7 ペトラ
ワディ・ラムからペトラへは、ここに来たときの20人乗りのバス(8時発)に乗って2時間、3JD。
バスのおじさんが気をきかせて「安宿」の前におろしてくれる。
この宿はバレー・スターズ・インといい、朝食付き2人で15JDだが、
宿のオーナーの根性が気にくわないのでおすすめしない。はずれホテル。ペトラゲートまでは、坂道を下っててくてく歩いていく。
ペトラは入場料の高いのでも有名で、
なんと一日券が20JD(3400円)、2日券が25JD(4300円)。
ペトラ遺跡は、世界中の遺跡好きが憧れる有名な世界遺産で、
紀元前6世紀頃からこの地に定住したナバタイ人の街。
BC106年にローマ帝国に併合され、古代ローマ風の街に造りかえられた。
古代ギリシャ・ローマ遺跡の中でも、砂漠の岩山の間に建設されていたため、 長らく発見されていなかった、壮大な遺跡である。
インディジョーンズ最後の聖戦の舞台にもなっており、インディーが馬に乗って細い岩の間を抜けて、 突如現れる神殿に向かって駆け抜ける、印象的なシーンがあるが、それでペトラを知った人も多いだろう。ペトラは歩く遺跡。
とにかく歩く歩く。
暑いからめちゃめちゃしんどい。
ペトラは朝に限る!!!
まだ暗いうちに歩き始めて、登る朝日にバラ色に染まるエルカズネを見る、っつーのが正解らしい。
一日目はすでに昼間だったから、暑くて(気温はこの日36度)ローマ劇場も、 綺麗な列柱もあんまり記憶に残らない。
憧れていたエルカズネも
さっきまでのワディラムで受けた、大自然の圧倒的なパワーに、完全に負けてしまって(笑)それでもやはり、細く巨大な岩の切れ目を20分も歩いて突如現れる 神殿には目を奪われる。
エル・カズネ途中、アカバの宿の屋上でスイカをくれた2人組と再会。ジュースをおごってくれる。
やっぱり二人ともいい男だわぁ。
この日は暑くてへたばって、へろへろしながら遺跡巡り終了。帰りのタクシーのおじさんはいろいろ親切にしてくれる。
携帯の着メロ自慢なんかしたりしてはしゃいだり。
ヨルダンの携帯電話はプリペイド式。プリペイドカードを携帯にセットして使う。
一分間20円くらいだそうな。けっこう高いな。
でもインターネットも携帯もすごくポピュラー。次の日は朝早く、(5時半)涼しいうちからペトラに向かう。
今日はヨルダン最終日。夜、アンマンから帰国しなくてはならないのだ。今日は昨日行けなかった、ぺトラの山の上の遺跡に登るんだー!
ゲートまで20分、エルカズネまでが45分。
歩いていると、どんどん気温があがってくる。
でも、気温が低いから歩くのはウソみたいに楽。
エルカズネも昨日よりずっと綺麗に見える。エルカズネの前のお土産&お茶屋で朝ご飯。
宿で朝食として用意してくれたパンとトマトとキュウリとゆで卵。
座敷にあがり込んで、食べても良い、といってくれて、
おまけにお茶までタダでくれた。
おじいさん、ありがとう!!!元気になったところで、
さらに奥へ奥へ。
宿を出たときには20度だったのに、 山をのぼり始めた時にはすでに30度。
それでも昨日よりはほんとうに楽。
何もない岩山の道を登り始める。
45分ほど上り詰めると、現れるのが、 巨大な一枚岩を掘って作られた修道院「アル・ディル」。
すごい!エルカズネよりも壮大で、
山がひらけているので広々としている。それでも山また山、どこまでも続くのだが、
谷を見下ろす大パノラマの場所で休憩。
本当に広い谷。ペトラで印象的なのが、岩の色。
本当に真っ黒からバラ色、乳白色まで、 いろんな色の縞模様が本当に綺麗。
岩は薄い層のようになっていて、 その岩がぺらぺらとはがれて平べったいいろんな色の岩が落ちている。
思わず積み木のように積み重ねて遊んでしまう。帰り道は下りでらくらく。
土産物屋さんのおじさんが、 私たちがアラビア語ができるのを喜んでくれ、 いろいろおしゃべりをする。
K子さんがコーランの開巻の章を暗唱したら、
ものすごく喜んで、英語のコーランの本をプレゼントしてくれた。
アラブにくると、ほんとうに人が温かい。
一期一会の心、アラブにくると満たされるような気分になるよ。帰り道にはラクダに挑戦。
一人5ドルでフォーラムレストランからエルカズネまで。
のっしのっし。とてもいい気分!!!