はやし浩司
はやし浩司
8・31
日本人は目が上ばかり向いている……ということを書いたら、「どういうことですか?」と質問さ
れた。
しかし日本人は、それはだれでもそうなのかもしれないが、自分のことを客観的に見ることは
むずかしいものだ。とっさのアンサーとして、こういうふうに答えた。
たとえば「力のある人が、いい生活をするのは当然だ」と言ったとする。日本人なら、だれしも
そう考えるし、それに反論する人はいない。しかしこういう発想そのものが、「上を向いている」 のだ。こういうことだ。「力のある人が、いい生活するのは当然だ」と言うことは、その裏で、「力 のない人は、悪い生活をして当然だ」と言うのと同じということ。「下を見る」というのは、そういう ことだ。私たちは成功者や力のある人を基準にものを考える。しかし本当に大切なことは、失 敗者や力のない人にやさしい世界をつくることだ。それが「下」を見るということ。私たち日本人 は「力のある人はいい生活するのは当然だ」と、安易に、かつ無批判に言い過ぎる。だから私 は、「尾崎豊の卒業論」(中日コラム)の中で、「日本人は目が上ばかり向いている。弱者の立 場でものを考えるのが苦手」と書いた。
いよいよ中日新聞のコラム「子どもの世界」が、残り7〜8回を残して終わることになっ
た。昨日、担当のT氏から、そう連絡があった。このままのペースでいけば、10月末くらいには 終わる……? (本当に書きたいこと)(本当に載せてもらいたいこと)と、(新聞社や読者の方 が求めるもの)との間には、大きな差がある。また(読者の方の役に立つ記事)との間には、も っと大きな差がある。こうしたコラムを書かせてもらうということは、この「差」との戦いでもある。 しかし長い間、お世話になった。が、私はこれで書くのをやめるわけではないので、またどこか で、別の機会に、自分の意見を発表したい。まあ、いわばリストラにあったようなものだから、 一休みをしたら、また職探し(?)に行くか……と思っている。「のんびり行こうよ、オレたちは。 あせってみたとて、同じこと……」かな。長い間、「子どもの世界」を応援してくださった皆さん、 いろいろありがとうございました。皆さんの声援があったからこそ続いた……?のです。もちろ ん新聞社の皆さん、報道部の皆さん、ありがとうございました。もし私のコラムを続けて読むの を望んでくださるようなら、新しく「ファミリス」などで連載が始まりますので、またそちらのほうで よろしく!
近くのパソコンショップで、少し古い型だが、NECのを、投げ売りしていたので、おととい買っ
た。値段は7万円だった。まあ、ワープロとして使うなら、まったく問題はないので、ワープロ専 用機として使うつもり。去年くらいまでは17万円くらいで売っていたと思う。
今日は「株」が、これまたどんどんさがっている。これから日本経済はどうなるのか。心配を
通り越して、恐ろしくなってきた。仮に株価が1万円を切ると、大恐慌ということにもなりかねな い。その1万円を切るまで、もう700〜800円くらいしかない。パソコンを安く買えて私はうれし いが、なんだかNECやショップの人には申し訳ない気持ちだ。こんなことをしていると、日本の 経済はおかしくなる。
もっとも「書く仕事」は、今、最悪の大不況。東京の仕事は、東京近辺に住む人が奪い合って
いる状態なので、この地方まで仕事が回ってこない。地方の人は地方の人で、地方にはロクな 書き手はいないと思っている。(悲しいかな、この浜松では、なんでもかんでも、東京から来たと いうだけで、ありがたがる傾向が非情に強い。そしてその一方で、自分たち地方人をバカにし ている。)それがどっこい、私のような実力ナンバーワンの人間だっているのだ。「さあ、こ い!」という心境だ。が、その元気も、このところ、どうもカラ元気のような気がする。腹に力が 入らない。年齢もあるし、気力、集中力が確かに弱くなってきた。
8・30
Tさん(70歳女性)と電話で話す。息子氏(45歳)が、神戸に住んでいるが、音信がないと嘆
いていた。が、よくよく話すと、Tさんの心の中には、3人のTさんがいるのがわかった。@子ど もを思う、本能的な愛をもった母親としてのTさん。A子どもを所有物のように考え、自分の支 配下におきたいと考えているTさん。B「親の自分」を粗末にする(?)息子氏への怒り、うらみ をもったTさん。この3人が交互に会話の中に出てくるので、正直言って、おもしろかった(失 礼)。人間も老人を見ると、赤裸々な人間像を知ることができる。その年齢になると、自分をご まかすことができなくなるからだ。
8/29
さわやかな朝だ。前回、アメリカへ行ったとき、空港で聖書を買ってくる。アメリカでは、聖書
の知識なくして、人と話をすることができない。二男のフィアンセの家は、敬虔なクリスチャンの 家庭だ。長男の人が、宣教師をしているほどだ。それで私も聖書を読むことにした。
その中に、こんなのがある。
Blessed are the poor in spirit,for their’s is the kingdom of heaven.
直訳すれば、「心の貧しい人は祝福される。なぜなら天国の王国は彼らのものである」となる。
(Matthew)
しかし「POOR」の訳がおかしい。そこで辞書をひく。こんな単語、知り尽くしていたはずなの
に、英語にはまだまだわからない意味がある。大きな辞書(小学館のランダムハウス)を見る と、「質素、簡素な、つつましい」という意味もある。「なるほど!」……そういうことなら意味がわ かる。
もともと聖書は、ヘブライ語をいくつかの言語を経て、英語に訳されたもの。こうした「?」と思
うような英語にでくわすことはありえない話ではない。時代も変わっている。「心のつつましい人 は祝福される」というふうに私は訳した。で、それで思い出したが、今度の選挙で、当選したと たん、超大物ぶっているタレントが何人かいる。かわいそうな人たちだ。彼らは「ごうまん」とい うわき道に入りることで、真理の道から遠ざかっている。人生は短い。それ人間も退化期に入 ると、自分を見失う。そしてますます過去の栄光にしがみつき、自分は完成された人間だと錯 覚する。こういう人間に政治を任せてはいけない。が、悲しいかな、庶民にはそれもわからな い。マスコミ的な人気に踊らされて、こういう愚劣な人間を選ぶ。そしてそのツケは、結局自分
が、払うことになる。
真理にたどりつくためには、まっすぐ前に進まねばならない。人生の目標はすべてここにあ
る。私は凡人だが、しかしわき道に入ったら、その分だけ時間を無駄にすることぐらいはわか る。残された時間はあまりにも少ない。こう書くと、「何を偉そうな」といわれそうだが、あえて私 は言いたい。「国会議員にくらいになったくらいで、偉そうな顔をしてはいけない。世間の人はだ ませても、私はだませないぞ」と。
心のつつましやかな人は祝福される。なぜなら天国の王国は、彼らのものである。
8/27
野口健氏(登山家)の意見が注目されています。ヒマラヤの清掃活動をしているそうだ。それ
について、意見を書いてみた。このHPの「opinion now」のところに書いておきました。い や、ここにも添付しておきます。よろしかったら、お読みください。
ゴミを捨てる日本人
●日本文化に根ざず問題
登山家の野口健氏がこう言った。「登山家の中でも、アジア隊の評判は悪い。その中 でも日本隊は最悪。ヒマラヤをゴミに山にしている。ヨーロッパの登山家は、タバコの吸 殻さえもって帰るのに」(F誌〇〇年六月)と。野口氏のとった写真には、H大学山岳部の ボンベなどが写っていた。 日本人はのこぎりで木を切るとき、手前に引きながら切る。欧米人は、向こう側に押し ながら切る。何でもないような違いだが、こうした文化の違いは、私たちの日常生活にも 大きな影響を与えている。たとえば日本の子どもは、消しゴムを使ったあと、そのカスを 手前にパッパッと払って下へ落とす。欧米の子どもは、カスを向こう側に押しやり、そこ にためておく。子どもに紙とハサミを与えて作業させても、同じような行動をする。言い換 えると、日本人は、そもそもゴミに対する感覚が欧米人と違う。美意識が違うと言っても よい。日本人は無意識のうちにも、また幼児期から、「ゴミは下へ落とすもの」「ゴミは見 えなくなればそれでいい」と考える。自分の見える範囲が、美しくなれば、それでよいの だ。たとえば庭をつくるときも、日本人は庭を塀で囲み、その中で美を追求する。美を自 分の世界に引き込もうとする。一方欧米人は、通りから見た美を追求する。美を外の世 界に押し出そうとする。わかりやすく言えば、日本人は塀の外はどうなっても構わないと 考える。欧米人は塀の外…というより、塀そのものをつくらない。 ついでに…。日本の文化は、自閉文化と言ってもよい。長く続いた封建時代という圧制 が、日本の文化を自閉させた。よい例が、金沢の伝統工芸だ。蒔絵にしても金細工にし ても、実に精緻で細かい。細かすぎる。自閉症児もその初期の段階で、同じような症状 を示すことがある。小さな丸だけを並べて絵を描くなど。数字だけを数千個も書いていた 子どももいた。自意識が抑圧されると、文化も子どもも、同じような方向に向かう。こうい う社会では、「身の回りさえよければ」というエゴイズムが加速される。 話を戻す。世間の人は、ゴミを捨てる日本人を、鬼の首でも取ったかのように非難す る。一方、野口氏のような人物を、人のカガミのように称える。実際、野口氏はすばらし い人だが、ゴミの問題は、世間の人が考えているほど、単純な問題ではない。またそう いう視点からでは、この問題は解決しない。日本の文化そのものに由来する問題なの だ。
8・26
朝、山荘から帰ってくる。ニンニクがやっと芽を出した。周囲の草取りを二人でする。山の空
気は、浜松市の何倍もおいしい。朝起きると、さわやかな風が体を包む。本当にすばらしかっ た。なんだか私たちだけでこんな空気を楽しんでよいものかとさえ思った。
昼、サンマのニュースを見る。無性にサンマを食べたくなった。女房に「夕ご飯にサンマを食
べるか?」と声をかけると、気のない返事。サンマは、結構、めんどうな料理なのだ。まあ、自 分で料理しようか……と思っている。今朝の朝食は私が用意した。考えてみれば、うちの女房 は結構、怠け者だ。少し怒らせると、何も料理を作ってくれない。
8・25
さわやかな朝だ。気持ちいいぞ。「まだ4時ごろかな」と思って起きてみたら、7時半だった。
秋のようなさわやかな風。こういうときは、無性に山に行きたくなる。
今朝も「子どもの世界」をとばされた。このところ、月1回になってしまった。そろそろ潮時か…
…? この世界も、大不況。こういうときは静かに原稿を書きとめておくしかない。いつかどこ かで役にたつだろう。中日新聞には、丸4年、お世話になった。
8・24
今日は金曜日。日本でもよく知られている、C.W.Nicolさんの手記を読む。彼は日本でカラテ
の黒帯をとった最初のウェールズ人、2番目の英国人だそうだ。若いころは極地方の探検を し、日本では漁業の勉強をするため、日本の大学へ入ったそうだ。そのニコルさんいわく。「日 本の大学生には夢がなかった」と。ニコルさんが、仲間の大学生に、エチオピアのある山を国 立公園にする運動したことを話したとき、その大学生は「幸運だ」と言ったという。それについ て、ニコルさんは、「ナンセンス!」と。「私は自分の夢を実現するために熱心に努力しただけ だ」と。
夢は、自分で実現するもの。しかし今の日本の教育制度に、そういう若者たちの夢を実現さ
せるような度量があるのか? 学校で勉強するだけが、コースになっている。こういう息苦しい 教育制度の中では、若者は窒息するだけ。違うだろうか?
