牛
インドでは路上に牛があふれている。牛は神聖な動物だからして、いくら邪魔でも多すぎても、ひどく追い払ったり、打ったりしないのにはもう、不思議なくらい。
だって、手を広げたら届きそうな細い路地に、で〜んと、牛がナナメに立ってたりすると、 私たち、通れない!
「野良牛」だって事がタチ悪くって、おとなしいけど、汚いって!もう。
「ちょ、ちょっと、アンタ、その汚いしっぽ動かさないでよ!!」などといいながら、 素早く通り抜けなくてはいけないのだ。
数がものすごいから、路上にはうんち、うんち、あっちにもこっちにも、 ばしばし落ちていて、気を付けていても一日に何度かは踏んじゃう。
牛は田舎だと数は多くってもそれほど迷惑はしないけど、都会だと交通渋滞がおこっちゃう。
バスも車も、リクシャーも、サイクルリクシャーも、ラクダ車もロバ車もいるところに野良牛がふらふらでてきたりすると、もう、大変。
そう、牛車もある。飼われている牛はおしゃれよ。角にターバン巻いてたりする。
二頭だての牛車なんて迫力!あの後ろについちゃうと進まないんだよねー。
そうそう、牛って暖かい所がお好きなようです。
バラナシの火葬場には牛がいっぱい。焼いてるそばにも寄って行っちゃう。
一生懸命焼いてる人のジャマになってる。
それと、寒いからとみんなでたき火とかしていると、
その50センチそばに寝そべっちゃうから、人間様が火にあたれるのは、
ほんのわずかなスペース。 あーあ。
駅の待合室に入ってくるのもやめて欲しい!
みんな寝ている(ごろごろ)ところにのそ〜っと入ってきて
おしっこでもされたら、どうしよう、ってハラハラしちゃう。
とにかく インドは牛! なのである。
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