スタンディングによるコーナーリングとシィテイングによるコーナーリングでは、その操作方法は本質的に異なります。速さを求めるモトクロスにおいては、極力スタンディングのコーナーリングに努め、タイトコーナーでさえもぎりぎりまでスタンデイングコーナーリング行い、コーナーの縁で瞬時にシッティングコーナーリングを済ませ、再びスタンデイング状態を保つのが基本です。

スタンデイングのコーナーリングの特徴

平面でターン角度90度以下もしくはバンクのあるワイドなターンにおいて非常に速くターンできる方法です。スタンデイングコーナーリングでハンドルをこじって曲がるのでは何の意味もありません。ステッピングとアクセレーションでターンします。

シティングコーナーリングの特徴

タイトなコーナーにおいてブレーキングとアクセレーションを巧みに用いてよりインを突くコーナーリングを得意とします。ハンドルをこじることでターンが始まるのがこのターンです。

番外編、わだちのタイトターン

レースでは、基本はわだちを避けるテクニックを磨くのが良いのですが、それでは苦手は無くなりません。わだちターンはスタンディングとシティングがミックスされたような特殊なテクニックと言えます。タイトターンインにできるわだちには、こんな小回りができるのか?と思われるほどのRの小さいものがあります。秘訣は、フロントブレーキをかけたままアクセルを開けることです。するとわだちからフロントタイヤは外れませんし、小回りが可能となります。


シティングコーナーリングに関して

  • コーナーリング最中も、ブレーキングしているのだ。
  • フロントブレーキで、コーナーリング中のバイク前後の重心移動が行える。
  • リアブレーキは縁の下の力持ちで、コーナーを小さくし、急激な摩擦変化を避け、フロントのスライドアウトを防いでくれる。
  • ライダーは、常にリーンウイズでマシンの中心にいればいい。
  • 外側からグリップを持つ『オーバーグリップ』をマスターして、ライダーをマシンの中心に据え付けよう。

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