この話で思い出したが、昔、ABC放送(オーストラリアの放送局。日本のNHKにあたる)に入
社が決まった男に、「おめでとう」と話したとき、彼は「どうしておめでとうと言うのか」と私に食っ てかかってきた。「おめでとう」には、「幸運だった」という意味が含まれる。彼は「運」で入社した と思われるのがいやだったのだろう。それで私の言葉に反発した。日本と欧米は、表面的には 似たような生活をしているが、考え方においては、まだまだ大きな隔たりがある。ニコルさんの 手記はおもしろかった。久々によい刺激になった。
8・23
台風が去り、さわやかな日だ。気分も悪くない。昨夜はテンプラ、今日の昼は焼きそば。夫婦
と長男、三男の四人で、食事をする。こうして家族が一緒に食事をすることも少なくなった。三 男はもう明日、横浜へ帰ると言い出した。本当に忙しい息子だ。
二男のフィアンセからのメールを、ボブに転送すると、ボブが、「いい娘をもってよかったね」と
言ってくれた。うれしかった。自慢の二男に、自慢のフィアンセだ。
今日も午後から、また運動をするぞ。しばらくしないと、体がなまってしかたない。頭もぼんや
りとする。一日、一時間は自転車に乗り、汗をかく……私にとっては、これが健康法だ。アロエ ジュースは、腸の調子にはよいが、あれを飲むとイライラする。副作用か。田丸先生から、「健 康であることに感謝しなさい」というメールが入った。「じょうずに老人になるのはむずかしい」 「どんな小さなことでもいいからライフワークを始めなさい」とも。
8/21
今日は台風が近づいてきて、嵐模様。窓の外の栗の木が、大きく揺れている。体の調子はた
いへんよい。軽い。やはり運動はしたほうがよい。「少し気分が悪い」とメールを送ったら、ボブ が電話をかけてくれた。やさしい友だ。
都会の人たちは、それが当然だと思っているかもしれないが、この浜松という地方からみて
も、一種独特の「ドライさ」をもっている。このドライさは、一体どこから来るのか? 現代文明 の悪弊か? それについて、これから原稿を書いてみたい。
8・19
全国の保育士さんたちがこんな調査をした。「キレる園児、3%……ける、わめく、投げつけ
る」と。原因は「虐待だ」と(新聞報道・夕刊)。
はっきり言って、(?)な調査と思った。幼児の世界には、「かんしゃく発作」という、すでに定
義づけられた症状があるのでは? 「ける・わめく・投げつける」は、まさにかんしゃく発作の症 状。あるいは過剰行動児の症状? かんしゃく発作の出現率も、ほぼ同じ。
また「キレる」というのは、精神医学の世界でも、「そう病による精神錯乱」とすでに定説がか
たまりつつある。それとは明らかに症状も違うので、こういうところで「キレる」という言葉を使う のは適当ではないのでは……? これらの保育士さんたちは、かんしゃく発作すら知らない… …? 過剰行動児も知らない……? あまり批判はしたくないが、?だらけの調査? 虐待が 原因というのも、正直言って、???? さらに?と思ったのは、教育評論家のO氏が、「キレ る子どもは、学級崩壊の一因」とコメントを寄せていたこと。歯医者へ行ったら、胃薬をのまさ れたような感じ。保育士さんというより、その保育士さんを指導する教官の先生たちも、もう少 し勉強したらどうか……?と思った。あまりにもレベルの低い調査???? いつかゆっくりと 反論の論文を書いてみたい。
8・18
ほぼ一か月ぶりに、中日新聞に「子どもの世界」を載せてもらう。「尾崎豊の卒業論」を書い
た。いかめしいタイトルだが、内容は、……やはりいかめしい。午後になって、「卒業」を数回聴 く。よい曲だ。若者の赤裸々な言葉が、力強く響く。昔、彼そっくりの友人がいた。彼を思い出 す。かれは30歳少しで死んでしまったが……。尾崎豊は、それで好きなのだ。初老の男が尾 崎豊のファンだというのも、抵抗があるが、率直に認める。「卒業」を、皆さんは聞いたことがあ りますか?聴きながら、ぼくのエッセイを読んでくださるとうれしいです。
このところ気分が滅入ってしかたない。うつ状態か……? ときどきこういうふうに、私は落ち
込む。いろいろ問題があって、それでそうなる。まあ、人生、前向きに生きるしかないね。今や るべきことを懸命にしながら、結果をあとで待つしかないね。「がんばれ」「がんばれ」と自分に ハッパをかけるのも、もう疲れた。オーストラリアのボブに相談すると、いろいろアドバイスをく れた。こういうとき友のなぐさめが一番うれしい。ぼくはいい友人をもっている。そちらのほうが うれしかった。
午後、懇談会をする。この夏休みが終わっての仕事はじめ。
やっと頭の中がスッキリした。もう二度と、焼酎入りのニンニクは食べないぞ。一滴も酒を飲
まないぞ。浜松の言葉で、「往生こいたよ」。
みんな元気かなあ。高校時代や大学時代の友だちは、みんな元気かなあ。ぼくはかろうじて
元気だよ。いつ病気になってもおかしくないような不安定な体だけど、まあ、何とか元気だよ。 そうそう田丸先生が、夏ばてで入院したとか。今は元気になられたとか、メールが入っていた。 先生、どうかいつまでもお元気で。
ぼくが死んだら何が残るのかなあ……。きっと何も残らないだろうなあ。墓石も作らないし。そ
う考えると、さみしいね。
女房が婦人会の部長をしている。最初は「そんなに忙しくない」と言われて引き受けたが、そ
れがウソ。ほとんど毎日、なんだかんだと、仕事の連続。明日も朝7時から昼まで駆り出され る。かわいそう。最初は「いやだ」と言っていたが、結構楽しそうにやっている。女房の管轄する 地区だけでも、人口は4万人もいる。郷里の美濃市より大きい。忙しいはずだ。しかし女房が 生き生きとしてがんばっている姿を見るのは、夫としてもうれしいことだ。「お前も、婦人部長 か。出世したもんだなあ」とひやかすと、うれしそうにしている。まんざらでもなさそうだ。
夕方、女房はビデオ「青い空」を見る。ぼくはその横のソファで、昼寝。おかげで英語の夢ば
かり見た。あとで「どんな映画だった」と聞くと、何でもネバダの核実験場を舞台にしたシリアス な映画だったとか。しかしぼくは、英語の喜劇の夢を見ていた。ぼくの英語力も落ちたか… …?
8・16
昨夜、岐阜からいとこ夫婦が、子どもを連れて遊びにきてくれる。山荘で一泊してくれた。うれ
しかった。が、別れるのがつらかった。今日はこれだけ。
8/15
今日は敗戦記念日。日本はアメリカと戦ったと、ほとんどの日本人は思い込まされている。し
かし日本はアメリカと戦ったのではない。日本はや中国に侵略していった。その結果として、中 国や朝鮮の反対勢力と戦ったのだ。が「戦った」というのもおかしい。相手の国の人が日本に 抵抗して当然ではないか。もし日本に、中国軍が侵入してきたら、あなたはどうする? そして 中国語を強要し、中国式の黄帝信仰を押しつけてきたら、あなたはどうるす。こうした無謀な行 為に対して、世界が怒った。良識ある世界が、だ。今のアメリカは知らないが、当時のアメリカ はそうだった。そして日本に戦いをいどんできた。
もともとあの戦争には「正義」はなかった。何のために戦うかという大義名分すらなかった。で
ないというのなら、あなたはその説明ができるか。Gさんは、こう言った。「中国軍が日本へ攻 めてきたからだろ。だから日本は、中国と戦った」と。21世紀もなったという今、こういう時代錯 誤的なことを信じている人がいること自体、恐ろしい。どこでどういう教育を受けると、こういうと んでもない知識を身につけるのか?
もしあの侵略戦争を肯定するということになると、いつか日本が反対の立場で、同じことをさ
れても、文句は言わないということだ。あなたにはその覚悟ができているか?
わかりやすく言えば、日下さんが、となりの朝羽さんや中谷さんの家に強盗に入った。そして
朝羽さんや中谷さんの財産や土地を横取りしようとした。……してしまった。そこへ米村さん が、怒って割り込んできた。そして米村さんが、日下さんをこっぴどく痛めつけた。最後にはと んでもない大きな爆弾を落としたが……。
敗戦と同時に、日本人は、すんなりとアメリカ軍の支配下に入った。なぜ入ったか、入ること
ができたか……つまり、それこそがあの戦争に正義がなかったという理由ではないか。正義が あれば、ゲリラ戦でも、あるいは地下運動でもして、日本はアメリカと戦ったであろう。が、しか ししなかった。これこそが、ほとんどの日本人が、あの戦争に疑問をもっていた証拠といっても よい。
8・14
明日は、岐阜からいとこ夫婦がくる。楽しみだ。今日はその準備で、山荘にこれから行くつも
り。ふとんをほして、久しぶりに掃除。話したいことは山ほど、ある。
庭で焚き火をして、それから二男に送るものを整理して、まあ、結構しなければならない、こ
まごまとしたことがたくさんある。
病気などをして、気力が弱くなると、生きる力そのものまで弱るようだ。いつもよりさみしくなる
し、あれこれ老後のことを考えてしまう。インターネットで、老後を検索しても、それほどヒットし ない。老人でインターネットをしている人はまだ少ない……? 私のサイトでは、これからは教 育面から考えた、老人問題を重要なテーマとしてとりあげていきたい。
昨日は「オーロラの彼方へ」を見た。ほのぼのとした心温まる映画かと思ったが、その実、殺
人事件をあつかった、ハラハラ番組。失望! タイトルと、内容がまるで違う。「心の鐘」という 映画を見にいって、ヤクザ映画を見せ付けられたような感じだ。映画としては、おもしろいが、 がっかりした。
長男は休み。フィアンセの体の具合がよくないとかで、「病院へ連れていく」と言っている。や
さしい子どもだ。正直に……。我が家の三人の息子たちは、本当に皆、心がやさしい。どういう わけだか、皆、そうだ。ほかに自慢できるものはないが、本当にいつも、他人のことばかり心配 している。三男も、今日、メールで、「ぼくがパパとママのめんどうをみる」というようなことを書 いてきてくれた。涙が出た。「親や家のことは心配するな」と、いつも言っているのに。この年齢 になると、人のやさしさが、身にしみて、うれしい。少し気が弱くなっていたが、「ようし、がんば るぞ」という気持ちが湧き起こってきた。私も親バカか……?
明日は名古屋市のT氏と会う。「愛知万博に関して」だそうだ。楽しみだ。私はいつも、新しい
世界で、新しい人に出会うと、ワクワクする。これは性分のようなものだ。単調な反復作業は大 の苦手。昔、駅で切符を切っている駅員さんを見て、よくああいう仕事ができるもんだと、変に 感心したことがある(失礼!)。私なら、半日でやめてしまう。魚釣りにしても、私はできない。目 の下で魚が泳いでいたりすると、飛び込んでいって、それをとりたくなる。(実際、そうしている が……)。魚釣りをしていると、じれったくなってしまう。これも性分? こうして新しい文章を書 いているのは楽しいが、同じ文章を二度書けと言われると、それができない。これも性分。頭 だって数日も使わないでぼんやりとしていると、考えが満タンになってしまい、かえってイライラ してくる。私は考えることが好きなのだ。考えているときは、楽しい。新しいことを発見できたと きには、本当にうれしい。これも性分。人それぞれだが、これが私の個性かな?
新しいパソコンがほしいが、だからといって、ほしい機種がない。ゲイトウェイのパソコンはや
めた。キー幅が、17ミリだから、だ。17ミリは実用的ではない。私に最適なのは、18・5ミリ。 19ミリだとやや広すぎる。18ミリだと、ややせまい。しかし18・5ミリの機種はない。日本のメ ーカーは、もっとキーボードに力を入れるべきだ。キーボードくらい、客にあわせて、何種類か を用意して、それから選ばせるようにしたらよい。パソコンは、キーボードで決まる。そういう簡 単なことが、わかっていない。
今日はいつもより、長い日記を書いた。読んでくれる人はいないと思うが、読む人もたいへん
だろうなと、へんな心配をする。さあて、これから行動、開始!
8・13
今日は夏風邪をひいた。おととい、暑いので扇風機をかけたまま寝たのがよくなかったらし
い。昨日は体がフワフワしていた。今日も同じようなものだが、無理ができない。動きの速いテ レビを見ていると、目が回る。こういうときは静かにしているのがよい。熱はないようだ。食欲も まあまあるし、自分でもあまり心配していない。
昔、世話になったG社の株がこのところ、130円台になってしまった。業績が悪いようだ。30
年前、G社は権威主義のかたまりのような出版社で、「学習塾」を、半ば軽蔑的に見下してい た。が、今、そのG社を支えているのが(つまり数少ない黒字部門が)、学習塾チェーンだとい う。(その学習塾チェーンもかんばしくないらしいが……?)、考えてみれば、これは皮肉なこと だ。友だちも多いので、がんばってほしい。私にとっても、G社は私の人生の一部だ。はじめて G社の雑誌に記事を書かせてもらったときは、天にも昇るほどうれしかった。教材が発売にな ったときには、その教材を胸に抱いて寝た。IKさん、OTさん、SZさん、お元気ですか?
女房はいとこの初盆で、午後は出かける。二つの出版社より、原稿確認の電話をもらう。あ
とはヒマ。何ごともない。今夜は、私が料理をしよう。女房が帰ってくるまでに……。
8・12
ニンニクの焼酎漬けを4〜5個食べたら、ひどい二日酔い。私は一滴も酒を飲めない。アセト
アルデヒトを分解する酵素がない体質だ。おかげで激しい頭痛と闘いながら、ふとんの上でも がき苦しんだ。トイレで3度ほど、ゲーゲー吐いた。私を殺すのに、砒素はいらない。毎日少し ずつ焼酎を料理に混ぜればよい。それで死ぬ……。ああ、酒を飲めないということはいいこと なのか、悪いことなのか。しかし私の友人たちの中でも、大酒のみは、皆、頭の回転がにぶい ぞ。会話そのものがかみ合わない。私はもともと早口なのだが……。酒は確かに脳細胞を破 壊する。長い時間をかけて、破壊する。50歳を過ぎると、それがよくわかる。
女房は昨夜は、町内の祭りの世話係で、一日中外出。夜残ったお弁当をごっそりもって帰っ
てきた。今日はそれを温めて食べるつもり。
やっと今、頭痛が消えたところ。体がまだフワフワするが……。これは眠りすぎたためか。結
局14時間近くふとんの上で寝ていたことになる。
頭痛にもいろいろある 神経性の偏頭痛……これは夢の中まで痛い
二日酔いの頭痛……ときどき消えるが、しかしヤリで
脳髄を突き刺すように痛い
風邪の頭痛……これは風邪薬を飲むと急に楽になる
私は肩こりはなく、心臓には強いが、頭痛には弱い。人それぞれらしい。どこか弱いところが
あると、そこに症状が出る。しかし今回の二日酔いは、1年ぶり……? 油断してパクパクと食 べたのがよくなかった。改めて「禁酒」を誓う。もう飲まないぞ!
