釣りキチ・ワールドの のれん

川魚全般(渓流魚編)・レシピ



ヤマメ(アマゴ)は渓流に住む幻魚!
体側に朱点が有るのがアマゴ。無いのをヤマメと呼ぶ。昔は箱根を境にして東がヤマメ、西がアマゴと分かれていたが現在は混生中。
ヤマメ(アマゴ)もアユ同様、塩焼きが旨い! しかしアユと違い、ヤマメは腹ワタは取り除いてから、焼き、食べる。
ヤマメの塩焼きの焼き方は、アユに準ずるが、とくに気をつけることは弱火でじっくりと焼き上げることだ。これがコツ。

味噌焼き=アユに準ずる。

油を使った料理
油を使った料理の中では、小型ヤマメを【片栗粉】で揚げたものが格別美味い! 唐揚げ粉でなく片栗粉を使うのが上手いやり方だ。
フライ・ムニエル・バター焼きは、中〜大型ヤマメに合う調理法。レモンの輪切りを添える。

開き(一夜干し)と、丸干しと、燻製
ヤマメ(アマゴ)も、一夜干しや丸干し、または燻製にすると、スナック感覚で食べられる。【釣りキチの店・特製】がお薦めだ。

石焼きにする!
ヤマメ(アマゴ)を開いて、(お好みで!)塩味または醤油味をつけ、熱く焼けた石の上に乗せて焼く。野趣があって美味い!
「白子」または「卵」も、石焼きにすると美味だ。アルミホイル等で包んで焼くと良い。

胃袋の照り焼き
イワナほどではないが、ヤマメ(アマゴ)の胃袋の照り焼きも、珍味だ。
胃袋の内容物をすべて取り除き、胃袋を串刺しにし、醤油を何度もつけながら焼く。酒肴によく合う!

骨酒とヒレ酒=アユに準ずる。

ヤマメ(アマゴ)の刺し身(大型に限る)
渓流魚の刺し身は、寒い時期以外に食べるときは要注意! 寄生虫がいるからだ。
刺し身は、身が硬くなる大型魚が向いている。そして寒い時期や、予め寒い時期の渓流魚を冷凍しておいたものを使う場合にのみ、以下の調理法を採用する。
まず、肝心なのは、「水を一切使わない」で刺し身を造ること。水を使うと極端に味が落ちるからだ。
調理中は、ずっと、ふきん等で魚の血や汚れを拭き取る。包丁に付いた汚れも同様だ。
水を使わないで造った渓流魚の刺し身は絶品! 飲み過ぎにご用心!

イワナは源流に住む幻魚。(山どじょう)とも呼ぶ!
ほとんどの調理法(刺し身・塩焼き・石焼き・油料理)は、ヤマメ(アマゴ)に準ずるが・・・
骨酒と、胃袋の照り焼きだけは、ヤマメ(アマゴ)よりイワナのほうが上だ。これは食性に違いがあるようだ。
骨酒は、酒を熱燗にし、その中に焼き上げたイワナを浸して作る。旨い、美味い!!

イワナもヤマメ(アマゴ)も、美味なだけでなく、精がつくので病弱者や年寄りにも喜ばれる。

ニジマス料理
ニジマスは調理する前に、腹の内容物をきれいに完全に取り去っておく。(黒い血ワタ等も取る)ことが肝要。これが美味しくする大前提だ。
まず、手軽なのはバター焼き、フライ、塩焼きなどで、どれも美味い。
少し手をかける調理法として、甘露煮、ムニエルなどがある。
甘露煮は一度、ニジマスを焼き枯らしにしてから、甘辛く煮詰めて作る。
ムニエルは、30分くらい牛乳につけ置き、塩・コショウをして、小麦粉を叩くようにまぶす。それから・・・
フライパンにサラダオイル4、バター2の比率を入れて焼き、炒めたアーモンドと特製ソースをかける。
特製ソースは【魚の焼き汁全部】と、白ワイン大さじ2、醤油小さじ1を入れて作る。
フライパンには予め、ニンニクを香りが出るまで炒めておくと、魚の【臭み取り】になる。
ムニエルが出来上がったら、刻みパセリを振りかけ、レモンを添える。
さて・・・
手をかけないで、ニジマスを超美味にする食べ方が、「味噌焼き」だ。これは私のお薦め料理!
腹の内容物を完全に取り去ったニジマスの側面に、三ヶ所ほど切り込みを入れ、側面に沿って味噌を塗る。腹の中にも味噌を詰め込む。
味噌を施した状態で、一晩(または二晩)寝かせる。味噌が充分に沁みた状態でニジマスを焼く。味噌が焦げないよう弱火で焼く。
味噌を塗った状態のものを、一晩寝かせてから冷凍保存し後日、焼いて食べても美味い。



オイカワ料理
オイカワが美味いのは12月下旬〜3月上旬。寒い時期が美味い。
内臓が苦いのでワタはきれいに取り去る。血もきれいに拭き取る。
オイカワに向いた料理は唐揚げ。それを【南蛮漬け】にすると更に美味しい。
南蛮漬けの作り方だが、唐揚げで二度揚げしたオイカワを、タレに漬け込んで作る。
タレは、「スライス玉ねぎ・刻みネギ・酒・酢・ミリン・醤油・唐辛子」で作る。このタレの中に数日間、漬け込んだ後に食べる。食べるときは、レモン汁をかける。
塩焼きもイケる! 薄塩を振ったオイカワを焼き、熱いうちに醤油をつけて食べる。(冷めると味が落ちる。)
甘露煮を作る場合は、オイカワを完全に干し上げてから(臭味の元の水分を飛ばす!)、甘辛く煮詰めて作る。

ウグイ料理
ウグイを唐揚げにするときは、ワタ抜き後、3時間くらい【素干し】にし、小麦粉をまぶして揚げ、レモン汁と醤油で食べる。
上記の唐揚げにしたものに中華風のアンをかけても良い(←これが餡かけ)。アンは、片栗粉を水で溶き、醤油・ミリン・砂糖・唐辛子を少しずつ加えて作る。
甘露煮を作る時はワタ抜き後、半日くらい干してから軽く焼き、更に3〜4日天日で干し、鍋に昆布を敷き、その上に魚を並べて、水を魚が隠れるくらい入れ、
落し蓋をして弱火で半日煮たら、水を捨て、醤油と砂糖で味をつける。
ウグイは冬場に食べると脂が乗っていて美味しく食べられる。

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