フロントブレーキ

　単独集中練習第２弾は、フロントブレーキの使い方の練習です。このとき当然、リアブレーキも前回練習したように爪先で使用します。リアブレーキは、コーナー進入時のフロントブレーキの安定とスライドアウト防止に役立ちます。常識では、コーナー進入でブレーキを終了して、タンクの上に乗るのがセオリーです。しかし、このテクニックリホームでは、もっと楽にバイクの持つ力を使いターンできることを示します。

　それでは早速方法です。コーナー進入で、フロントサスをブレーキングで沈めてターンし、加速するまでフロントサスは沈んだままを保っています。このようにするには、まずコーナー進入までに大まかな減速をしておきます。このとき前後ブレーキを使っています。フロントタイヤがクリッピングポイントに来たところで少し強めにフロントブレーキを使います。こうすることでさらにフロントが沈みキャスター角が最も曲がりやすくなり、このときターンします。また、その瞬間に、リアブレーキをかけたままクラッチを握り、アクセルを開けて少しあとにリアブレーキの解除と一部重なりながらクラッチを放し加速します。完全に曲がり切るまでフロントブレーキは弱いながらひきずります。ライダー上体は特にアクションなしでリーンウイズで楽しみましょうじゃなくて、重心に留まっていれば一番安定するのです。そうそう、フロントブレーキは、人さし指一本で操作しなければアクセルを開けながらはできませんので練習しましょう。

　今まで、タンクの上へ体重移動していたことをじつはフロントブレーキが行ってくれるのを知りましょう。そして、これができるのも実は、リアブレーキのおかげなのです。バイクには何で前後別々に操作できるブレーキがあるのか今一度考えて見ると、以外に理にかなったターンなのだと私は思うのですが、いかがでしょうか？。まずは練習あるのみ。フロントサス沈み込みをよく意識してください。