真理2_1_11 | 次頁 | 前頁 | 索引 | ホーム |
以上の結果をまとめてみると、緑色植物は紫・青をよく吸収し、緑・黄緑は殆ど吸収しないのである。又、赤・橙・黄については、植物によって異なるが概して橙を吸収し黄・赤はあまり吸収しない。しかし、いままで記した結果は、肉眼より出たものであり、主観性が多分に含まれる。これを解決するために、現在製作中の富士高式自作分光分析機の登場を必要とするのである。又、この実験の不備な点として、試料の濃度のことがあげられる。これをなくすためには葉片採集の時点から“定量”を頭において資料抽出に取りくまねばならない。
ところで、重要なテーマの一つである“光合成色素が環境の変化に対してどのような反応を示すか”はこの結果だけでは判断しにくいため、次のような実験はどうであろうか。
光は水中を進む時、次第に水に吸収されていくものである。それで海などでも深さが増すにつれて光が届かず、非常に深い所では、いつも真暗である。太陽光線が海中を進む時、まず吸