横町屋台の組立(平成9年の様子)

10月12日(日)、横町屋台の組立が行われました。
お祭りまであと5日。12日から16日まで直前のお囃子の練習を行い、17日(金)の前夜祭が最初の屋台曳き出しとなります。


朝8時に集合。
まずは倉の中から屋台の部品を運び出します。
写真では車輪を運び出しているところが見えています。

横町は屋台小屋のすぐ近くに倉があるが、貴船神社の境内の倉に入れられている屋台もあります。そのような町は神社の境内で組み立て、町内の屋台小屋まで曳いてくることになります。
中町屋台の組立 参照)


土台の組み立てと車輪の取り付けが終わったところ。(左下)
車輪は木造で、鉄板が巻いてある。
舵は付いていないので、曳き手が小人数だと角を曲げるのに苦労します。


柱を建てているところ(下)
柱と一緒に腰板などもはめこまれます。

6本の柱と腰板回りができあがったところ。(左上)
中段の組子も取り付けられている。



屋根を作っている。(上)
晒しを屋台小屋の天上に通して、屋台の部品が落下しないように吊り上げている。



軒と破風を取り付けているところ。(左)
屋台の組立の中で一番大変なところです。
破風がしっかりと取り付けられるまで、下から必死で軒を支えています。

彫り物を取り付けているところ(上2枚)
細かな細工が多いため、細心の注意を要する作業です。
また、激しく曳き回される屋台ですから、彫り物が落下しないようにしっかりと取り付けています。



ほぼ完成した横町屋台の姿(左)
ここまで約4時間掛かっています。毎年毎年、何十年も繰り返され、代々伝えられてきた作業です。

大太鼓と小太鼓の積み込み、天幕の取り付けは祭典前日(前夜祭の日)に行われます。

屋台は祭典翌日の20日(月)に解体されてしまいますから、屋台の姿をしているのはわずか9日間ということになります。

戻る 表紙へ