8・11
このサイト(ホームページ)のエリア(サイズ)が、とうとう14メガを超えた。一応20メガまで確
保してあるが、体重と同じように、そろそろ減量しなければならない。画像の場合、どうしてもメ モリーを食うので、画像で減らすしかない。文字情報ばかりで、読者の方には読みづらいかも しれないが、許してほしい。本当はもっと写真やイラストを入れて、読みやすくしたいのだが… …。
このサイトのアクセス件数がふえている。アクセスしてくださったみなさん、ありがとうございま
す。雑誌や新聞の場合、読んでもらえただろうかという不安がいつもつきまとう。しかしHPは、 こうして数字になって表れるからわかりやすい。読者が減っていたら、こうして日記など書いて も、つまらないだろうなと思う。息子のHPなんぞ、一ヶ月に9件しかアクセスがないそうだ。「つ まらないから、あまり更新しない」と、最近言っている。そういうものだ。これからもよろしくお願 いします。
ゲートウェイのノートパソコンで、前からほしかったのが、12万円で売りに出されている。買う
か買わないか、迷っている。しかし「安い!」。どうしようか? 今使っているパナソニックの LIXAの半額だ。しかも性能はどれも、2倍程度はある! 日本のメーカーも、私がアメリカ製を 買うようになったら、おしまいだ。私は浮動票の王様なのだ! 私が動くところ、大衆も動く。が んばれ、日本製! このままではアメリカに負けるぞ!
アメリカにいる息子に、甚平とサムイを10着ほど、送る。友達用にと、LLサイズを用意した。
息子も身長が180センチほどある。私たち夫婦は、小さいのに、三人の息子たちは、皆180 センチ。みんな戦争が悪いのだ。あんなバカな戦争をするからいけないのだ。ちゃんと育って いれば、今ごろ、私も180センチはあるのに。私など、確かに栄養失調のまま育った……? 貧しい時代だった。あのころは……!
8・10
三男から富士山登山をしたとのハガキが届いた。14年前に家族で登山したときは、三男は
あきらめて8合目で待っていた。それについて、「なぜあのとき泣き続けたか、その理由がわか った」とあった。あとに残した三男が、8合目の山小屋で泣いていたとは今日まで知らなかっ た。あのとき無理をしてでも、一緒に登頂すべきだったのか……? あのときどうして三男の気 持ちがわからなかったのか、今になって悔やまれる。私が一方的に、「お前は無理だから、残 っていなさい」と言ったような気がする。いや、違う。あのとき、女房が息苦しくなって、それで登 頂をあきらめたのだ。そこで私が長男と二男を連れて登頂した……。記憶は定かではないが、 しかし……。そこまで三男が気にしているとは思っていなかった。
関東地方の水不足が、やや深刻になる。利根川では取水制限を始めたそうだ。
8・9
愛知万博のN市のパビリオンについて。N市の総務局のT氏から連絡が入る。「アイデアを出
してほしい」と。おもしろそうだ。こういう話は夢があってよい。15日に浜松の駅前で会う予定。
F市のI氏から連絡が入る。I氏は、小中高校の一貫教育をしたいと、学校建設に熱意を示し
ている。オーストラリアにも分校をつくるという。その話で、午後はF市へ向かう予定。
今朝は曇りだが、涼しい。目の前の栗の木に、山鳩が巣をつくっていたが、ヒナがかなり大き
くなったようだ。親バトが、せっせとエサを与えている。ヒナが羽をふるわせてエサをねだってい る様子がよくわかる。この地球は、人間だけのものではないのだ!
8・8
朝から曇天。どうか雨よ降ってくれ! 水不足が心配だ。浜松市は恵まれているほうだが、し
かし山荘のほうは困る。風呂にも入れなくなる。
女房はこのところ、盆踊りの練習をしている。公民館で練習をしているらしい。それはいいの
だが、家では、電気を消して寝る直前になって、ふとんの上で寝転んだまま盆踊りの練習を始 める。これが結構うるさい。しかも、だ。曲目は、「東京音頭」と「炭坑節」! どうしてこの浜松 で東京音頭と炭坑節なのか???? このあたりにも、浜松の文化の貧弱さが現われてい る? 失礼! 「静かにしろ」と言うと、「あんたも少しは練習したら」だって。真っ暗で何も見え ないぞ。いよいよ来週は、晴れ舞台とか……。佐鳴湖の花火大会の日に、広場で踊るらしい。 「カメラもってきて、とってね」だってさ。いよいよ女房も、老人会の仲間入り。
8・7
「恥」の意味は深い……ということがわかりました。昨日は体の調子があまりよくなく、頭の中
がよく整理されませんでした。今日もこれからがんばってみようと思う。
一つの教育法を信奉し、それが絶対だと信じている教育者(?)も結構います。こういうのを
教育カルトと言います。もっとも本人は、カルトだと思っていませんが……。このタイプの教育者 (?)は、その教育法が絶対だと思っているようです(当然ですが)。話を聞いていると、それが わかります。あけてもくれても、「M方式」「M方式」と言います。結局はそういう形で自分の教育 法を権威付けしているのですね。宗教的カルトと、そんなに違わない(あるいは同じ)とみてよ いでしょう。みなさんも、ご注意ください。
教育には哲学が必要ですが、しかし決して信仰であってはいけません。哲学と同じように、教
育も日々に新しい発見がともない、それが教育を進歩させます。流動的というと、誤解がありま すが、もっとフレキシブルなものです。子どもによっても違いますが……。すべての子どもに有 効で、かつ普遍的な教育法というのは、ないのです。教育カルトを信奉している人には、それ がわからない。わからないまま結局は自己流の教育法を押し付けてしまう。これがこわいです ね。
8・6
朝は寒いほどだった。横に寝ている女房に、「寒いよヨ〜」と声をかけると、タオルケットを一
枚出してくれた。まったく効果なし。女房は私より血圧が高いので、あまり寒さは気にならないら しい。私は低い(60−100)ので、朝が苦手。起きてから30分ほどは、ゾンビのような状態で フラフラしている。体温もそれだけ低いということになる。実際私は平常で、36度ないときが多 い。35・8度くらい……。
今日は「恥」について書く。「恥」というのは、自ら作るもの。得体のしれない幽霊のようなもの
だ。問題はそういう恥と、自分の中でどう戦うか、だ。そういう趣旨で、今日は「恥」について結 論を出したい。
ものを書くというのは、身の回りのささいなことから、一つずつ結論を出していくことだ。いきな
り大きなテーマをもってはいけない。混乱するだけだ。そしてあとはジグソーのパーツを組み立 てるように、少しずつ哲学を完成させていく。そのとき大切なのは、いつも自分の常識に照らし 合わせることだ。……なんて、どこかのエラーイ文豪様が書くようななことを書きましたが、お許 しください。まだ人にどうこう言える立場ではないのです。
ああ、また隣人が、宝石の加工を始めたぞ……。いい人なんだが、あの騒音はいただけな
い。歯医者で歯を削るような音が、ガリガリと庭をこえてここまで届いてくる。まあ、しばし(1時 間ほど)のがまんだ。あの人にはあれが生きがいなのだ。私にとってに生きがいは、文を書くこ とだ。お互い、生きがいは大切にしよう!
しかしまあ、こんな日記、誰が読んでくれるだろうか。どことなく自己愛の気がする。まあ、読
んでくれなくても、気にしない。これは日記なのだ。だれも「はやし浩司」のことなんかに興味は ない。あるわけがない。もしこの文を読んで、気が向いたら、「読んだ」とメールをくださいな。ま あ、飛び上がって喜びますから……。ハイ。 メールをお待ちしています
8/5
今朝はよく寝た。気持ちよい。バナナを食べて寝ると、よく眠れるというのは、本当か? 今日
は湖東中学校区(一中学二小学校)での講演会。朝に少し雨が降る。湿り気が気持ちよい。
健康である時間は短い。この年齢になると、今までに経験したことのないような新しい病気に
なったりする。そういうとき、本当にこわい。たとえば何か症状が出たりすると、「この病気は以 前にもなったかな?」という考え方をする。そして「以前もあった」ということであれば、安心し、 そうでなければ、不安になる。
どこかで書いたが、こういう人生にあって、昼はパチンコ、夜は野球の実況中継、読む新聞
はスポーツ新聞……という人を見ると、「本当にそれでいいのかなあ」と思ってしまう。時間をム ダに使っているように思う。もったいない……。時間というのは、お金にかえられない財産なの だ。自分の人生は、人生そのものが財産なのだ。そういう財産を、ムダにしている……!!
ノアが神にこう聞く。「洪水で滅ぼすくらいなら、どうして神は、不完全な人間を作ったのか」
と。ノア自身が神に疑問をもったのだ。つまり「最初から完全な人間を作ればよいのに」と。
するとそれに答えて神はこう言う。「人間に希望を与えるため」と。つまり「人間は悪いこともす
るが、努力によっては、神のような人間になることもできる。それが希望だ」と。もし人間が最初 からすべて天使のようになってしまったら、この人間の社会は何とつまらないものになること か、とも。
私は神のような人間になりたいとは思わない。(なれるとは思っていない)。しかし毎日こうし
て文を書き、考えていると、次々と新しい発見をする。その発見がおもしろい。が、その先に気 が遠くなるほどの大平原を感ずることが多い。私は生きている間に、この大平原を少しでも探 検したい。そのために残された時間は、あまりにも短い。だから……。人それぞれだが、しかし 私にはムダにできる時間はない。一分もない。一秒もない。とにかく前に進みたい。
私はよく聞かれる。「あなたは忙しいですか」と。私は忙しくはないが、自分の時間がない。だ
からこう答えることにしている。「忙しくはないですが、時間が足りません」と。みなさんはいかが ですか?
