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収されるのが赤や黄(波長800〜650mμ)の光線で、次は黄から緑(650〜550mμ)、より深くなると緑から紫(波長550〜420mμ)という具合である。これを見ると深さによって生えている海草の光合成色素の吸光特性は、それぞれ違うであろう。これを調べてみる実験も興味深い。
 水深の他に海抜などの環境による違いの測定もある。
 植物の季節による変化でも、楓や銀杏などに見られる“紅葉・黄葉する”という現象をとってみると、“紅葉・黄葉する”以前に存在していた光合成色素中の色素が分解して、それまで緑の色素に打ち消されて存在していないように見えていた黄や赤の色素が現れるのであろう。このような季節による葉の変化、それに伴う光合成の吸光特性の比較も今後の課題である。

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