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リニア彗星C1999 S2

 昨年発見されたリニア彗星は、2000年の7月20日前後、地球の接近に向けて移動しています、またこの頃になると明け方北北東、夕方北北西の空に低く見えます、残念ながら規模が小さく、双眼鏡では余り良く見えません、また探すのも詳しい人でないと無理でしょう。


2000年7月9日 2:25 露出25分

FC-76(D=76mm f.l.=600o F8)+Nikomat FT2

FUJICOLOR SP−HG1600

撮影地:静岡市

 規模の小さい彗星の割に、尾がはっきり見えていて、なかなか見栄えの素晴らしい彗星です、彗星は動きが早く太陽に近づいたり、地球に近づくと固有運動も早くなります、そのため25分間の露出の間に彗星が移動しています、核付近が斜めに伸びているのはそのためです、この写真では彗星は左斜め下に移動しています、尾は太陽風と言われる太陽が発する電磁波によって成形されます、移動方向と逆の方向に発生するわけでは有りません、太陽はこの尾と逆の方向(写真では真下)にあることになります。
 今回は始めてフィルムスキャナーで画像を取り込んであります、1300DPIで原寸大でトリミングしてあるので、感度1600の高感度フィルムということもあり、フィルムの粒子が目立っています。



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