土星は0等級の明るさで輝いているので見つけるのはそれほど難しくはない。木星と同じように自転周期が地球の倍以上の早さで回転しているため、遠心力によって赤道付近が膨らんだ楕円の形をしています、成分は木星とほぼ同じ、輪は大部分が氷と石で、粒の大きさは数ミクロンから数十センチまで様々である、厚みが15キロ以下しかないため、地球から真横に見ると輪は見えなくなります。
撮影にはSSC−12にビデオカメラ(2007年まではHi8、2008年からハイビジョン)を装着して撮影。各写真は撮影時の倍率や明るさが違うので、それによる比較は出来ません。
2020年の秋は地球に接近中の火星、木星、土星が一緒に眺められたため、土星も久しぶりに撮影した、画像は適当にトリミングしてあります。
相変わらずほとんど変化無しです、ここ数年は見かけ上の輪の広がりが一番広いです、
再来年の2005年になると少し広がりが狭くなりだします。
ほぼ一年経っていますが傾きはもうほとんど変化はしていませんでした、望遠倍率が低かったので少し小さめに写っています。
見かけ上の環の広がりは2002〜2003年頃一番大きくなるが、今回の写真とそれほど大きくは変化しない。
最近の土星、去年に比べさらに輪が広がってきているのが分かる、輪の表面の濃さの違いも分かりやすくなってきています。
98年の土星、輪がだいぶ広がってきた、輪の中に一本黒い筋(隙間)が有るがこれは「カッシーニの隙間」といわれるもの、輪は実際には板状ではなく、無数の細かいリングが沢山並んで構成されている、この為惑星探査機の写真を見ると板状ではなくレコード板のように細かい筋(隙間)が無数にある。この日はかなりシーイング(大気の揺れによる天体の見栄え)が良かったので、下の写真と比べるとシャープに写っている。
95年から97年の写真をまとめたもの、右上(95年8月23日)右下(95年11月25日)左下(97年1月12日)左上(97年11月1日)である、95年には土星の輪が消失するという珍しい現象が起きた、これは輪の厚みが15キロ以下しかないため、地球から輪が真横になると薄すぎて輪が見えなくなってしまうのである、しかし土星本体には輪の影が落ちるので、本体の中央に黒い筋が見える、このような現象は土星の公転周期である30年の半分、つまり約15年置きに起こるが、次回とその次は太陽の向こう側で起こるため、残念ながら見ることが出来ない、次に見れるのは2038年から2039年にかけてである、私は爺さんである(^^;
各大きさと明るさには統一性がないので注意して下さい。