リビアの食について

 トリポリ旧市街
 

リビアの食は貧しい。
国土の大部分が砂漠で、耕地面積は総面積の実に1パーセントと極端に少ないリビアは自国産の農産物が少なく、そのほとんどをチュニジアやエジプトからの輸入に頼っている。
そのためものの種類が少なく、値段も高い。自然、メニューの数も少なくなる。

街の食堂の一般的な食事は、羊か鶏か牛のロースト、きゅうりとトマトの角切りにドレッシングがかかったサラダ、香辛料がたっぷり入った豆入りスープ、それにミルク。
これで5RDほど。
安くあげたい場合は街頭のシュワルマ(羊肉のグリルを薄くそいだもの)入りサンドイッチを食べる。これが1RD。
 
リビアでおいしかったのはスープだけだ。これはどこの食堂へ行っても、または家庭においてもはずれなくおいしかった。
 
かつてイタリアの植民地だった影響からか高級レストランに行けばまれにスパゲッティが食べられるが、パスタのゆで加減が悪くとてもまずかった。
トリポリでピザ屋さんを1軒だけ見かけたが、それ以外にはリビアにファーストフードというものは存在しない。
 
リビアでの食の楽しみといえば、エジプシャンカフェで熱いお茶を飲むとか、街角にたくさんあるケーキ屋さんで、甘いケーキやクッキーを食べること、ぐらいだったが。
 
 
 

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