昨日、一年半にわたって中日新聞社でお世話になった、I氏が、今度沼津支社へ転勤になっ
たので、あいさつに行ってきました。さみしかった。I氏のマンションの前でとった写真は、どこか に載せておきます。
8・4
特に変わったことはなし。平凡な一日だ。午後から山荘に行くが、明日市内で講演があるた
め、浜松市へ帰ってくる。休みはひたすら眠い。こういうときは寝ていたほうがよい。また横に なってパソコンの雑誌を読むのが、一番のんびりできる。
8・3
「学習指導のコツ」を少しふやしました。「巣立ち」のコーナーを新設しました。興味のある方
はどうぞ、お読みください。このところこのサイトのアクセス件数が、急速にふえています。(昨 夜の午前12時から、今朝9時までの9時間の間だけで、15件もありました!)どんな人がどこ で読んでくださっているか知りませんが、少しでも皆さんのお役にたてればうれしいです。直接 お目にかかることはできませんが、これからもよろしくお願いします。
8・2
昼間は眠いのに、夜になると、目がさえてくる。そして一度、寝ぞこなうと、ずっと眠れない。そ
ういうときは、居直って、起きてしまう。眠くなれば眠るだろうと考えて、あまり深刻にならないよ うにしている。夏の夜はこういうことがあるからつらい。まだまだ暑い日が続くそうだ。
昨日は大きなハチの巣(直径が15センチくらい)をつぶした。ハチも50匹は殺した。かわい
そうだと思うが、今度ハチに刺されたら、私は死ぬかもしれない。一度刺されているので……。 ハチはやはり害虫なのだ。夜中に、スプレー式の殺虫剤を、5分くらいかけ続けて殺した。駐 車場の屋根の裏にあったが、そんなに大きくなっていることに気がつかなかった。あぶなかっ た。ハチも毒針がなければ、殺されることもないのに……。また毒針をもっているがゆえに、人 間を見ても逃げない。襲ってくる。この攻撃性が問題なのだ。
一匹、瀕死のハチを居間へもってきて観察した。もし宇宙人がハチのような顔をしていたら、
とても友だちにはなれないなと、ヘンなことを考える。虫は不気味な顔をしている。多分虫は虫 で、人間のことをそう思っているに違いない。こういう印象というのは、互いに相対的なものだ。
午前中に、来客2組。午後は平凡。静かな生活だ。
そうそうE−マガの読者がいきなり3倍にふえていた。何かのまちがいではないかと思って確
かめたが、やはりそうだった。たった一日で! どういうことなのだろう。どこかで誰かが紹介し てくれたのだろうか。今週の終わりに、新しいマガジンを発行しようと決心する。皆さんの役立 つ記事を書いてみたい。
ところでこんな日記など、読んでくれる人がいるのだろうかと、今、思う。だれもいないかもし
れない。……となると、なぜ書いているのかわからなくなる。もっとも日記というのは、だれかに 読んでもらうために書くのではないが……。しかしこうして書いている以上、やはりどこかで読 者の目を意識する。……している。おかしな気分だ。日記ではない。これは……! エッセイの 一部なのだ。しかしこんな日記を読んでも、読者の方には、何の役にもたたないだろうと思う。
8・1
電子ブックの原稿をデジコンへ送る。いよいよ新しい挑戦が始まる。売れればそれでよし。売
れなければ、それもよし。私は私だが、あとは世間の皆さんの判断だ。よいものは売れるし、 そうでなければ売れない。たとえ売れなくても、私が否定されたことにはならない。私は懸命に 生きてきた。今も懸命に生きている。野や山に住む動物だって、懸命に生きている。それでい い。それが人生なのだ。
「海へ散骨してはいけない」と忠告してくれた人がいた(群馬県K氏)。「海が汚れる」と。「そう
だなあ……」としばし考えてしまう。ぼくは海が好きだし、どうしたらいいものかと考えてしまう。 やはり海はいけないのか……? (ぼくは閉所恐怖症で、子どものころ、棺おけに詰められ、 土の中に埋められる人を見て、ぞっとしたことがあります。だから海がいいのです。)理屈から 考えれば、人間は太古の昔には魚だったわけで、しかも現在の今でも、無数の生物が海にい て、生死を繰り返している。人間の遺骨くらいで、汚れるとはどうしても思えない。私は野や山 に、ポリ袋を捨てる人は許せないが、ビワの食べカスを捨てることには、それほど抵抗を感じ ない。無機物と有機物の違いではないのか。自然のものは、やがて自然に帰る……。人間も、 そしてその体も、その自然の一部ではないのかなあ……。まあ、いろいろ考えさせられました。 Kさん、メールをどうもありがとうございました。
7・30
すごいパソコンが、ソニーとNECから出た! ソニーは、まさにヘビーマシーン。NECは、ワイ
ド画面のノートパソコン(?)。ともに30万円前後の価格帯。NECのは、エンターキーの横に、 UP/DOWNキーがついているので、買わない(買えないが……、実際には)、それにソニーの は、どうも私の指の感触に合わない。キーの角が四角いので、斜めに指を動かした時、指が 痛い。IBMのようなキーボードがすでにあるわけだから、どうして日本のメーカーは、学習しない のか? ソーテックのキーボードは使いやすい。パナソニックも使いやすい。FUJITSUは、使い やすいが、やごい感じがして、頼りない。ショップでしばし、このすごい2台のパソコンとにらめっ こをする。ほかに……。シャープも東芝も、どうしてエンターキーの横に、UP/DOWNキーをつけ るのか? 日本人には、この2つのキーは、必要ないのでは……? このキーがあると、いつ もタイプミスをする。ミスだけならともかくも、そのたびに「不正な使用をした」とか何とか画面に 出てきて、原稿がパーになってしまう。
IBMのマシーンにもないキーを、どうして日本のメーカーはつけたがるのか、私には理解でき
ない。今度買うのはIBMにしようと思っているが、しかしフロッピーが外付けになっている。アメ リカでは、もうフロッピーを使っている人はいない、とか。しかし私の場合、今まで書いた原稿が 全部フロッピーの形で整理されているので、これは困る。原稿を保存、整理をするとき、簡便さ においては、フロッピーが一番、使いやすい。
ちなみに今使っているパソコン 東芝 ダイナブック 2台(事務所用)
シャープ(PN15Z)とパナソニック(CFL1)(執筆用)
シャープの古いマシン(山荘用)
NEC、バリュースター667(居間用)
NECの古いマシン(会計用)、計7台
今日、私のHPへのアクセス件数が、最高を記録した(?)。正確にはわからないが、70〜8
0件はあったのでは! 皆さん、読んでくださって、ありがとうございます。ここまでがんばって 作ったカイがありました。
(注意:よくHPのカウント数をごまかす人がいると聞いていますが、私のHPのカウント数は、ほ
ぼ正直な数字です。「ほぼ」というのは、自分でアップロードしたりするたびに、カウントが勝手 にふえていきます。そういうカウント数も含まれているということです……。)
7・29
選挙の日。朝、投票をすませてから、山荘へ行く。いつものように、ただひたすら昼寝。帰っ
てきてから、電子ブックの最終校正をする。今までと違って、「本を書く」という意識がどこか違 う。ともすれば、いいかげんな気持ちになりがちな自分を引き締める。本は本なのだ。未来の 本なのだ。今でもそうだが、新しい本が出版されると、数日はその本を枕もとに置いて寝る。し かし電子ブックにはそれがない。だから「本を出す」という実感が、どこか希薄なのだ。その希 薄さが、自分の気持ちをゆるめてしまう。今度電子ブックに挑戦したとき、同時にそれは、そう いう自分との戦いでもあった。
ここ数日は、その元原稿を、トップページの「松本様へ」で、読んでいただけます。興味のある
方はどうぞ。出版社(?)のほうで、ダウンロードが確認されたら、このホームページからは、削 除します。あわせて、そちらで使った原稿も削除します。ですから読んでいただけるのは、ここ 数日だけです。
辛口評論にいくつかエッセイを追加する。
7・27
今日は久しぶりに涼しかった。東京の友人からのメールでも、そうあった。東京も涼しかった
らしい。ほっとする。
このところ睡眠時間がぶつ切れになってしまった。夜、眠られないこともある。4〜5時間も寝
ると、そこで目がさめてしまう。私の住んでいるところは、一応、静かな住宅地ということになっ ているが、実際には、うるさい。
近所に、無頓着な人がいて、早朝にガラガラと雨戸をあける。セミが泣き出す。若者の車や
バイクが、ものすごい音をたてて通り過ぎる……。日本人は、騒音には寛大なようだ。あるい は平気? 静かに眠れというほうが、この日本では無理のようだ。
もっともそういうことがわかるようになったのは、自分が山荘に住むようになってからだ。山荘
でのあまりにも静かな生活。そういうところで「静けさ」を体験すると、本当に都会の生活が 騒々しいことがわかる。知らなければ知らないですむのだろうが……。このところ毎日のよう に、数時間は昼寝をするようになった。老人性の昼寝?
7・25
夜中に扇風機を回していて、少し風邪をひいたようだ。ひどくはないが、どこか頭がすっきりし
ない。朝起きた時、少し熱っぽかった……? 今日も暑くなりそうだ。パソコンのファイルチェッ クをしたら、故障個所が4箇所もみつかった。一箇所は致命的な故障だ。さっそくなおす。で、 今は調子よくなった。……そこで考える。私は多少なりともパソコンの知識をもっていて、自分 で修理できるが、素人の人には無理だろうなということ。パソコンというのは、電気製品であり ながら、よく壊れる。そういうことを知っていて使わないと、かえってストレスがたまるのではない だろうか。
仮面治癒という言葉を考えた。子どもの心の問題を扱っていると、無理をすると、それなりに
症状が消える(?)ことがある。しかしそれはなおったのではない。もぐったのである。それを私 は仮面治癒と呼んでいる。かえって症状が悪化した……というより、さらにやっかいな問題をか かえることになる。たとえば分離不安の子どもを無理に親から引き離したりすると、一見、症状 が収まったかのようになることがある。しかしそのため、今度は、心(情意)と表情の遊離現象 が起こることが多い。むしろこちらのほうが問題としては深刻なのだ。
7/24
映画{AI]は、思ったほどよくなかった。お金をかけて作った映画(?)らしいが、母親がロボット
の息子を捨てに行くシーンは最悪。ああいうお涙頂戴式の映画(監督はそこで観客を泣かせよ うともくろんだのだろうが)は、見るほうがつらい。最後まで、お涙頂戴式の映画。アメリカ人に は珍しい映画だろうが、日本でさんざんこの種の映画を見せつけられてきた私には、まったく 響くものはなかった。ああ、「パールハーバー」にすればよかった思っている。AIは動きも早く、 強烈なシーンが多いので、劇場で見ると、頭痛が始まる。40歳以上の人は見に行かないほう がよい。ビデオで、見るのがよいのでは……。
今日は各地で気温が40度を超えた。信じられない暑さである。台風が近づいてきているとい
う。このところの水不足もある。一度台風(あまり大きいのは困るが)に来てもらって(不謹 慎!)、雨を降ってもらいたい。
私のパソコンですら、暑さのためだろうが、今日は数度、暴走した。部屋の中はそれほど暑く
はないと思うのだが……。
午前中は、料亭Tの女将と、子育て対談する。すてきな女性だった。理知的で、品があった。
さすが……と思った。
7・23
午前中はトイレ掃除。それからスイカを食べて、今日は休みだから、女房の映画につきあう
つもり。女房は、「AI」を見たいという。ぼくは「パールハーバー」を見たい。どうなるか、行って みてのお楽しみ。映画館へ、です。
それからチケット会社に寄って、航空券の予約をして、昼飯を食べて、それからパソコンショ
ップをぶらついて……。多分、それで一日は終わる。結構地球も、高速回転しているのだなと、 変に感心する。もう少しゆっくりと回ればいいのに。
今日は人と会う約束はなし。明日は昼食をはさんでの座談会(タウン誌)。
どこの町の教育長と話しても、どの人もみんな忙しいと言う。次々と会合に顔を出さねばなら
ないそうだ。たいへんな仕事だなと思うと同時に、「考える時間」「その考えをまとめる時間」は どうしているのかと、心配になる。教育長には、もっともっと考えてもらい、それを思想にしてほ しい。
7・22
今朝は6時に起きて、9時ごろまで、デジタルブックにとりかかる。それから朝食をとって、10
時から11時30分まで昼寝(?)。今はちょうど昼の12時。蒸し暑い日だ。これから女房と山荘 に行く予定。家でやりたいことは山ほどある。ああ、時間がない。時間がほしい。頭の中がモヤ モヤする。このモヤモヤを文で吐き出したら、頭の中はスッキリするのに……。
思想というのは、頭の中のゴミなのか、それとも宝石なのか。しばらく文を書かないでいると、
すぐ頭の中がゴチャゴチャになってくる。定期的に掃除をしなければならない。文を書くというこ とは、その掃除に似ている。ときどき宝石の採掘場のように思うときもあるが……。「これは!」 と思うような思想に出会ったときは、めったにそういうことはないが、本当にうれしい。
7/21
デジタルブックに挑戦しているが、ワード形式ではうまくないそうだ。HTML形式でやってくれ…
…ということだそうだ。言われるまま、今夜から作業をやりなおし。一つ覚えては、また次の一 つを覚える……。まさにこの繰り返し。がんばろう。この緊張感が、たまらない。必ずデジタル ブックを発行するぞ!
夕方、高校の同窓生の一人のI氏から、メールが届く。東京古城会というのだそうだ。私の高
校時代は、実に貧弱なもので、思い出がほとんど、ない。つまらない高校時代だった。ホント!
7/20
デジタルブックのVOL1は、ほぼ完成。今夜から、VOL2に取りかかる。VOL3まで完成させる
つもり。明日から山荘にこもって、原稿を書くつもり。孤独な作業だが、しかし本ができあがって いくというのは、楽しい。また何か新しい発見ができる。
新しいパソコンがほしいが、肝心の株投資が、このところ株価の値下がりでよくない。しばらく
様子を見よう。ネット取引は、便利だ。昔はいちいち証券会社に電話をしながら、株を買ったり 売ったりしたものだ。私の場合、元手は100万円だけと決めて、株の売買を楽しんでいる。10 0万円を超えた分が、私の小遣いということで、私は自由に使えることになっている。女房が数 年前、そう了解してくれた。しかしその100万円だけで、この数年間だけで、パソコン3台と、デ ジカメ3台買ったぞ。今回はじめて損をしそうな雲行きだ。
7.19
しばらくデジタルブックにかかりきりになります。また落ち着いたら、このHPを更新します。
7・18
「デジタル電子出版」というのをご存知ですか? 今度、このHP内の記事も含めて、私のコラ
ムをデジタル出版する可能性が出てきました。あるデジタル出版社から、「ぜひ出させてほし い」という返事をもらいました。で、やる気がモクモクと出てきました。この1年間、不況風に負 けて、本の出版をひかえてきましたので……。
で、今のところ、皆さんに、自由にこのHPの中のコラムなどを読んでいただいていますが、デ
ジタル出版ということになると、著作権の問題もあり、もう自由に読んでいただけなくなる可能 性もあります。(出版時に、そちらで出版する原稿は、このHPから削除しなければなりませ ん。)ですから、こんな言い方はへんですが、今のうちに、よく読んでいただくか、コピーなりをと っておいていただくとよいと、まあ、勝手なことを考えています。よろしくご理解ください。
7・17
今日はトップページをデザインしてみました。最初のオープニング画面です。結構、夢中にな
りました。まあ、ご覧になっていただいた通りのものですが、もちろん「はやし浩司」のオリジナ ルです。ぼくは子どものころから、「人のマネ」は、大嫌いです。他人が同じようなことをしている と知ったときは、自分のほうで変えてしまいます。マネしていると誤解されるのがイヤだからで す。……と言いつつ、まあ、それほどオリジナリティのあるデザインではありませんが。HPを始 めて、まだ2ヶ月とちょっとです。ぼくのHPよりすばらしいHPは、いくらでもあります。プロが作 るようにはできませんが、これから少しずつ勉強して、できるだけそれに近づきたいとは思って います。この世界、なかなか奥が深いですね。
午後から、新聞社へ行く。途中に、小さな回転寿司屋がある。そこで女房と昼食をとるつも
り。このところ少し忙しくなって、あまりHPにかまっている時間がない。昨日は、私のHPへのア クセスが、45件ほどあった。多いのか? 少ないのか? よくわからないが、あまり「数」は気 にしないでおこう。良質のHPであれば、皆さんに支持される。そうでなければ相手にされない。 この世界は、そういう世界なのだ。
ところで女房の運転が、このところ、時速40〜50キロになった。どこへ行っても、うしろから
別の車に叱られる。ぼくはノロノロ運転のほうが、好きなのだが……。世間がそれを許してくれ ない。叱られるたびに、ぼくたちは、車を左側に寄せて、相手に追い抜かせるようにしている… …。どうか皆さん、お許しください。ぼくはスピード恐怖症なのです。ハイ!
