リズムは学校にあったとの事でした。)
彼らは今後の実験計画を建てる為向山氏のお宅へと集合しました。(実は3人揃って沼津へ行った帰りに寄ったのでありました。そして結局トランプをやっただけの様でありました。)
解散間際に建てた計画によるとスライドガラスに墨を塗りそれにカミソリで傷をつけ スリットにするというものでありました。(水野先生がおっしゃったやり方の様な気もするが)
そこでその日、スライドガラスを持って行く役目の藤田氏はさっそくスリットを作ろうと考えた。家の者が皆寝静まった夜中、幸わせそうに寝ている弟を見ながらかれは墨を擦り出したのでした。墨が適当な濃さになった頃、彼は高まる胸を押さえてスライドガラスに墨を塗りました。ところがそれを蛍光灯に透してみると向こうが見えてしまいました。彼は焦りました。そして1度塗ったその上にもう1度墨を塗りました。それでもまだ、向こうが見えてしまいます。頭にきた彼は(元々かれは気が狂っていたという話があるが)ひょっとしたら塗る時 もっと力を入れたらうまく塗れるのではと考えた。そしてその通りにやったのでした。
みなさんは、どうなったと思いますか?
力を入れると前に塗っておいた墨まで一緒に取れてしまい、前より一層透けて見えるようになってしまうのです。藤田氏はがっかりしてしまい知らないうちに布団の中に入っていました。
次の日彼はさっそくこの事を遠藤氏と向山氏に話しました。ところが両氏はそんな事あまり気にかけずに、藤田氏が不器用であるから失敗したんだという事にして 前日建てた計画を実行することにしたのでした。そして藤田氏の意見を若干参考