膝の使い方3

'97千葉マリンスタジアム3塁側3連ジェフエミグ

 ジェフエミグの例です。この場合は、十分な加速区間があるので、飛び切るためのスピードは十分出ます。(まあ、有名どころの飛び方も示しておかないとね。)フロントが竿立ちに飛び上がっていくのでキッカージャンプになりにくい状態です。竿立ちのキャンセルをリアブレーキをかけることで行っています。キッカージャンプにならないジャンプは、バイクのスピードを決して高くではなく、より遠くに飛ばす力に変換していることが解ります。キッカージャンプの源はリアサスペンションのリバウンドです。離陸前にリアサスペンションが伸び上がると前方に回転運動運動が起って遠くに飛ぶ力が食われてしまいます。回転力が強ければライダーが前方に投げ出されて、その場合、大抵飛距離が足りなくて斜面手前と自分のバイクにライダーが挟まれて大変なこととなります。そこで、キッカージャンプを避けるには、離陸時に前後サスペンションをシャコタン状態にすることです。そのために、この安定した斜面でもジェフエミグは、斜面進入直前にマジックジャンプ同様にサスに踏ん張りを入れて前もって前後サスを縮めておいて、斜面でのシャコタン状態の確実さを高めています。CRに乗っているころのマクグラスは、ジャンプ時にやたらリアサスが簡単にフルボトムして、ジャンプを安定に飛ぶためになんか特別な仕掛けがリアサスにあるんじゃないかと思ったものです。ジャンプの基本は、しっかりサスがボトムするようにライダーが意識して行うことです。