7・16
朝から蒸し暑い。いよいよ夏の到来! 今週も始まった! がんばろう!
7・15
今朝も暑い。セミが庭でうるさい。しかし今朝は10時間近く寝て、頭はスッキリ。何か今日は
原稿をまとめよう。
原稿というのは、毎日何かを書いていないと、いざというときに書けない。たとえば一週間も
ボケーとしていると、原稿依頼があっても、すぐには書けない。それはちょうどスポーツのような ものではないか。スポーツ選手だって、毎日練習しているから、試合でよい結果が出せるの だ。
しかし依頼や目的もないのに、原稿を書くというのもつらい。こういうときは、もう自分との闘
いでしかない。
ところで最近、息子たちがあまりメールをくれない。……と思っていたら、家の様子はこの「日
記」で知るということだった。新たな責任。
アメリカのSへ、元気だよ。
横浜のEへ、元気だよ。
浜松のSへ、元気だよ。
今日は、これということをしなかった。平和で平凡。ダラダラ過ごすと、一日もあっという間に
終わってしまう。新聞を読んだだけ。テレビも見ていない。(夜8時)
7/14
午前中、それとなく、「遠い空の向こうに」(ビデオ)を見はじめる。が、ぐいぐいとひきつけら
れて、結局、すべて見てしまった。このビデオはすばらしかった。久々に感動した。アメリカ映画 は、やはりすばらしい!!!!!
7・13
日本の教科書が、アジア各国で猛反発をくらっている。当然だ。「侵略」を「併合」という。こうし
た言葉のごまかしは、日本政府のお家芸。世界に名だたるもの。「軍事同盟」を「安保条約」と 言ったり、「軍隊」を「自衛隊」と言ったりする。最近でも、「銀行救済」を、「預金者保護」と言っ てみせたりしている。こういうバカげた手法は、日本人には通用するとしても、外国の人には通 用しない。どうして日本人よ、それに気づかない! それに日韓併合や大東亜戦争を肯定する ということは、いつか日本が逆に、反対のことをされても文句を言わないということだ。日本人 よ、その覚悟ができているか。私は第2回UNECOの日韓交換学生だった。その学生交換計 画が、今、暗礁に乗り上げている。とても残念なことだ。
今日は、「子どもの自慰行為」が、中日新聞に載っていた。「今日は、高校野球もある。選挙
もある」で、私のコラムは、はずされるものとばかり思っていた。いつもコラムが載った日は、原 稿料をあてにして、女房と、ちょっとリッチな昼食を食べることにしている。今日は、何を食べよ うか……?
7/12
「断絶の初期症状」について考える。私は、権威主義、相互不信、それにリズムの乱れを、そ
の原因としてあげるが……。
このところ朝夕も暑くなってきた。2100年までには、不測の事態が別の不測の事態をよび、
地球の気温は、400〜600度のもなるという話を、10年以上も前に聞いたことがある。たとえ ば海流の流れが変わる、シベリアのツンドラの凍土が溶けるなど。そうなればなったで、人類 はおろか、あらゆる生物は死滅する。ローマ会議の秘密会議で、そういうことが実際に討議さ れたという話も、漏れ伝わってきている。確認はもちろんできていないが……。しかしこの10年 間の異常気象をみていると、それもあながちありえない話ではないのではないかと思い始めて いる。こんなことを書いて、みなさんを不安にさせて申し訳ないないが……。モクモクと黒い排 気ガスを出して走る車を見たりすると、怒れるよりも先に、人間の愚かさを見せつけられるよう で、悲しい。とても悲しい。
7/11
昨日はA市で講演会。たいへん気持ちのよい会場で、みなさんも、鋭く反応してくれて、とても
話しやすかった。人数も100人前後で、私にとっては、話しやすかった。質問も出た。今回、は じめて実用的なことを話してみたが、やはりみなさんの求めているのは実用的なことだ。それ がわかっただけでも、よかった。
仕事に行くとき、女房に「今夜はうな丼にしよう」「わかった」と言ったのに、帰ってきてみると、
カレーライス。「うな丼はどうなった?」と聞くと、「忘れた……」と。あいつもとうとうアルツハイマ ーか。夫婦そろってアルツハイマーになったら、どうするんだ? ときどき互いにテストをしあい ながら、脳の機能を確認しあっているが、二人ともアルツハイマーだったら、確認のしようがな い。今のところ、心配はないとは思うが……。気をつけよう!
7・10
昨夜は11時30分まで、女房と、ウィンブルドンのテニスマッチを見る。クロアチアの選手が
優勝した。私はオーストラリアの選手を応援していたが……。ええと、名前を思い出せない。ラ ファ……何とか言った。アルツハイマーがとうとう始まったか……?
10日は新居町のほうで、講演する。今は10日の午前7時。これからシャワーを浴びて、体
調を整える。帰ってきたら、北海道のウニを食べるぞ。O氏が届けてくれる。
昨日は、休み時間に、メイワンの私の本の販売コーナーに行ってみる。私の本はあまり売れ
ていないらしい。平積みにはなっていたが……。どうして私の本は売れないのだろう。もう期待 していない。途中で、「カツカレー」を食べた。味はまあまあだったが、レストランの雰囲気は最 悪。料理のおばさんが、ゴホンゴホンとセキをしながら、作ってくれた。食べていいものかどうか 迷いながら食べた……。
H中学校から講演の依頼があるが、日程が合わないので断わる。
7・8
夕方、私たちが見たというのと同じ形のUFOを見たという、B氏兄弟と会う。夕食をともにす
る。夜9時ごろまで話し込む。楽しかった。互いに、二人で見ているところがおもしろい。だから 互いに公表する気になったのだと思う。一人で見たのなら、だれにも言わないだろうと思う。
このHPが、ほぼ11Mサイズになった。一応20メガまでは、作成できるが、そろそろ新しいペ
ージをつくるのをやめようかと思う。ただぼくのHPは、文字情報が主体なため、量的にはたくさ ん入る。写真は少なめにしようと考えている。5月の連休に作り始めてから、2ヶ月あまり。私オ リジナルのアイディアもいくつかある。その一つが、キーワード。ためしに「プライベート・コーナ ー」をのぞいてみてほしい。キーワードをまちがえると、真っ赤な「警告」画面が出てきます。ど うか驚かないでください。プライベートコーナーといっても、たいしたことは書いてありませんの で……。
もうすぐこのHPへのアクセス件数が、2000件になる。多いのか、少ないのかわからない
が、まあ、こんなものだと思う。読者のみなさん、ありがとう!
今日は、どうも体の調子がよくないので、家にいるつもり。女房が昨日、ビデオを2本借りてき
た。女房の借りてくるのは、ホームビデオ的なものばかりで、ぼくには、どうも合わない。ぼくな ら、「ダイナソー」とか、そういうのを借りてくるのに……。もうすぐ「オーロラの彼方へ」が、ビデ オ化されるという。楽しみだ。
7・7
今日は昼から、女房と半僧坊の前の茶店まで行って、そばを食べた。数年前と味が変わった
ように思う。以前のざるそばは、一品だったが……。
それから山荘へ行って昼寝。桃がみごとにできていた。キンカンも、一杯花を咲かせていた。
夕方は涼しくて、気持ちよかった。同じ、気温が30度でも、市内の30度はドカンとした30度だ が、山の中の30度は、さわやかな30度だ。このちがいは大きい。
そうそう今年はじめて、ヒグラシ(カナカナカナカ……と鳴く)を、聞いた。ああ夏だなあと、思っ
た。ヒグラシの声は、本当にすばらしい。
7・6
近く、「浜松百撰」で、鳥善の専務氏と、子育て対談をすることになった。百撰のY氏とは知り
合って、30年になる。はじめて百撰の事務所を訪れたのは、まだ事務所が元城の裏通りにあ るころで、私が行くと、Y氏がお茶を出してくれた。それからときどき仕事をもらうようになり、 細々とだが、しかしもう30年! はやいものと思うと同時に、人生を感ずる。Y氏のような方 を、本物の文化人というべきではないのか。民間レベルで、懸命に戦っている。すばらしい女 性だ。
次のパソコンがほしいが、といっても、あまりよいのがない。「これは!」というのがあると、い
いのだが……。
7/5
E-マガ(4号)「はやし浩司の世界」を発行する。
昨夜久しぶりに、焼肉を食べた。肉はほとんど食べないが……。女房は、今日は赤十字の
仕事で、一日バスでどこかへ見学に行くそうだ。旅行に行くようにウキウキしている。ぼくは午 前中は部屋で原稿書き。書くことで、毎日新しい発見ができる。考えるだけではだめだ。書い て、まとめる。そしてそのまとめたものを、ジグソーのように組み合わせていくと、そこに思想が 出てくる。それが大切だ。書くということには、そういう意味がある。そのとき大切なことは、書く とき、「正しい」と思うことだけを書く。それがないと、どんどんと思想がゆがんでいってしまう。こ れがこわい。へたをすれば、カルトになってしまう。そういう例は多いが……。その「正しさ」を見 極める力が、常識ということになる。ぼくは書くときは、いつもその常識を大切にしている。静か に自分の心に問いかけてみる。「ぼくは正しいか」と。「時間をムダにしていないか」と。くだらな いことを考えたり、書いているヒマは、ぼくには、もうない。急がなくてはいけない。人生は刻一 刻と短くなってきている。
ムダなつきあいはしないぞ。
ムダな原稿は書かないぞ。
ムダな時間は過ごさないぞ。
7・4
毎日同じことを書くようだが、今日も暑い。ジリジリと気温だけあがっていくといった感じ。
7・3
「F」誌用の原稿を、完成させる。頭の中のモヤモヤを吐き出したようで、気持ちがよい。この
気持ちよさがあるから、ものを書くのをやめられない。これからあちこちで、F誌の宣伝を始め よう。皆さんもどうか、F誌……つまり、「ファミリス」(静岡県教育委員会)の学校配布用雑誌を どうか購入してください。9月号から連載が始まります。少し衝撃的な内容です。「ニュース」の ところに、詳しく書いておきましたので、よろしくお願いします。
7・2
ライコスに続いて、ビッグローブでも、カテゴリー登録された。うれしかった。一応、審査があ
り、おかしなHPは、登録されないしくみになっているらしい。つまり登録されたということは、そ れだけの価値があると、認められたということ……かな? 勝手に判断して喜ぶ。女房に話す と、何もわかっていないくせに、「よかったね」と笑ってくれる。
今日は本当に暑かった。往復自転車で、よい運動にはなるが、その運動で体力を消耗してし
まっては意味がない。雑誌「F」連載用の8作は、ほぼ書き上げた。明日から推敲に入る。全力 でやってみる。結果はあとからついてくる……。それがぼくの持論。
明日から、また忙しいぞ。体調を整えて、がんばろう。朝、A市の教育長から電話がある。今
度の講演会の打ち合わせをする。そのほか、かわったことは特になし。
7・1
今日は、今までにたまった仕事の処理で忙しかった。ホームページをのぞいたのは、1回だ
け。日曜日は意外と忙しい。今夜はこれから、真夜中まで原稿書き。がんばるぞ!
