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富士高式分光分析機 光源部 3号機
2号機で使用したヘッドライトの効果に取りつかれ、なんとかできないものかと考えた末、反射板をランプを囲めるくらいにしようとしたのは、その年の9月にはいった頃だった。家庭用水もれ防止に使われるアルミを使い、反射板製作にとりかかった。しかし、反射板の曲面作り出すのに、いろいろと思案してみたがどうしても放物面鏡がつくれず、プロジェクター用ランプを富士市中の写真店を尋ね歩いて、やっと捜しあてたランプから反射板を取り出し、プロジェクター用ランプのフィラメントと同位置にハロゲンランプのフィラメントが位置するように固定した。冷却部は、2号機よりさらに強化するために水冷冷却という新しい方法を取り入れた。つまりファンで送られた風を水で冷却し、その風でランプを冷却しようという方法である。そこで水冷方法としては銅パイプに水を流し、風路に設置する。さらに、その銅パイプを反射板とランプの回りにも配管する。ファンは2号機と同様のものを使った。周囲は放熱作用能力の大きい銅版でおおい、周囲への光の散乱を防いだ。実験してみると、冷却装置の冷却効果は予想をはるかに上回るものだった。