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木星

 木星は太陽・月・金星に次いで全天明るい天体なので、方角さえ分かればすぐに見つかる。木星の直径は地球の11倍もの大きさがありながら、自転周期は10時間で地球の倍以上の早さで回転しているため、遠心力によって南北が潰れ赤道付近が膨らんだ楕円の形をしている、白い帯はアンモニアの雲、茶色っぽい帯は硫化水素アンモニウムの雲であり、想像するに相当臭いと思われる(^^; ガス惑星である木星の主成分は水素とヘリウムでこれは太陽と同じ構成だが、質量が足りないので太陽のように莫大な質量による自らの重みで核融合反応を起こして輝くことはない、自ら輝くにはさらに80倍の質量が必要らしい、惑星探査機「ボイジャー」によって、土星のように輪が発見されているが、規模が小さすぎて地球からは見ることが出来ない。
 撮影にはSSC−12に8oビデオを装着して撮影、2020年のものはハイビジョンカメラで撮影。


2020年10月25日
17:52

    

2020年10月20日
18:43

   

2020年10月20日
17:55

   

2020年10月20日
17:54

 2020年の秋は地球に接近中の火星、木星、土星が一緒に観察できたため、久しぶりに木星もビデオ撮影してみた、近年木星の大赤斑が見かけ上小さくなっている、代わりに天地方向に伸びているそうで大赤斑の回転が速まったということだろうか?


2003年5月3日の衛星相互食

 木星には15個以上の衛星が見つかっていますが、中でもイオ・カリスト・ガニメデ・エウロパの4つの衛星は総じてガリレオ衛星と呼ばれ小型の望遠鏡でもはっきり見える明るい衛星です。
 これらの衛星の公転軌道は木星の公転周期の半分である約6年毎に地球や太陽に対してほぼ平行になるため約6年おきに衛星相互食が見れます、衛星相互食とはガリレオ衛星同士でお互いを隠しあったり、ガリレオ衛星の影に別のガリレオ衛星が入って光度が暗くなったりする現象です。
 2003年の冬は日本でも何度かガリレオ衛星相互食を見ることができましたが今回はその中でも一番条件の良かった現象を紹介します。

 2003年5月3日午後8時56分の現象はガニメデの影にイオが入りイオが95%も暗くなるという現象です、画像は左下の大きいのが木星、木星のすぐ右横に小さく光っているのがガニメデ、少し離れて右上に小さく光っているのがイオです、イオはガニメデの影に入り20:56前後にはほとんど見えなくなってしまいました。


これからイオがガニメデの影に入るところ。
8:54あたりから顕著に暗くなりだす。


ガニメデの影に入りイオが見えなくなった。
2分後の8:58には明るくなり始めた。


←この画像をクリックすると時間を1/7に短縮した動画がみられます。
動画を見るのにはPentiumu2 300Mhz以上のPCでご覧下さい。


99年10月29日

 特に変わったところはないのですが、撮影したので一応掲載しておきます!
右隅の少し上にホクロのように黒く小さく衛星エウロパの影が写っています。


98年9月19日

 この日のシーイング(大気の揺れによる天体の見栄え)はかなり良かったので、30pシュミットカセグレンでの撮影はこれが限界かも知れない、実際にはこれよりもう少し綺麗に見える。国産の写真用の望遠鏡では20pクラスでももっと綺麗に撮影している作品も見るが、高くて手が出ない!
右の写真の下に写っている点は、衛星エウロパ、左は見易くするため画像を少しぼかした。


98年9月20日

 木星の特徴である大赤斑を狙った、この目玉の様な部分は硫化水素アンモニウムの渦で、地球の直径の3倍以上もある強大な台風のようなもの、300年以上も前から観察されている。

98年9月20日

 正確な時間を記録してなかったが、上の写真より約1時間経過位経過しているので、自転の早い木星は大赤斑の位置もこれだけ動いている、こちらは35万画素のデジカメで撮影したもの、ビデオにはかなわないが、以外にしっかり写った。


98年9月20日

 衛星イオが木星の表面を通過して出てくるところを、約3分置きにまとめたもの、イオのすぐ右側の木星の表面にイオ自身の影が黒く映っている、このような現象は日常茶飯事の事で珍しくはないが、こうして見ると興味深い、イオはボイジャーによって地球以外で火山活動が唯一確認された天体である。


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