サン・ジミニアーノ

サン・ジミニアーノは、中世の面影をそのまま残す、塔の街。
オリーブ色のトスカーナの丘の上にある、城壁に囲まれた小さな街には、
あちらこちらに石作りの四角い塔が建っていて、
世界遺産にもなっている。

田舎のひなびた古い町という雰囲気を期待して
ローカルバスを乗り継ぎ、わくわくしながら着いたその町は、なんとウルトラ観光地だった!
メインストリートにはおしゃれなお店が並び、日帰り観光客がいっぱい。
でも、日が暮れてくると、観光客はすっと少なくなり、朝晩はこの町の魅力がぐっと増してくる。

 

左 13世紀より貴族達がこぞって高い塔を作り、その数は70に達したが、今では14の塔が残っている。
右 夜のメインストリート。おしゃれなレストランやお店が並び、大変美しい。

サン・ジミニアーノは、世界遺産になっている人気観光地でありながら、
ホテルの数がめちゃめちゃ少ない。
ユースホステルがあるのだが、満員ではいれないし、数軒ある道ばたのホテルは高くて泊まれない!
しかも満室ばかり。
例のごとく、ホテル探しに困ってしまい、メインストリートを3往復くらいしてから
両替屋のお姉さんに頼って紹介されたのは、またしても民家。
60000リラでとても綺麗な部屋で、おしゃれなダイニングも食器も使い放題。
ワインとチーズを買ってきて飲んじゃったりして・・・☆

 

宿(民家だけど)のダイニングで地元ワインで乾杯。
ワインのラベルも伝統的な感じでステキです。

この町は辛口ワインで有名。
一本買って飲んでみたら辛口で渋くなくて、とってもおいしかった。
辛口白ワイン好きの私たちには答えられない魅力ですね。

ところでイタリアはワインがものすごく安い。一本500リラくらい。
コーラより安い。水と同じくらいの値段なんだよね。
だからイタリア人はみんなワインは水代わり。
同行のK子さんもレストランで頼んで残ったワインを水のペットボトルに詰め、
水代わりに飲んでいる。彼女、カワイイ顔してやはりただものではないな・・・。

翌朝、サンジミニアーノの街を散歩。
メインストリートをはずれれば、
本当に静かでオリーブの庭木や、のんびりくつろぐネコをみつけたり。
時折、美しい塔が見え、高台に登れば、青い空とトスカーナの柔らかい色の大地がずっと続いている。
いい街だなあ。

 

午前中はのんびりこの町を散歩したあと、
私達は寒さに耐えかね、南に逃げることに・・・・・・
 
 

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