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土星

 土星は0等級の明るさで輝いているので見つけるのはそれほど難しくはない。木星と同じように自転周期が地球の倍以上の早さで回転しているため、遠心力によって赤道付近が膨らんだ楕円の形をしています、成分は木星とほぼ同じ、輪は大部分が氷と石で、粒の大きさは数ミクロンから数十センチまで様々である、厚みが15キロ以下しかないため、地球から真横に見ると輪は見えなくなります。
 撮影にはSSC−12にビデオカメラ(2007年まではHi8、2008年からハイビジョン)を装着して撮影。各写真は撮影時の倍率や明るさが違うので、それによる比較は出来ません。


2020年10月31日

   

2020年10月12日

 2020年の秋は地球に接近中の火星木星、土星が一緒に眺められたため、土星も久しぶりに撮影した、画像は適当にトリミングしてあります。


2016年6月22日

7年ぶりの土星の映像、輪が2003年頃と反対に
南側(画像上側)が本体の手前に来ている。


2009年4月12日

前回撮影の12月12日から4ヶ月、輪が完全に真横になる前に再び少し広がりを見せる、
これは地球の位置関係によるもの、土星自身の公転周期による傾き周期と
地球の公転周期による小さな傾き周期の2つの要素が重なって変化している、
12月12日では見えなかった本体と輪の間の隙間が見える。
今後は9月に向け再び輪が真横に見えるよう変化していくが、
太陽の向こう側になるため、輪の消失が見える可能性はほとんどない。


2008年12月12日

前回撮影の3月26日から8ヶ月ほどが経ち、輪がかなり真横から見えるようになった、
地球の位置の関係で12月下旬を過ぎると完全な真横になる前に
一旦輪が元の方向に傾きはじめ再び輪が開き出す、
このため輪が完全に真横になり消えてしまう現象は9月頃までまだ見られない、
ただし9月頃は太陽の向こう側へ回ってしまうため見えるかどうかはまだ分からない。
残念ながら冬は強い季節風をもたらす上空のジェット気流の影響を思いっきり受けるため
ギラギラとゆらいでしまいシーイングは最悪で惑星はまともに見ることは出来ない、
約1ヶ月ほどトライしたが一番まともな日でもこの程度の画質である。


2008年3月26日

今回からハイビジョンビデオカメラで撮影、
8mmビデオより大きく撮影することが出来るようになった。
輪がかなり真横に近くなってきた、あと半年するとかなり真横から見れるようになり
来年は真横から見るようになるがその期間は太陽の方向に近く、
真横になって輪が見えなくなった状態が見られるかはまだ分からない。


2007年5月11日

去年より輪の下側に見える本体がはっきりしてきた、
近年私はサボり気味でこの年も観測好期を逃し
シーイングの悪い日しか残らなかった。


2006年4月24日

輪の下から本体の一部が見えるようになり、
輪の広がりが狭くなってきたのが顕著に出てきました、
1999年の傾きに近いです。
この日は空気の透明度が低くいつもより暗めに見えました
シーイングも悪いです。


2005年4月14日

去年より若干輪の広がりが狭くなりだしたのが分かる。
この日は大気の状態が悪く土星が少しぼやけている。


2004年2月28日

既に見かけの輪の広がりが狭くなり始めていますがまだほとんど変化はありませんでした。
左側の画像が暗いのはカメラのCCDの露出を押さえているからです。


2003年1月25日

 相変わらずほとんど変化無しです、ここ数年は見かけ上の輪の広がりが一番広いです、
再来年の2005年になると少し広がりが狭くなりだします。


2001年11月15日

 ほぼ一年経っていますが傾きはもうほとんど変化はしていませんでした、望遠倍率が低かったので少し小さめに写っています。


2000年11月7日

 見かけ上の環の広がりは2002〜2003年頃一番大きくなるが、今回の写真とそれほど大きくは変化しない。


99年11月6日

 最近の土星、去年に比べさらに輪が広がってきているのが分かる、輪の表面の濃さの違いも分かりやすくなってきています。


98年9月20日

98年の土星、輪がだいぶ広がってきた、輪の中に一本黒い筋(隙間)が有るがこれは「カッシーニの隙間」といわれるもの、輪は実際には板状ではなく、無数の細かいリングが沢山並んで構成されている、この為惑星探査機の写真を見ると板状ではなくレコード板のように細かい筋(隙間)が無数にある。この日はかなりシーイング(大気の揺れによる天体の見栄え)が良かったので、下の写真と比べるとシャープに写っている。


 95年から97年の写真をまとめたもの、右上(95年8月23日)右下(95年11月25日)左下(97年1月12日)左上(97年11月1日)である、95年には土星の輪が消失するという珍しい現象が起きた、これは輪の厚みが15キロ以下しかないため、地球から輪が真横になると薄すぎて輪が見えなくなってしまうのである、しかし土星本体には輪の影が落ちるので、本体の中央に黒い筋が見える、このような現象は土星の公転周期である30年の半分、つまり約15年置きに起こるが、次回とその次は太陽の向こう側で起こるため、残念ながら見ることが出来ない、次に見れるのは2038年から2039年にかけてである、私は爺さんである(^^;

 各大きさと明るさには統一性がないので注意して下さい。


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