6・30
今朝は「無条件の愛」を載せてもらった。ありがたかった。うれしかった。今朝の朝刊コラム
で、100回目(混迷の時代からは、125回目)になった。読者の方に支えていただき、新聞社 の方の理解があったからこそできた。これからは私のためではなく、読者や新聞社のために 書く。もう「私」はどうでもいい。「私」にこだわっていると、私は真の自由を手にすることができな くなる。今朝のコラムは、それについて書いた。100回目にふさわしい原稿になった。サルトル やボーボワールがあきらめた(?)テーマについて、自分なりの打開策を発見した。この原稿を 書き終えたとき、私は心のどこかで、「もう死んでもいい」と思った。「朝に知れば、夕べに死す も可なり」の心境だった。これから残りの人生を生きる、目標をこれで発見した。うれしかった。 いや、何よりうれしいのは、この原稿を、新聞に載せてもらったことだ。皆さんに、読んでもらっ たことだ。ありがとうございました。
中日新聞の、荒屋昌夫様、長井満喜広様、岩瀬泰雄様、そして皆さん、ありがとうございまし
た。
朝、H市青年会議所の方3名の来訪を受ける。みなさん、青年実業家といったふうで、目が
輝いていた。ぼくにもあんな時代があった。遠い遠い昔(?)だが……。
昼から山荘へ。何もすることがないので、ただひたすら昼寝。夕食は女房と、「100回目記念
パーティ」。パーティといっても、「Y」という日本料理屋で、夕食。ぼくがサシミと日本そば、女房 がうな丼。分け合って食べた。おいしかった。
あと家で、A幼稚園と、H市での講演会での企画をまとめる。いつもぼくが一方的にしゃべる
というパターンが決まってきたので、このあたりでそのやり方を変えてみようと思う。
6・29
今は29日の午前6時。昨夜は11時ごろ床についた。バナナを食べて寝ると、安眠できると
女房がどこかで聞いてきた。で、このところ毎晩、寝る前に少しバナナを食べているが、どうも この話は本当のようだ。
昨日、県の教育委員会が発行する、「F」という雑誌から、連載用の原稿依頼をいただく。一
回、1600字ということだそうだが、今までの総決算のつもりで、自分のもつ力を最大限、それ にぶつけてみる。真剣勝負をしてみる。命がけで書いてみる。これは本気です。
6・28
毎日、自分のHPをのぞくのは、一日3回と決めている。今日から2回にする。昼に1回と、夜
に1回だ。それ以上は、ビョーキ? 昔、パソコン通信にハマってしまい、四六時中、それが気 になってしかたないことがあった。こういうビョーキは、一度、思考回路ができると、再発しやす い。悪い思考回路は、できるだけ作らないほうがよい。人間はずるいもので、一度そういう思考 回路を作ってしまうと、その回路に従って、行動するようになる。いや、なおすのが、たいへん めんどうになる。子どももまたしかり。子どもの場合、ある一つのことにハマるというのは、でき るだけ避けたい。悪い思考回路は作らないほうがよい。中学生でも、自分で努力する前に、 「超能力をください」と、天に向かって祈っている子どもは、いくらでもいる。
とうとう我がHPに音を入れることができたぞ。お聞きくださる方は、トップページから、(はじめ
まして)をクリックしてみてください。「やったー」という感じです。はははははは。
……と思ったのですが、音は、すごい。短い効果音を5つくらい入れたのですが、それで消費
したメモリーが、5MB! 5MBですよ! 驚きました。今のこのHP全体で、10MB前後で す。たった5つ音を入れただけで、その半分とは! さっそく、音を消しました。HPに音を入 れるというのは、すごくムダなことだということを学びました。皆さんに音を聞いてもらえなくて残 念ですが、どうかあきらめてください。私も、もう音を入れるのをあきらめました。
6・27
昨日、私のこのHPへのアクセス件数が、過去、最高を記録した。また中日新聞の私のコラ
ム欄へのアクセスは、毎週(毎週ですぞ!)、6000〜8000件あると、担当のI氏が話してくれ た。すごい数? と驚いている。(あるいはその程度の数は、当たり前なのか? どうもこの世 界の常識がよくわからない……。)E−マガの読者数も、毎週倍増、倍増でふえている。インタ ーネットのものすごさを、改めて実感する。やる気が出てきたのはうれしいが、このところ、原 稿書きそっちのけで、HPづくりばかりしている。はははは。
午後、美容院へ行く。そこでの事件? 髪の毛を洗ってもらっているとき、美しい女性の美容
師さんが、ぼくの頭をぐいと上にもちあげた。ぼくは顔にタオルをかけられていたので、状況が わからなかったが、その顔が、その美容師さんの大きな胸に、あおりで、ボンとあたってしまっ た。そのとき、その美容師さんが、反射的に、「すみません」と言った。ぼくは、どうして美容師さ んが、「すみません」と言ったのか、理解できなかった。「いえ、よかったです」とも言えなかった し、「またお願いします」とも言えなかった。かなり複雑な気持ちになり、そのまま黙ってしまっ た。
6・26
「今年もクーラーなしの健康生活をするぞ」と宣言する。しかし若いときと違って、この五、六
年、夏の暑さがこたえるようになった。しかし使えば使ったで、体が弱くなってしまう……。昨 日、U自転車屋のUさんに、電動自転車をすすめられる。これも使い出したら、おしまい(?)か な。もう少し、今の自転車でがんばってみる。どうしてもダメになったら、そのときは電動自転車 のお世話になろう。だんだん、そうなっていく自分がさみしい……。
朝、6月29日の講演会の聴講希望者が、予定募集人員の2倍になったと、N氏より電話あ
り。うれしかったが、ツンとした緊張感が走る。あと、S幼稚園と、A町幼稚園協会、K市青年会 議所、「S会」から講演の打ち合わせが入る。みなさん、私のような者を呼んでくださって、あり がとうございます。私は(当然ですが)、いつでもどこでも、真剣に話させていただきます。
6・25
新しいパソコンソフトを購入。これでHPに、音楽を入れることができる……と思ったが、結構
難しそう。今週の週末に、ゆっくりとチャレンジしてみるか……。こうした頭の体操は、ボケ防止 にはよいのではないかと思っている。お金はかかるが、授業料だと思えばいい。S幼稚園と、H 市の商工会議所から講演の依頼がある。まだ返事はしてないが、明日、返事をするつもり。S 町の自治会連合会長氏より、電話があり、「これからの日本はどうなるのか?」といろいろ聞か れる。
6・23
今日は客の予定はなし。山荘へこれから行くつもり。のんびり昼寝でもしてこようと考えてい
る。草刈をしなければならないが、この天気(曇天で今にも雨が降りそう)では、できそうもな い。
6・22
新聞社のI氏と数度、電話でやりとりする。このところ、新聞での連載が、ほかの記事の都合
で、飛ばされることが多くなった。しかたないとはわかっているが、そろそろ潮時なのか? もう 4年間も連載している。読者の方も、あきてきたのかもしれない。こういうとき雑誌なら、「新企 画」を考えて、勝負するが、新聞ではどうなのか? どうも要領がわからない。しばらくはHPの ほうで、がんばってみる。E−magaの読者がふえている。うれしいことだ。今日は午前中は文 化センターのほうで、講師をする。今年のメンバーの方たちは、たいへんレベルが高い。がん ばって講師を続けようと心に誓う。
6/21
HPへのアクセスが、ふえている(一時は、一日3〜4件に落ち込んだが、このところ、20件前
後にまでふえている)。うれしいことだが、しかしどこか、こわい感じもする。「文」は、味方もつく るが、敵もつくる。しかしそれを恐れていては、文は書けない。たとえば私は運勢を否定する が、運勢を信じている人だっているのだ。つまり迷信かどうかは、あくまでも、私個人の判断で しかない。しかし私はやはり、そういうものを信じろとは書けない。皆さんの中には、「こんなこと を書いて!」と怒っている人もいるかもしれない。怒られることを覚悟で、書いてはいるが… …。一人、「ここまでHPでさらけ出していいのか?」と心配してくれた友人がいた。もう少し、あ たりさわりのない内容にしようかと考えるが……。あるいは、パスワード方式にして、仲間だけ が読めるようにしてもよいのだが……。一つの案として、考えてみよう。
昨日、久しぶりに、自転車に乗った。気持ちよかった。体も少し軽くなった。はははは。
ところで、名詞サイズのCDがある。さっそく一枚、買ってみた。何を、書き込むか、迷ってい
る。世の中、進歩しますね。いまだに、「インターネットはしない」とがんばっている人の気が知 れない。このHPだけでも、書籍(単行本)にして、7〜8冊分の情報が入っているんです。ホン ト。
6・20
やっと風邪がぬける。多少耳鳴りは残っているが、こんなもの。これから3日ぶりに風呂に入
って、昼から仕事だ。このところの雨で、体がなまってしまってしかたない。体がだるい。運動不 足がひびいている。毎日1時間は、自転車に乗る必要がある。頭もなまってしまって、考えが浮 かんでこない。これが一番つらい。考えようとはするが、根気も集中力も続かない。今日は雨 の間をぬって、自転車に乗ろう。運動しよう。……と心に誓う。どうか、雨よ降らないでくれ!
6/19
朝からくもり。低くて厚い雲が、空をおおっている。私の気分もそうだ。熱や頭痛はなくなった
が、今朝は耳鳴りもひどい。まだ風邪が抜けていないようだ。こういうときは水分を大量に補給 して、よく眠るのがよい。わかっているはいるが、寝てばかりいるのは、つらい。
Oさんより、メール。私のコラムが、学校でコピーして使われているとのこと。光栄なことだ。う
れしかった。新聞コラムというのは、本と違い、印刷された翌日にはゴミとなる。中には切り抜 いてとっておいてくれる人もいるかもしれないが、そういう人はマレ。書いている私ですら、何か しら丘の上から、天に向かってしゃべっているような錯覚にとらわれる。
6/18
昨日から断続的に、頭痛。夕方風邪薬をのむ。朝起きて、ニンニクライスを作って食べる。
が、悪寒が消えず。バッファリンをのむが、かえって気分が悪くなる。午前中寝て、昼から仕事 に行くものの、そこでダウン。家に夕方帰る。寝る。起きる。今、10時30分PM.。気分がすぐれ ないので、またすぐ寝ようと思う。
皆さんも風邪には気をつけましょう。
6・17
やはり講演は失敗だった。最後のところで、興奮してしまった。また、今度、がんばろうと思っ
ているが、いつもこの繰り返し。ときどき「どうしてこんな講演をしているのだろう」と思う。本当 にみなさんは、ぼくの講演なんか、求めているんだろうかとさえ思う。ぼくなら、ぼくの講演なん か、聞かない。くだらないから……。やはり、ぼくのことは、文のほうで知ってほしいと思う。本 当は……。
そうそう講演の前に、教え子の、Aさんが、たずねてきてくれる。6年ぶり……? すっかりお
となになり、美しい人になっていた。ゆっくり話しをできなかったのが残念だった。Aさん、またメ ールをくださいね。
6.16
これから福祉文化会館で講演。大きな会場だから、……とか、いろいろ考えるが、今日こそ
は、失敗しないで終わりたいと願っている。いまだかって満足に終わった講演など、一度もな い。多分、今日も失敗するだろう。やるべきことは、全力を尽くすだけ。
夕方はI氏夫妻と駅前で待ち合わせ。佐鳴湖畔にあるTで夕食……ということにしよう。山荘
は今日は雨で、野外料理もできないし……。
6・14
午後からひどい雨。数日運動しないでいたら、体がなまってしまった。田丸先生からメールが
入っていた。先生の弟子たちが、今、各界で活躍しているとのこと。東大の教授になった人も 多いとか。田丸先生は頭もよいが、人格もすぐれている。私は田丸先生だけには、頭があがら ない。しょっちゅう喧嘩ばかりしているが……。田丸先生のことは、(田丸先生)をクリックして みてほしい。
夕方、F市のI氏夫妻から電話あり。今度の土曜日に一緒に食事をすることにした。楽しみ
だ。福祉文化会館での講演のあと、市内で会うことにした。I氏は、4つの幼稚園と、2つの保育 園を経営している。
6・13
あちこちで宣伝したせいか、このところまた私のHPへのアクセス件数がふえてきた。やはりこ
ういうのは、見てもらわないと、作る気がしない。……と、ぜいたくなことを言っている。Kさんか ら、韓国のおみやげをもらう。ノリだったが、軽く、油であげてあった。夜、夕食時にいただく。 おいしかった。
この日記を読んでくださった方へ……、こんなところまで読んでいただき、感謝しています。あ
りがとうございます。
二男から卒業式の写真を送ってくる(英語コーナーのニュース欄に掲載)。うれしかった。親と
いうのは、こうして一つずつ、肩の荷をおろしながら、老人になっていくのか?
6・12
ライコス教育に、カテゴリー登録される! 「やったー」という思い。
をよろしく!
6.11
毎朝、すがすがしい気分で起きることができる。風が気持ちよい。ところで、今度の風邪で、
入院した子どもが多いのには、驚かされた。おとといAさんから、「娘のM子が入院した」という 連絡。昨夜こちらから電話すると、症状は一進一退とのこと。心配だ。今夜また電話してみよう と思っている。病院では、風邪か、結核かわからないので、検査するとのこと。みなさんも、気 をつけてください。今度の風邪は頭痛と、セキだそうだ。
そうそう昨日は、女房と二人で、「串とも」で、食事。「おまかせコース」というのを食べた。おい
しかったぞ。(料金は二人で5900円だったが……)。
今朝、HPへのアクセス件数が、780件を超える。みなさん、購読、ありがとうございます。今
しばらく、「はやし浩司のホームページ」は、更新、進化を続けます。ご期待ください。
パソコンのメモリーを、64から192メガにふやす。多少、調子がよくなったようだ。今度買うと
きは、ペンチアム3の1.4BGで、60ギガの、ワイド画面にしよう。フジツーからいいのが出て いるが、キーボードがどれも気に入らない。パソコンは、キーボードで選んでいる。そういう末端 のユーザーの気持ちが、日本のメーカーには、わからないようだ。(その点、IBMのノートパソコ ンのキーボードは、最高だね。)
6・10
今日は女房の誕生日。「コンサートに行きたい」というから、同行することにした。何かおいし
いものでも食べよう。
浜松市内でおいしいところ …… みやひろのラーメン。
串ともの、ランチ、串フライ定食
6・9
ハナ(犬)を、山へ連れていく。うれしそうだった。犬も人間も、「質」は、基本的には、違わな
い。性格、気質、すべて人間と同じ条件下で、同じようになる。「違う」と考えるほうがおかしい。
ところで昨日、大阪の小学校で、8人の子どもが刺殺されるという事件が起きた。こういう話
は「ワク」の外の世界で、「ワク」の外の人間が起こした事件なので、コメントのしようがない。私 の常識からは、完全にハズれている。何とも悲惨な事件だ。
6・8
新しいメルマガを2つ、発行した。興味のある方は、このHPの、「リンクのページ」を見てほし
い。発行して2日目だが、読者数は、計19人。この数字を多いとみるか、少ないとみるか。わ からないが、こういう形で、日本の教育を変えていくしかない。私が正しければ、より多くの読者 に支持される。そうでなければ、消える。わかりきったことだ。
朝晩は涼しいが、日中は、蒸し暑いなあ。我が家にはクーラーはない。今年も健康のため
だ。クーラーなしで、がんばるぞ!
