寸 座
伊 目
 旧氣賀村の最南端に位置する伊目区は、出引を現在出していませんが、これは、長い間、伊目の人達が、細江神社の御神体が最初に流れ着いたときに、「障らぬ神に祟りなし」ということで棒でご神体を押し返して遠くへ流れるようにしたということが信じられていたので出引を出すことができないと言われてましたが、これは、全くの流言であり、確かに大地震で伊目には御神体が流れるついたのですが、里人は、丁重にお祀りし、御神体が再び流失したのも、地震による高津波によるものだと細江神社の記録には、なっています。何れにしろ、もし、流言が事実だとしたら氏子にさえもなれないでしょう。
 ここは、旧氣賀村最西端に位置し、旧下村でしたが明治の時代に五根山寸座區(現中区と寸座)として旧下村から分離しましたが、その後、いつ頃か不明ですが五根山寸座區から分離し、現在に至りまます。ここも伊目区と同様に流れてきたご神体を棒で押し返したので出引を出すことができないと言われてきましたが、これも全くの流言であり、細江神社の記録にもここには流れ着いていません。もし、流言が事実ならば、旧下村が氏子になることができないでしょう
 戦前には、この区に対して立神楽の奉仕があり、記録に拠れば、どのような理由かわかりませんが、愛知県の小坂井に神楽の株を売ったとかで戦後は、行われていません