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れました。(後で調べてみるとこの日は10月13日であったという事でした。)
その時、彼らは一緒に一般物理班として集合しました。(このとき一般物理班に関係があったのは藤田氏だけだったのですが天文班やラジコン班であまり相手にされていなかった遠藤氏や向山氏が一緒になったのでした)
そこで2年という一番のんきな時期で暇を持て余していた彼らは気楽になにかやろうかなどと考え出したのでした。

「この一般物理班はすごく評判悪いな。」
「うん、そうだな。でも実験やって必ず失敗していて成功したことが無いんだからな。」
「そうそう、ミリカンも失敗だったし もっとひどいのは霧箱。あれは2年も続いて失敗だろ。」
「そうなんだよなぁ、だからさぁ、ここらで一発何かバアーンと成功させて みんなを驚かせたら面白いと思うんだけどな。」
「そりゃあ、いいなぁ。何か楽しくなってきたみたい。」
「ところで一体何やるの?」
「う〜んと 何やったらいいのかな。」
「さあ?」

彼らに思い浮ぶ訳が無かった。彼らは退屈まぎれに適当に喋っていたのだから。ところがここで、彼らの凝り性が黙ってはいなかった。その日すぐに彼らは図書室へ行き 多少周囲の勉強をしている連中を気にしながら 本を眺めながら何がいいかなどといろいろ探していたのでした。初めはレーザーをやろうかなどと本気の冗談を言ったりしてはふざけていたのでした。(もう少し物理部に金があったら彼らは本当にやっていたのかもしれません。これは日本のレーザー光線界において、偉

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