6/5
4月にはいってから、電話による「子育て相談」は、できるだけ、断わるようにしている。もちろ
ん知人やBW関係の方は、別である。しかしそれでも、毎日のようにかかってくる。本当は喜ぶ べきことかもしれないが、そのたびに仕事は中断。調子が狂ってしまう……。読者や講演に来 てくれた方には申し訳ないが、これからは、電話による相談は、断わることにした。徹底して、 そうすることにした。実のところ、電話による相談の場合、平均して40〜60分はかかる。どう かこちらの事情も理解してください。
もしこのHPを読んでくださっている方で、質問や相談のある方は、メールで質問なり相談を寄
せてください。よろしくお願いします。
6/3
山へビワを取りに行く。(写真は「山荘ライフ」で紹介。)今年も豊作だ。おいしいのだけを選ん
で食べ、まずいのは、一口かんで捨てる……。ぜいたくな食べ方だ。「しばらくはデザートは、ビ ワ」と女房。毎日ビワばかりでは、たまらない。さっそく家へ帰ると、ビワが出された。「あ〜 あ」。
昼から軽い頭痛。風邪? 早めに帰って、夜は、BSで、「未知との遭遇」を見る。今日は一日
だれとも会わなかった。夜、叔母から孫の教育について、子育て相談。早めに寝よう。
6/2
日記を先に書くというのも、へんな話だ。昨夜は女房と、寝室で午前2時頃まで話し込んでい
た。あいつもよくしゃべる。「私、あんたがおしゃべりでよかった」だって。勝手なことばかり言 う。おかげでこちらはうるさくて、しかたなかった。今日はK中学校区で講演が待っている。昼か らなので、風呂に入って、ゆっくりとでかけることができる。「今日こそ、よい講演をしよう」と心 に誓う。いつも誓っているが……。
今朝の新聞のコラムには、「乱舞する子どもたちのイメージ」について書いた。前から気にな
っていたことだ。テレビやゲームの影響と私は考えている。右脳教育という言葉があるが、右 脳教育には危険な側面もあることがわかってほしい。イメージが乱舞するということは、芸術の 世界ではそれなりに意味があるのかもしれないが、決して望ましい才能ではない。
5・31
磐田市の講演会場まで、車で行く予定だったが、渋滞が心配だったので、電車にする。結果
として電車にしてよかった。ワークピア磐田は、たいへん気持ちのよい会場だった。同じように 気持ちよく講演できた。磐田市の教育長は、たいへん精悍な感じがする人だった。
帰りは会長のM氏が、駅まで送ってくれた。無事講演が終わり、ほっとした。いつもながら、
終わってから話し足りなかったことをあれこれ考えて後悔する。
5.30
このところ雨が続く。自転車に乗れないため、体がどうもなまってしかたない。運動は重要だ。
体のためばかりではない。しばらく運動しないと、頭の活動そのものが、にぶる。
カルト教団をたたいているため、その種の団体の人や、それを擁護する人からの攻撃もあ
る。かわいそうな人たちだ。狂った社会をつくるために、すばらしい力をムダにしている。どうか 自分の才能と知恵を、よりよい未来のために使ってほしい……と思っている。ゴミを捨てる人 は悪いが、知恵のゴミを捨てる人は、もっとタチが悪い。
5・29
総合庁舎で、6月29日の静岡県教育委員会主催の、「教育講演会」のうちあわせをする。大
任の重圧をひしひしと感ずる。昨年12月に佐賀県の教育委員会の招きで、相知町まで行っ た。そのときは、「700系のグリーン車に乗れる」と、子どものようにはしゃいで行った。で、行 ってみると、佐賀県の教職員の先生たち、800名近くが集まっていた。人数のことは聞いてい なかったので、正直言って、控え室で人数を聞いたときには、ドキッとした。しかし今度は地元 だ。失敗は許されない。心して「やるぞ!」と誓う。 目下当日参加者の申し込みを受付中と か。どうかみなさん、おいでください。詳しくは、このHPの「ニュース」をどうぞ!
10月の二男が結婚式をするという。女房と二人で行くことを決めた。飛行機はこわいな。今
度はついでに、アメリカの中学校を見たい。それにホームスクーラーの人のインタビューを集 めたい。
5・28
本屋で今度書いている「本」の資料を買い求める。この本は、本腰を入れて書いてみようと思
う。少し時間があったので、パソコンショップで、新しいパソコンをのぞいている。夏モデルが並 んでいたが、どうもどれもパッとしない。大型のデスクトップがほしいが、キーボードが悪い。た たくとカチャカチャと音がする。あれはあまり好きではない。もう少し待ってみるか。
夜B氏から電話がある。あのUFOを見たという人物である。7月に会う約束をする。
5・27
今日は山荘で一日過ごす。夏草を刈ろうと思ったが、草刈機がない。そこでしかたないので、
カマで刈る。が、案の定、すぐ疲れた。しかたないので、あとはひたすら昼寝。だれもじゃまが 入らないというのは、よいことだ。安心して眠られる。女房は別の部屋で、好き勝手なことをし ていたようだ。帰りに見ると、かご一杯の梅。今年は毎日梅干が食べられるぞ。
来週はビワの食べごろになるはずだ。楽しみだ。
5/26
Z保育園の招きで、K総合センターで、講演をする。帰るとき、玄関で、Bという人物に会う。彼
もまた、私たちが見たのと同じUFOを見たという。しかも兄弟二人で見たとか。新聞の記事を大 切にもっていてくださった。うれしかった。あの記事(中日新聞のHPに収録。興味のある人はみ てほしい)は、結構、あちこちから叩かれた。
明日にでももう一度、B氏と連絡をとってみようと思う。
5・25
結構、このHPが、多くの方に読まれていることを知り、喜んでいる。もうすぐビジターの数が4
00名になる。
午前中は、「母親教室」を勤める。みなさん真剣に聞いてくださり、うれしい。これからも大切
にこの教室を育てていきたい。少し風邪ぎみで、朝から軽い頭痛がしたが、薬をにんだら、楽 になった。今度の風邪は、頭痛と熱らしい。明日の講演会がなければ、にんにくを食べて、寝 るのだが、そういうわけにもいかない。にんいくは、臭いが残る。
どうかこのHPを読んでくださったかたは、このHPの宣伝をしてほしい……と、勝手なことを願
っている。役に立てば広く読まれる。そうでなければ、見向きもされない。この世界、結構、きび しい……。
5・24
新しい原稿を書き始める。以前は、情報は、すべて図書館へ行って求めた。しかし今は、イ
ンターネット。ほとんどの情報が、いながらにして入手できる。言い換えると、情報にはあまり意 味がない。重要なことは、その情報をいかに加工し、組み立てるか、だ。今書いている原稿に しても、書きながら、情報を集めるということができる。(以前は、まず情報を集めて、それから 料理するという方法をとったが……。)これからは「書く」という方法も変わってくる。
5・23
昨日から、新しい原稿を書き始める。が、2時間ほど書いたところで、最初のトラブル。フロッ
ピーを入れたとたん、ワードが強制終了! で、二時間分の仕事がパー。しかし再び挑戦。こう いうときは、かえってよい原稿が書ける。
しかしそれにしても集中力がなくなった。数時間も書きつづけると、そのあたりで気力が急速
に減退する。昔はこんなことはなかったのに……。
5・22
今日は朝から雨。久しぶりの雨のような気がする。山荘の水が渇れることを心配していたの
で、内心ほっとする。
S小学校から講演の講師を頼まれた。今年で4年目、4回目。うれしかった。毎年招いてくださ
るということは、気に入ってもらえた(?)ということ。講演するたびに、いつも「ああ話せばよか った」「あの話はしなければよかった」「気に入ってもらえただろうか」とそんなことばかり考え る。再び招かれるということは、そんなわけで、私にとっては、最大の「喜び」なのだ。
文化センター(お母さんの子育て教室)のコマーシャルが、新聞に出る。私の写真がそのつど
載るが、あの写真は大嫌い。どこかニヤけている。女房はそういう私の気持ちを知ってか知ら ずか、そういう写真を切り抜いて、台所の壁に張りつけている。私は私はそれからいつも顔を そむけて歩く……。あの写真は、文化センターの事務所でとられたものだ。今度、換えてもらお うと思う。
5・21
三浦市ではマホロバ・マインズホテルに泊まった。ホテルというより、マンション(マンションを
改造したホテル?)。そこでのこと。
前夜は午前1時頃まで、起きていた。でやっと寝たのが午前2時。が、となりのベッドのI先生
が、午前4時前に起きた。それで私も目がさめた。で、何とか眠ろうとしていたら、だれがつけ たか午前4時30分にめざまし。その大音響といったら、なかった。もう、こうなると、眠られな い。で、「ここで体調を崩したらたいへん」「浜松まで帰って眠ろう」と考えて、午前5時の京浜線 に乗って、横浜へ。浜松へは午前9時頃、着いた。
電車の中で、エチオピアからの黒人青年と友人になる。目が輝いていた。ふと私自身の学生
時代を思い出した。あの目は、希望に輝く目だ。住所を聞いたので、近く、夕食に招待するつも り。10時頃から1時ごろまで仮眠。あとはいつも通りの仕事。夜中になってBSで、サンヨー(電 気会社)の職場改革のドキュメンタリーを見る。おもしろかった。
帰ると、K市教育委員会のN先生からFAX。若い女性の教師の集まりの会で講師をしてもらえ
ないかとのこと。喜んで引き受ける。
5/20
このところ朝早く目がさめる。カラスがうるさい。庭の前に大木が十本近くあって、カラスたちの
かっこうの溜まり場になっている。耳を押さえて寝ようとするが、今度は朝日が飛び込んでき て、それもできなくなる。かくして私は、早起き人間になってしまった。
昨日は、中日で、「アメリカの小学校」を載せてもらった。詳しくは、このホームページの中の
「辛口エッセイ」の中に書いておいたので、興味のある人は読んでほしい。日本の教育は30年 は遅れた……というのが、実感。このままでは、日本はどうなることやら……。
5・19
たった今、山荘から帰ってきた。明日は三浦市で友人に会うため、横浜に朝早く向かう予
定。今日はまたいろいろ考えた。H氏からメールが届いた。何でもどこかの高校の校長が、「フ リーター撲滅運動」をしているらしい。「フリーターは職業ではない」と。そういうことになると、こ の私は一番先に撲滅される運命にある? 私はこの30年間、基本的にはそのフリーターをし てきた。
5・18
昨日、今度スペインに転勤になったという子ども(小4)と会った。不安そうだったが、私が「い
いところだから楽しみにしなよ」と励ますと、うれしそうだった。これは私の主義のようなものだ が、一度「こうだ」と決めたら、うしろを振り返らない。前向きに進む。あれこれ考えてもしかたな いことはしかたない。「ああすればよかった」「やめようか……」などと考えても、ムダ。人生、前 向きに生きる。とにかく、前向きに生きる。それしかない。……と言いつつ、実際には、うしろを 振り返ることも多くなった。それだけ気が弱くなったためか。それとも年齢もあって、先が短くな ったためか。それとも、自分に自信がなくなってきたためか。不況がこれだけ長く続くと、息切 れしてくる。
今度友人たちが本を出すとがんばっている。売れると見込んで出しても売れない時勢。この
半年、私は一冊も本を書いてない。そろそろ一冊、書こうか……。
5/17
昨日は午後から山荘に行く。何枚か写真をとった(写真は、「山荘ライフ」のコーナーで紹介
中)。野イチゴの季節になった。空気がおいしかった。除草剤を散布してからは、昼ね。一時間 ほど寝ただろうか。帰りに、マクドナルドでハンバーガーを食べる。平日は半額で、ハンバーガ ーが、65円だった。安いのはうれしいことだ。今日、17日は、いつもの仕事。マイペースで行 こうと考えている。「あせってみても、同じこと」だ。
そうそう昨日、田中外相が、自由党の党員に、「虚言癖」「異常行動」と批判されていた。しか
しそれは言い過ぎ。元外務官僚だというが、こういう言葉を安易に使ってほしくない。私の世界 では、当然のことながら、こういう言葉は、「文」の中だけで使うだけ。面と向かって相手に言う のは、タブー。あなたの子どもが、だれかに「あなたは自閉症」と言われたら、あなたはそれを 許すだろうか。さっそく自由党本部に、抗議の電話をする。応対した男のつっけんどんなところ といったら、なかった。当然だろうが、……?
