上手なツーリストのだまし方

インド商人はすごい!
何がって、「金をかせぐ」という目的の為には、ありとあらゆる手段を知恵を絞って考えぬいていて、それを武器に臨機応変、先手先手で勝負してくる。
それはもう、鮮やかとしか言いようが無い。
とにかく我々が思いつくようなレベルのやりとり展開はすべて想定済みですべてのパターンを最初から先回りしてとらえ、対策を打ってくる。
旅行者ごときがどんなにがんばって交渉してもかなわない。

だからインドの値段交渉は大変なのだ。

他の国みたいに、相手をほめたり仲良くしたりすることで値段が下がる、なんてことはない。いくらフレンドリーモードでも、その場合はその場合の「最大に金を儲ける為の話法」が瞬時に展開されるわけだ。
どちらにしても、私たちの常識や商倫理が通用すると思ってはいけない。
なぜなら彼らにとって外国人ツーリストというのは、「どんな手段を使って金を儲けてもよい存在だからである。
彼らは、外国人ツーリストにはいくらでもウソをつく。だます。
そして、絶対にインド人と同じ対応はしない。(プライス面で)
それを感じた理由は、インド人の商売の世界における強固な同業者の結びつきである。
たとえば、あるオートリクシャーにふっかけられたとする。他のリクシャーマンはそれより安い値段を言いさえすればその客をつかまえることができるハズである。
しかし、彼らは絶対にそういうことはしない。
その場にうじゃっといるリクシャーマン全員が同じ値段しか言わなくなるのだ。
ある時一人だけ安い値段を言って私たちを乗せようとした、まだ少年のリクシャーマンがいた。すると、他のリクシャーマンたちは、私たちをその少年のリクシャーから引きずりおろし、その少年はルールをやぶったということでボコボコにされていた。
つまり、インド社会は、同業者同士とか、周囲の人との秩序、バランスに支配されているわけだ。
我々ツーリストは自分が「カースト外」であることを思い知らされる。
もちろん、普通のいい人もたくさんいる。それは当たり前なことだけども、ツーリスト相手にそうやって金を儲ける人が他の国より多い、というのは残念ながら事実だった。

リクシャーマンのやり方
◇「あの店はクローズしてる。」「あのホテルは今日は満室だ。」「値段が前と違って高い」などと言って他の店や宿に連れて行きたがる。 連れていった先の主人からマージンをもらうため。
◇「深夜料金だ」「TAXだ」「メータープライスだ」「インディアンプライスだ」「そのときの値段にはマージンが含まれていたからだろう?」全部うそ。ボリボリなだけ。
◇混んでいる中には入って行きたがらない。 道を知らないのをいいことに、全然違う場所で降ろされた。←頭に来る!
 
寺院 ガートなどで
花代、礼拝料。これはひどい。勝手にフレンドシップとか言って、お参りさせたり花を流させたりするくせに、後で貧しい人の為とかAsYouLikeとか言って50ドル(!)よこせ、など言ってくる。
 
カード悪用
日本に帰ってから、ある日、全然関係ないのに40万円の請求が来た。
買い物の時、支払いをカードか現金か迷って少しカードを店の人に見せたときに番号を暗記、又はメモったか?したらしい。
カード会社から照合してくれ、と言われた書類には、サインの欄になんと漢字で私の名前まで記入されていたからすごい。
買い物をするときには充分気をつけて。カードはむやみに人に見せないこと。
カード会社の人の話では、トラブルは店の住所がアグラーがダントツに多いのだそう。そして、「インド人の手口は、まさにミラクルですよ!」だってさ。
インド人は本当にいろんなを考えてるからなぁ。アタマ良すぎ。今はサインが無くても請求書をあげられる時代。それって怖いよね。
 
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