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富士高式光学水槽
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私たち生物物理班では、クロロフィルなどの試料を入れるための容器として、特殊な光学水槽を開発した。
最初は、カバーガラス4枚を用い、1センチメートル四方に組み立てた。接着剤としては、パラフィルを用いた。(Fig23)
しかしパラフィルは試料の溶媒に使用する アセトン、エーテル等に溶けることが、その後の実験で判明した。
又、光学水槽の厚さは、1センチメートルでは厚すぎ、通過される光は、ごくわずかであった。そこで新しく、カバーガラスの間に、細かく切ったスライドガラスをはさみこんだ薄型の水槽が考案された。(Fig24)
試料の溶媒である、アセトン、エーテル等にも溶けない接着剤を探すため、水ガラス、エポキシ系樹脂の使用が試みられたが、どちらも溶けてしまった。
今、接着剤として用いているのはのりである。これは、試料の溶媒には溶けないのだが、接着力が弱いのが難点である。その接着力の弱さのため、実験中に倒れてしまうようなことが、たびたびあった。