はじめに

コーナーリングのお手本の走りです。国際Bの方でコングランドの最終コーナーです。やや逆バンクなので、豪快に決めるのが難しいコーナーです。ほとんどの人は、パーシャル（加速も減速もしない状況）でグリップ走行で抜けていきます。ＡＭＡでは、コーナーリングがパーシャルで抜ける例はほとんど見受けられません。写真からではどうやったらこんなふうに曲がれるのか解りにくいと思います。このテクニック講座（コーナーリング）では、リアブレーキ、フロントブレーキがコーナーリングの安定にとても重要であることを示していきます。ブレーキはコーナー進入時までに終わらすものではありません。（こんなこと聞いたこともないでしょ。）ブレーキングと加速は一部重なりながら切れ目なく移行していきます。この移行をマスターして惰性走行せずに常に加速度（正負を含む）のかかった安定したコーナーリングをマスターしていきましょう。そのためにはコーナーリング中に行なう必要のある個々の動作について分解してひとつづつマスターしていきましょう。

フロントブレーキレバーには常に指を一本もしくは二本かけておき、操作する。

コーナーリング時リアブレーキは、足の裏をフットペグ（ステップ）から離してつま先で操作する。（デーモンブラットショーは驚くことにかかとでブレーキを操作してました。）

アウト側の肘を上げることにより、リーンウイズに保つスタビライザー効果を高めよう。ハンドルを外側から握る「オーバーグリップ」をマスターすることにより可能となります。

当然のことながらクラッチも常に指を一本もしくは二本かけておく。

コーナーリング時フロントブレーキを使うとバンクやわだちから外に飛び出さなくなる。

コーナーリング時リアブレーキは、フロントタイヤのスライドアウト（フロントが滑って転ぶこと。）を防ぐ。

アウト側のフットペグは、つま先で加重する。