里山仕事・しょんた塾について |
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「しょんた」「塾」〜その2 |
命名は、静岡県榛原郡金谷町大字神谷城(かみやしろ)の小字、塩ノ田が由来です。原(地元の人達の牧ノ原台地の呼び名)の畑にかよう斜面の道脇においしい湧水があったことがその名のもとだろうと想像されます。 茶畑で有名な牧ノ原の北部、諏訪原城址近くの台地西端から菊川水系に下る段丘斜面の一部で、南にカール状に開け、目の下に南下する菊川と東海道本線を見下ろす一帯です。菊川の渓の向かいには見事に手入れされた茶畑、かつて入会地だった草刈り場の斜面、火剣山、小夜の中山をいく旧東海道、を見はるかすことが出来ます。 絞り水で耕作されていた棚田(今は休耕田)と茶畑の背後に、かつて薪や刈敷の採取、シイタケ栽培がおこなわれていた落葉樹林があります。以前に主要樹であったらしいアカマツは立ち枯れ、クヌギ、コナラ、クリ、ヤマザクラ、ウワミズザクラが樹高10メートルほどの樹冠をひろげています。山太郎の名にふさわしいクスノキは、胸高幹回りが3メートルほどで、樹高はおそらく15メートルを越えます。低木層には、サンショウ、クロモジ、ムラサキシキブ、ミヤマツツジはごくすこし。林床にはセンリョウ、オモト、テイカカズラ。一部にはマダケの変種と思われるクロチクの竹林があり、タケノコが一杯出ます。 落葉樹林から徐々に外周にカシ、ヤブツバキ、ヒサカキの中に樹齢約100年のスギ、ヒノキが点在する混交林、それを囲むスギ、ヒノキの3,40年生の造林地が控えています。奥まった窪地には上水道が敷設されるまで下の集落の飲料水だった水源があり、水神さまが祀られています。 まさに、「のら」と「やま」の接点、たくまずして残されたビオトープにほかなりません。 |
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