浜松の方言の特徴

浜松の言葉は最初の音を強く発音する特徴が有る。
西とんぼ半袖
ヒがし二しミなみアめトんぼハん袖
 
もう一つの特徴は「~やへん」と強く否定する。
いやへん。しやへん。もどりゃへん。しゃべりゃへん。ききゃへん。
 
~ら。~だら。~ずら。~だー。~ぜ。~すけ。~すか。
他県では肥溜めを指す言葉を連ねていて汚いと言われた。
おっかさ、ちょっと、ちゃっと、やっとっきっせい。
子音が多く会話が切るようで他県から来た人によく「喧嘩をしているようだ」と、言われた
 
ばか、あほ、すや、にすい、すやい、のろい
ばか、ばかか、おおばか、おおばかさんたろう、ばかっつら、ばかやろう
馬鹿さ加減にランクがある。
ピンた、びんた、叩く、ひっぱたく、ブッ叩く、殴る、ぶっさらう、ぶん殴る
暴力のランク付もここまでで、命の大切さが身に染みていたので殺すと言う言葉は通常使わなかった。
 
一昨日の前の日一昨日昨日今日明日明後日明後日の次明後日の次の次
さきおっといおっといきんのうきょうあしたあさってしあさってやのさって
 
昨夜早朝正午昼間夕方
ゆんべあさっぱらおひるまっぴるまばんげしまばんげ
日時の事を浜松の方言ではこう言う。
ちょっとちがわへんけなんて思ったらメールください。

浜松の方言(音韻の特徴)

母音が変わる
         
あ列音がえお列音に変わるけえす返す
たぼこ煙草
からど
 
い列音がえ列音に変わるめめずみみず
けえる消える
 
う列音がい列音に変わるみしろ
すけない少ない
 
え列音があいうお列音に変わるかやす返す
 
お列音があいう列音に変わるかみすりかみそり
 
短音が長音に変わるおーしおし
おゆーお湯
せきゆー石油
ちちー
とうゆー灯油
ひーる
ほーたる
もんりー
 
長音が短音に変わる
せんと銭湯
ごろごろう(五郎)
いちろいちろう(一郎)
がっこ学校
じょがっこ女学校
 
重母音が長音節に変わる
なげー長い
けーる帰る
あちー暑い
でーこん大根
おめーお前
めーる見える
でーく大工
 
子音が変わる
 
清音が濁音に変わるがに
がんおけ棺桶
せんだく洗濯
 
濁音が清音に変わるむつかしい難しい
 
清音と濁音の両方使われるはじ・はし
 
直音が拗音に変わるしゃけ
しゃかん左官
じょうり草履
しがひに変化ひち
ひちや質屋
ひく敷く
ひいて敷いて
 
だ行がざ行に変わるのぞ
 
が行がな行に変わるいのく動く
 
な行がだ行に変わるどく退く(のく)
 
ら行がな行に変わるしなべる調べる
 
ま行がば行に変わるあよぶ歩む
ひぼ
 
促音に言うさっき
まっしろ真白(ましろ)
ながっちり長尻
ごっつおうご馳走
 
あに変化かあら
あたし
にいやか賑やか
 
じゅをじに発音じばん襦袢
 
名詞代名詞の終音が
長音になり接続詞が省略
あのはなーけっこいあの花は美しい
さきゃーわからん先は分からない
そりゃーわるいそれは悪い
そんなこたーないそんな事はない
こりゃーおかしいこれは面白い
もちょーくう餅を食う
こりょーくれこれをくれ
さきょーのむ酒を飲む
みぞーくれ水をくれ
とーたたく戸を叩く
はなーさいて花が咲いて
 
名詞代名詞の終音が
拗音になり助詞が省略
こりゃいいこれはいい
さきゃわからん先は分からない
さきょのむ酒をのむ
 
拗音に変わるはしっちゃあ かん走ってはいけない
そうじゃないそうではない
みりゃあ見れば
やってなけりゃあやってなければ
あいてなけりゃああいてなければ
いきゃあ行けば
しにゃあ死ねば
くやぁ食えば
ばっきゃろー馬鹿野郎
 
短絡して言う見てる見ている
聞いてる聞いている
言ってる言っている
たべてる食べている
咲いてる咲いている
よんどく呼んでおく
集まってる集まっている
 
転換(音が前後入れ換わるちゃまが茶釜(ちゃがま)
 
音が加えられるおっこちる落ちる
むないた
ほっぺた
ひらべったい平たい
 
 
 

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