この装置には一長一短があり、実験の結果Fig1の方にした。 なぜならば、回折格子を用いた方は、各波長すべて等しく回折し、分光した場合波長読み取りが容易である。しかし、ある一定の連続スペクトルを必要とする場合光源と測光面の距離がプリズムに比べて必要である欠点があった。
また、プリズム式は回折格子の短所はカバーできるが、回折格子の長所である等目盛りを使うことはできない。等目盛りを使いたい場合補正が必要であり、補正するには、現時点では難しくて、補正不可能であった。
この問題に対して入手し得るかぎりの資料にあたってみたが、“くだらない”ことらしく、この点について記載はなかった。従って我々自身で解決する道しかないことを悟り、実験に取りかかった。
1.実験器具 光源(プロジェクター)・スリット・回折格子・凸レンズ・プリズム
2.方法 実験器具をFig1、Fig2のように配置する。
注:(器具は一直線上に並べる。私はひもを使った。)
暗室内で観測者の目を受光器の代りに置き、水平に左右に移動する。
注:(少しでも上下の位置関係がずれると、スペクトルの観測はできない。)
3.連続スペクトルが観測できたら、プリズムと回折格子を交互に入れかえ、同じ幅のスペクトルを見た時光源と目の距離を測定し、両方を比較してみる。