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「そんなもんで いいだろう。」
──遠藤氏は紙を出し、藤田氏はまだ暫く拭いている。その間にジュンちゃんはカメラの位置などを決めている。──

「さて、紙を貼ってくれ。」
──遠藤氏、紙の片側を押さえている。藤田氏風の為、飛ばされそうになっている紙のもう片方を押さえる。──

「あのォ先生、二人共手が塞がっているもんですからテープでとめて下さいませんか……」
「全くお前たちには世話が焼けるなァ……」
「本当にすみません……」

この三人の男はジュンちゃん、遠藤氏、藤田氏、であった。向山氏はバトミントンの試合で撮影に参加は出来なかったがバトミントンで優勝したのであるからまぁ、許されるであろう。この時実は藤田氏と遠藤氏はソフトボールの試合に出る事になっていたのであるが そこは部員の多い物理部のこと、二人が抜けてもかまわないだろうという事で 試合を免除してもらってた。ところがこの試合 大変な点差によっての負け試合。そこで二人が言うには
「俺たちが出てりゃ 勝ってただろうに……」
「本当、本当、全く惜しい事したなァ……」

(二人が出てりゃ、もっと点差が広いたよ、きっと。)
     <……陰の声>

彼らは焦っていた。あまりのろのろとやっていたので日が傾いてきだした。ここで日をかえる事は
出来ない、なぜなら日をかえると全く撮影条件が変わってしまうからた。だから急いでいるのだが、やはり日頃の行いの悪いのがたたっているので風

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