ったらタッジワインが女の子6人分の6本出てきて、とんでもない額を請求された。
この事態、予想が付いてたことだから、ちゃんと「ダメ」って言っておけばよかったのだ。でもそのときはものすごく疲れていて正常な折衝力を失っていた。
結局、そのワインの妥当と思える最高の金額に色をつけて払ったら文句言われずに帰ることができた。(請求された額の約3分の1、約900円)
他の日本人は同じパターンで誘われ、連れて行かれたのがBAR、女の子たちにコニャックをボトルで入れられ請求されたのがなんと2万円。しかも、その男は全額払ったそうな・・・・・。(ひょえ〜。金持ちだ。)
とにかく娼婦の若いお姉ちゃんたちには気をつけて・・・・・。ちなみに女の子たちはまだ10代。
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