5/16
今日は休暇をとった。昼間で家で音楽を聴く。午後に犬を連れて買い物。焼肉の材料を購
入。…と思っていたら、長男がガールフレンドを連れてやってきた。で、女房と計4名で夕食。 にぎやかな夕食のほうが楽しい。私と女房は野菜を中心に。まあ、量を予定していなかったの で、少なめにした。しかたないね。
20日は、三浦へ、学外研の研修に行くことにした。研修なんて、あまり興味はない。みんな
の顔を見たいだけ。女房は横浜の三男のアパートに泊まるつもり。
今日は山荘の草刈と、雑草に薬をかけてくるつもり。朝から曇りのどこかいやな日だ。
5/15
少し前、東京のある出版社に原稿を届けたら、若い編集部員がこう言った。「地方紙ではねえ
……」と。私が「中日新聞のほうでコラムを書かせてもらっています」と言ったときのことだ。つ まり地方紙では意味がない、と。
一方、浜松市の中心部に、今度大学ができた。しかし約80名の専任教官のほとんどは、東
京から来ている(教務課)。地方は地方で、自分の価値を認めていない。そして何でもかんでも 「東京からきた」と言うだけで、ありがたがる。講演でも、明らかにその程度(?)とわかるような タレントを呼んできては、講演会をする。ギャラは、講演料だけで50〜80万円が相場。こうい うことばかりしているから、地方は「地方、地方」といつまでもバカにされる。
タレントの世界には、こんな合言葉がある。「東京で有名になって、地方で稼ぐ」と。これも平
安の昔から続いた、悪しき中央集権社会の弊害と考えてよい。
5/14
今日は忙しくなりそうだ。簡単な特許をとるために、特許事務所へ行くことになっている。その
前にいくつか遣り残した仕事をして、美容院にも行かねばならない。私は男だが、もうこの一〇 年、美容院ばかりだ。行きつけの店が決まっている。あああ。頭はボサボサで、どうしようもな い。それからホームページの登録も、しなければならない。ヤフーに登録できるかどうか、今は 難しいそうだ。
朝、家の前の林にカラスが来て、うるさかった。月曜日はゴミの日だということを知っているよ
うだ。
5/13
昨夜、原稿を数本、まとめる。このところホームページにハマりすぎているようだ。一日、3〜4
回は、自分のホームページを見ている。しかし今日から、2回におさめよう。自分の仕事(?) ができなくなる。
毎日、いろいろ考えていると、新しい「考え」を発見する。それが楽しい。未開拓の荒野をひと
りで歩いているような気分だ。で、中には、50歳過ぎてから大学で勉強……という人もいるが、 私にはそんなことはできない。時間がもったいない。私は私の道を行く。いまさら他人の意見に 耳を傾ける時間も余裕もない。急がなくてはいけない。時間はもう少ない。特にこの分野はそう だ。
5・12
今朝の朝刊は、「過去を再現する親たち」だった。この原稿は最近書いたもの。「最近」という
のは、私は原稿のほとんどは、4〜6ヶ月前に書いたものを発表している。つまり教育論だけ は、書いてもすぐには発表しない。しばらく手元で「寝さかす」。これを私は勝手に「熟成期間」と 呼んでいる。そうすることで、一度頭を冷やし、書いた原稿の内容を吟味、再評価する。そして そのあとでも、「まちがっていない」と確信をもてたとき、新聞社にもっていく。しかし正直告白し よう。こうして熟成中の原稿が、今、500〜800作くらいある。その中から選んで出している が、本当に発表したいのを出すのは、マレ。読者の方があきないように、いろいろな方面から 出すようにしている。実用的な記事が求められているのはよくわかるが、しかしそういう記事は どこか自分のものであって、自分のものではない。新聞に載っても一度くらいしか読まない。し かし自分で出したいと思った記事が載ったときは、何度も読み返す。今朝の「過去を再現する 親たち」は、自己採点では、70点くらい。まあまあ気に入っている。内容やできはともかくも、 載せてもらってうれしかったのは、1月末に発表した、「31ぶりの約束」。あの記事は自分の記 事だが、何十回となく、読んだ。中日のHPに載っているから、ぜひ皆さん、お読みください。
5/11
特別に変わったことはなし。今度講演をすることになった、N中学校区担当のS小学校のM先
生に資料を届ける。あとは原稿を書く。権威主義と出世主義について書く。ともに封建時代の 名残である。日本は悲しいことに、あの江戸時代という世界でも類のない、暗黒かつ恐怖時代 の清算をまだしていない。していないばかりか、美化している人すらいる。刀をもった人間がい かにこわい存在かは、昨年佐賀県で起きた、バスハイジャック事件を思えばわかる。江戸時代 の初期には、侍にたてつく人間は容赦なく、クビをはねられた。人口の数パーセントもいない侍 が、好き勝手なことをする一方、大半の庶民は重税に苦しんでいた。私たちの祖先は、農民で あり、商人だ。にもかかわらず、いまだに家康だの、信長だの、秀吉だの……。日本人のこの おめでたさは、一体どこからくるのか?
5/10
今日は本当に暑かった。25度前後もあったのでは。ほかに特に変わったことはなし。しかしと
きどきこう思う。ぼくは、特にぜいたくをしたという覚えはないが、しかし毎日、したいことをして きたから、幸せだ、と。寿司も、回転寿司ばかり。たまに行くレストランも、ファーストフードの店 とか、ラーメン屋。しかしそれでも行きたいときに行ける。夜、女房と話す。「ぼくら好き勝手なこ とをしてきたから、幸せだったね」と。
田丸先生からのメール。今は「神経学と教育」に興味をもっておられるとか。いつもながら先生
の向学心には、感動する。「さすが……」と思うと同時に、「ぼくもがんばろう」という気持ちにな る。先生は2000年度に、日本学士院賞を受賞している。当然のことだ。
二男の新しい住所が決まった。アーカンソー州のコーンウェイというところ。5月14日から仕
事が始まるという。年俸も、医療保険も決まったそうだ。まあ、一安心。
ジャスコで女房と腕を組んで歩いているところを、誰かに見られていたらしい。Nさんが教えて
くれた。本当はいつも手をつないで歩いているぞ! ジャスコの中だから、遠慮して、腕組みに しただけだ!
5/9
カナダのバンクーバーで、日本文化センターの校長をしている村上さんと話した。いわく、「カ
ナダでは、学校の先生は、授業には責任をとるが、雑用は一切しない」と。そしてそのため、つ まり教師自身がわずらわしい仕事から解放されるため、親には一切、住所はもちろんのこと、 電話番号すら教えない、と。「教師は3時には学校から解放され、サーッと家へ帰る」とも言って いた。それがプロの生き様ではないのか。
日本では、学校の教師にすべてを押し付ける傾向が強い。それこそしつけから道徳、倫理ま
で。学校万能主義、あるいは教育の独占がもたらした弊害とも考えられる。そのため教師に雑 用がふえ、肝心の教育に力が注げなくなってしまっている。教えたことのある人なら皆わかる が、一時間、子どもたちとまともに接すると、若い男でもヘトヘトに疲れる。教育はまさに重労 働。その上、雑用までさせられて体がもつわけがない。教師は結局は、どこかで手を抜くしかな い。
ドイツ人のトーマスの話によれば、ドイツでは、一律230ドイツマルクの「子どもマネー」が支
払われているという。日本円になおすと、15000円弱。しかも子どもが就職するまで、最長27 歳まで、無条件で支払われるという。ドイツ人らしい合理主義だ。めんどうな手続きは一切ない (つまりその分小さな政府ですむ)。子どもが二人なら、460マルク。3人なら……。日本では 実にこまかく、あれこれ定める。官僚主義国家の特徴だ。日本だけに住んで日本のことだけし か知らない人は、「日本はまだいい国です」などと言ったりする。いかにしてこの常識をやぶっ ていくか。それが私の仕事。アインスタインはこう言った。「常識などというのは、その人が18 歳のときにつくった、偏見のかたまりである」と。
しかし最近、正直言って、自分がどうして「評論」をしているのかわからなくなるときがある。正
直言って、まったくお金にならない。かろうじて私を支えているのは、「正義感」。しかしこの正義 感もいつまで続くことやら……と思う。権威と権力だけで動くこの国には、もうとっくの昔に幻滅 している。せっかくこのホームページを読んでくださっているみなさんには、申し訳ないが……。
イチローだの、野茂だの、少し騒ぎすぎではないのか。彼らは何も日本のために戦っている
のではない。それにアメリカでは、日本のプロ野球の球団で活躍しているアメリカ人選手など、 話題の「わ」の字にもならない。まだある。カナダの選手が、アメリカへ来てプレーをしたら、そ のプレーをした時点で、彼は「アメリカ人」なのだ。カナダ人なら、「カナダ人、カナダ人」とは、 騒がない。決して騒がない。移民国家ではそう考える。さらにアメリカでは、人種名などを報道 するのは、タブーになっている。私は野茂が、完封試合(4月はじめ)をしたとき、それをアメリ カで見ていたが、「日本人」という言葉は最後の最後まで出てこなかった。ただ最後のところ で、「日本人の観客が喜んでいます」と、間接的な表現で、野茂が、日本出身であることをにお わせていた。
昔、力道山が、空手チョップで、白人男を倒した時、日本人は小躍りしてそれを喜んだ。そう
いう原始的な白人コンプレックスが、いまだに生きている……! そうでないというのなら、台 湾の球団で活躍している日本人選手は、どうして話題にならないのか、……ということになる。
ブラジルのサンパウロへ行くと、日系人たちがすぐ声をかけてくる。二世でも三世でも。そして
こう言う。「あなたは日本のどこから来ましたか」と。気持ちはわかるが、彼らには、「自分がブ ラジル人だ」という自覚がほとんど、ない。ドイツ人などは、ブラジルに移民したとたん、「私はブ ラジル人だ」と言いだす。この国際性のなさ(同化性のなさ)こそが、日本人の特徴といってもよ い。
日本人も、「私の祖父はフィリピーノ。祖母はタイ人。母は韓国人……」とでも言うようになっ
たら、少しは、「民族意識」も変わるのでは。少なくともアメリカ人のもつ「アメリカ人意識」と、日 本人がもつ「日本人意識」は、同列なものではない。同列ではないのに、イチローや野茂の活 躍を、日本人の活躍としてとらえるところが、実に島国的でおもしろい。(日本人が国内で騒げ ば騒ぐほど、アメリカ人の優越感を満足させるだけ! 日本人よ、どうしてそれがわからない! ……いやいや、実のところ、アメリカでは、日本など、まったく相手にされていない。それが現 実ではないのか。皆、誤解しているが、アメリカ人なんていう人種は、もともとない。あの国は移 民国家。ある日系アメリカ人もこう言っていた。「アメリカで『ノモ、ノモ』と騒ぐ日系人は、アメリ カ社会に同化できない、かわいそうな日本人だけです」と。)
少し、言い過ぎたかな……? イチローや野茂ファンの人には、きっと怒るだろうな。もちろん
彼らががんばっていることについては、私も敬意を表している。ただもう少し冷静に、静かに見 守ってあげることも大切ではないのか。ミーハー的な応援は、かえって失礼だ……。
5/8
今日は雨。きのう買った、「CD-RW」をとりつける。結構やっかいだった。しかしもっとやっかい
だったのは、使い方。説明書を読んで、やっと動かせるようになるまでに、取り付けから、1時 間ほどかかった。アクセス件数は、午後までに70件ほど。皆さん、ホームページを開いてくだ さり、ありがとう。もっとも最初はご祝儀? そのうちヤフーにも登録するので、もっと読んでもら えるかも。期待に添えるような内容にしたい。
このところホームページにかかりきりで、この一週間、ほとんど原稿を書いていない。原稿を
書くときは、ある程度頭が熱くならないとだめで、いきなり書けと言われても書けるものではな い。今夜あたりから、ならし運転を始めよう。
夜、竹の子を取りに行く。「行く」と言っても、家の前。大きなのをこれで今年は4本も取った。
女房が「食べきれない」と今夜もぼやいている。ぜいたくな悩みだ。そういえば、このところ竹の 子料理ばかり……。しかたない。 5/7
三男が、あわただしく横浜に帰った。書斎へ入るとき、ふと三男の部屋を見ると、ふとんが散
っていた。人の気配のない部屋は、さみしい。しばらくふとんはそのままにしておこう。
夜、女房と、メル・ギブソンの「パトリオット」を見る。すばらしい映画だ。パトリオットと「愛国
心」と訳すが、それは正しくない。英語のパトリオットは、ラテン語→ギリシャ語の「パトリオチ ス」に由来する。「父なる大地を愛する」という意味だ。日本で語では、「愛国心」と、そこに「国」 という文字を入れる。この違いは大きい。昔オーストラリアの友人がこう言った。「ぼくらはイン ドネシ軍とは戦わない。しかし家族のためになら戦う」と。国の原点はここにある。しかし悲しい かな日本人は、そういう原点を知らない。国の原点を知らない。「パトリオット」という映画は、そ ういう原点を教えてくれる。
自由と正義と平等のために戦うのは、何もフランス人やアメリカ人の専売特許ではないの
だ。みなさん、日本の未来のために、この国の子どもたちのために、自由と正義と平等の通ず る国を作ろう。新しい日本を作ろう。
5/6
K国の元首の長男が、偽造パスポートで、日本へ入国しよとして身柄を拘束された。そして事
件の内容や、背後などについてはあいまいなまま、中国へ国外退去。「日朝関係をそこなわな いため」の措置だという。この事件で思い出すのが、あの金大中氏の拉致事件である。彼が都 内のホテルから、韓国のKCIAによって連れ去られたときも、同じような理由で、事件はあいま いのまま処理された。しかしそこなうも、そこなわないもにない。相手は「そこなって」そういう事 件を引き起こしているのだ。……この日本の正義はあるのか? と疑いたくなる。というより、 この日本には正義はないのではないのか。経済優先。ただひたすら経済優先。ますます日本 は世界から相手にされなくなる!
5/5
今日から、ホームページを開設!
今日が大学の卒業式。私は一日中、部屋のこもって、ホームページづくり。こういうふうに休み がまとまってないと、こういう作業はできない。横浜のM君からメールが入っていた。今度、母校 の剣道部へ原稿を出すという。これからゆっくり+じっくりと読ませてもらおうと思う。楽しみだ。 しかし疲れたな。ときどきリンクがうまくできなくて、ホームページがばらばらになってしまう。つく ってはなおし、またなつくってはなおす。この繰り返しが、つらいが、実のところスリルがあって、 楽しい。この緊張感が何とも言えない。スポーツ選手は汗を流して気持ちがよいという。私は頭 が疲れると気持ちがよい。
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