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 気になる植物の話


A Big Tree

近くの自然公園にこの木があります。健やかに枝を広げているのを見ると、本当に安心します。自分の庭にこんな木を持つことは到底無理ですが、こんな木の近くに住めることに満足しています。(2001/10)

庭の居候





夏の旅行で、信楽のある店で出会った雌ダヌキに一目ぼれしました。ゴヤの描いたマヤ像のような悩ましさです。どうしても気になって、連れて帰ってしまいました。その日以来、彼女は、我が庭から空を眺め、何か言いたそうにしています。(2001/08)


冬の庭には
やっぱりパンジー



今年の冬こそパンジーに頼らないことにしようと思っていたのに、その花色の豊富さや新しい品種の珍しさに、やっぱり我慢できずに、結局今年も植えてしまいました。その華やかさや、丈夫さ、開花期間の長さなど、言うことはありません。パンジーのおかげで、長い冬も楽しく過ごせます。そして4月頃にその華やかさはピークを迎えます。(2001/01)
枯葉の絨毯






お正月に、なるべく体を動かそうと近くの自然公園を散歩しました。すっかり冬枯れの様相です。カエデの木にも残っている葉は数えるほどです。そのとき、ふと足元を見て驚きました。先ほどから踏み歩いていた、一面のふかふかの枯葉の絨毯はみんなカエデの葉っぱでできていたのです。枯れてはいても、紅葉の色が残っています。思わず見とれてしまいました。

これらの無数の葉が、まだ枝にあった時は、一体どんな光景だったのでしょう。おそらく1、2週間遅れ位で、すばらしい光景を見逃したようです。でもなぜかそれほど惜しいとは思わず、この美しい枯葉の絨毯に出会えたことに、とても満足してしまいました。

今年はクリスマスの少し前にも、この場所を訪れることにしてみます。
(2001/01/23)


ハボタンを植えると
もうすぐお正月





最近は小ぶりのハボタンがはやりのようです。昔ながらの大きなものはあまり見かけなくなりました。茎の長いものも多く、コンテナの寄せ植えに使うと華やかで、長持ちもして、便利です。白い実の万両、南天、スイートアリッサムとともに寄せ植えにしました。なんだか、ここだけ、すっかりお正月の準備ができてしまいましたが、実際には年内にやるべきことが、山積しています。(2000/12/24)

ブルーベリーの紅葉




年の瀬を迎えて、すっかり花の少なくなった日陰の庭に、彩りを与えてくれるのは、ブルーベリーの紅葉です。この植物は私にとって、ほとんどパーフェクトだと思うのです。葉はやわらかくきれいな黄緑色で、花は清らかな白で美しく、甘く美味しい実がなり、そしてきれいに紅葉してくれるのです。その上、丈夫で、放っておいても何も問題を起こしません。これ以上、何を望めましょうか。(2000/12/24)
いつかきっと
デルフィニウム




季節はずれのデルフィニウムの切花を買ってしまいました。この花には思い入れがあるのです。

一昨年(1998年)秋に種をまいて発芽せずに終わりました。今年(2000年)の初めに、あるマーケットで、1株100円(!)の苗を見つけて、ブルーを2株、白を1株、買って来ました。6月も半ばを過ぎた頃、3株とも花穂が立ちあがり、あと1週間もすればどんなブルーの花が咲くのかとわくわくしていました。するとある朝、すっかり花穂がなくなっていたのです。その周りには大量の糞があります。よく見ると、プックリと太った大きな青虫が満足そうに体を伸ばしていました。「もう、なんてこった〜!」と、その青虫をつまんで、通りをはさんでずっと向こうの駐車場横の草むらまで捨てに行きました。車に轢かれずに戻ってくるのは先ず無理の距離です。

この秋に、種まきに再び挑戦する機会を失ったので、またどこかでうまく苗をみつけてこなければなりません。濃紺に近いブルーや真っ青なブルーのデルフィニウムに、来年はめぐりあえるでしょうか。(2000/12/22)


庭の番人




出会いは突然でした。あるホームセンターのテラコッタ売り場です。なぜかこれだけ一つ、ぽつんと置いてありました。思わず抱え上げて、そのまま、その辺りの鉢を物色していたら、あるご婦人が、「それ、どこにありました?」とたずねるのです。もう他にはないのを知ると、彼女は私がそこに戻すのを待っているようです。私はそのままレジに直行しました。

それ以来、このふくろうの吊り鉢は我が家の庭の番人です。お腹には、ベンケイソウを植えてしまいました。部屋の中から庭を見て、目が合うと心が和みます。(2000/9)

 アケビのこと


アケビ(2000/12)













ムベ

キウイを切ってしまった棚に何を絡ませるかを、行きつけの園芸店のご主人に相談すると、アケビとキイチゴ(ブラックベリー)をいつも勧めるのです。キイチゴなら3年前にそこの園芸店で買った鉢があるけど、それはあまり棚には合わないような気がして、アケビにしようという気になりました。けれどアケビは園芸店にはあまり並ばないのです。なぜかと聞くと、「あれは山にあるものだ」というのです。そして、「この辺では、XXの側道のXXに何本も絡まってるから、夏のうちに目星をつけておいて、冬になって、葉がなくなったつるを1本引っこ抜いてもらってくりゃあいいら」なんて教えてくれるのです。私も結構本気になって、葉の形をしっかり覚えて確認したり、(あのくいから13本目のXX)とか、実際に目星をつけたりしました。でも、あの絡みに絡んだつるをうまく引き抜くのは至難の業だし、いくら持ち主のない、いらないところに勝手にたくさん生えている植物でもいただいてくる勇気がなかなか出ません。どうしたものかと、我が庭の草むしりをしていたら、フェンス際になんとひょろひょろと50センチばかりの若い葉をつけたつるがあるではありませんか。あんなに確かめた5枚葉です。そのあたりを良く見ると、3本もアケビのつるが出ていました。そのうちの2本をそっと、棚の近くに植え替えました。棚からぼた餅、灯台下暗し、犬も歩けば棒に当たる、瓢箪からこま、.....いろいろなことわざが頭の中をかけめぐりました(でもどれもちょっとちがうかな)。

