この休み、彼らは暗箱をつくる為の板を買いに、行きました。まず彼らが行った所は木材の加工場。そこには店の人がお昼で居なく事務のおネエさんがひとり。(この女(ひと) 割ときれいだった。)
「あの、材木を少し分けて、もらいたいんですけど。」
「うちは材木の加工をやる所で材木の販売は、やっていないんですよ。」
「あぁそうですか…でも…ちょっとだから分けてもらえませんか。」
「私じゃ、ちょっと分からないわ。」
「そうですか…。どうしよう?」
──と考えている彼らの眼に映ったものは恐らく使われていないであろうと思われる“木端”──
「あのォ…すみません、この木端いらないんですか?」
「いらないと思いますよ。」
「それじゃ、少しもらって行っても良いですか?」
「いいですよ・でもちょっとだけよ。」
この帰り道、彼らは今度こそ材木屋を見つけました。そこでの話をひとつ。
彼らは材木をいろいろと物色。店の人の話によると1枚225円との話。彼らは元来ケチなものですから そんなにお金を出すなら良いものを選ぼうというので必死になって手に刺を刺しながら、板の選択に夢中。そしてやっと選んだ4枚の板を店のおっさんの所へ持って行くと1000円との話。(ここで頭の良い方なら彼らが損をしているのに気付くと思います。)
ところが1000円という金額の高さにびっくりした彼らは思案中。
「1000円なんて大金だせるかなァ。」