実を言うと、ムベも、ツワブキも、ヤツデも、サンショも、アカメも、みんな我が庭に自生してきました。我が庭のピラカンサスの実を食べに来る鳥の置き土産でしょうか(こちらのオレンジ色の実のなるピラカンサスも、そうしてどこかのお宅に芽を出しているのかもしれません)。それとも、もしかして、我が庭は魔法の庭だったりして.....。 強く念じた植物はやがて、芽を出すのです。私は最近、ジンチョウゲが大好きと強く念じているのですが、いかがなものでしょうか。(1999/初夏)


至福のとき


モンタナ・スノーフレーク


ブルーベリーの花
決して広くはない、条件もあまりよくない我が家の庭ですが、それでも世間の桜の開花のあと5月の半ばすぎまで、至福のときを迎えます。外階段にはわせたクレマチス(モンタナ・スノーフレーク)の白い花が二百個をこえて花をつけ、それはきれいです。紅いハナミズキは天に向かって精一杯に花を開き、白のライラックは若干遠慮がちに、ブルーベリーの花はとても清楚に、クリスマスローズはうつむき加減に、ネモフィラは空の色をそっくり映して、そしてその他にもチューリップ、ロベリア、ラベンダー、ローズマリーがいっせいに咲き、それに依然として沢山のパンジーがまだ頑張っています。トレリスに絡んだムベも、葉のかげで美しい白い花をそっとのぞかせています。(2000/05)

ローズガーデン




ブルームーン
5月のある日の午後、友人のローズガーデンでお茶をいただくのがここ数年の楽しみです。生半可なバラ園より余程すばらしい、多種のバラを見ることができます。このかぐわしい香りにあふれた、至福の光景を手に入れるために、持ち主は消毒、施肥、誘引、剪定、水遣り等々のたくさんの手をかけているのでしょう。お呼ばれする私ともう一人の友人は、このときとばかりに最高の薔薇の季節を楽しんでしまう、お気楽でとても幸せな人となります。感謝しています。(2000/05)

ブルームーンというバラは本当に微妙な色合です。(2001/05)

花の色



ロベリア

ブルー系の花が好きです。ブルー系でも、青紫というより、本当の青色や水色の花が特に好きです。例えば、デルフィニウム、アメリカンブルー、ミヤマホタルカズラ、ロベリアの青、ネモフィラ、ネメシア、ルリマツリ、ブルースター、ケシの水色です。赤やピンクの花が、いかにも花らしく華やかに咲いているのもよいけれど、涼やかに、凛として、けな気に咲いているブルーの花の姿に心惹かれてしまうのです。 

オーシャンブルー
のこと




(2000/12)








翌年も衰えぬ勢い

(2001/10)









初夏に「オーシャンブルー」という名札のついたつるものの苗を買いました。名前に惹かれたのです。それが外階段の手すりをよじ登り、4月にそれは美しく咲いてくれたクレマチスのモンタナスノーフレークを覆い隠し、どんどん成長しました。8月も終わりの頃から、たくさんの花が咲き始めました。朝は深い青紫で、昼を過ぎると赤紫色に変色します。夏は3時ごろには花がしぼみます。そして、次の朝には、ぽとぽとと階段に花がらが落ちます。房咲きで、種を作らないので、本当に毎朝、たくさん咲くのです。最初はなんてすばらしいと感激していましたが、そのうち、毎朝、数十の花がらを少しため息混じりで掃く日々が始まりました。

花の形はアサガオにそっくりだけれど、この正体は何かと不思議に思っていました。そしてあるとき、ホームセンターの片隅に売れ残った、見覚えのある、つるものの萎んだ花を見つけました。それには、「琉球アサガオ」と名前がついていたのです。旺盛な生育力がわかったような気がしました。

花がらを掃除していると、犬の散歩や健康のためのウォーキングで通りかかる方々が、「よく咲きますね」 「何という花ですか」などと声をかけてくれます。その中に、すぐご近所の年配のご夫婦がいらっしゃいました。奥様の病後のリハビリを兼ねて、ご主人が手を引いて、1日に何回か家の周りを歩かれるのです。我が家の前で必ず足を止めてくださって、「きれいだね」「見事だね」と眺めてくださっていました。ところが、10月のある日、その奥様が突然亡くなられました。ほんの2日前にも花を見てくださったばかりだったのに.....。お送りした後も、オーシャンブルーは変わらぬ勢いで咲きつづけていますが、お二人のお散歩の姿を拝見できないのがさびしいです....。

12月に入って、花の数は減ったもののまだ咲いてくれています。宿根するとのことですが、この冬を地植えのまま越せるのかはわかりません。もうそろそろ、あるいはいくら遅くとも早春までには下にあるクレマチスのために、大幅に切ってしまうべきなのでしょう。この半年、私にいろいろな思いを抱かせてくれたオーシャンブルーです。そして私は、花が咲かなければがっかりし、咲きすぎればそれも迷惑がる、勝手なガーデナーです。 (2000/12/07)



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