2001/11/18

「オオバヒルギ」の育て方

「オオバヒルギ」の説明
「オオバヒルギ」の育て方

オオバヒルギ(リゾフォラ・ムクロナタ)
Rhizophora mucronata Lamk.

東アフリカからインド、東南アジア、南太平洋諸島に広く分布して
います。
もっとも葉が大きく、胎生種子も最大になるため、識別容易な種類
です。
胎生種子は60〜80cmほどあり、最大のものでは1m以上にもなる
そうです。
葉は広い楕円形をしていて、大きいものでは長さが25cmになります。

葉や胎生種子は最大ですが、樹幹はそれほど大きくならなくて、ふつう
は15m程度だそうです。

東南アジアでは、ふつうマングローブ林の前面に生育しています。

オオバヒルギの胎生種子(2001/03/12)

矢印の部分に「オオバヒルギ」の胎生種子が見えます!

ランカウイ(2001/03/12)


オオバヒルギの胎生種子(2001/03/12)

拡大写真です。
"いんげん"みたいな形をしたものが、オオバヒルギの胎生種子です。

ランカウイ(2001/03/12)

「オオバヒルギ」の育て方

国内には存在しない種類の「マングローブ」なので、国内での入手は
難しいかもしれません。
入手したい方はランカウイ(マレーシア)の「マングローブ自生林生態系
遊学ツアー」に参加してみてください。

オオバヒルギの胎生種子

これがオオバヒルギの胎生種子です。
私がランカウイで入手したものは全長約60cmほどありました。
似たような形をしている「ヤエヤマヒルギ」の胎生種子と比較すると、大人と
子どもほど大きさの差があります。

この種類は自重によりポトリと落ち、(写真右の尖った方が)地面に
ささり根付くんです。
万一、満潮などにより下が水だった場合は、写真のような横向きの
状態でプカプカと浮き、徐々に水を吸って、釣りのウキみたいに立つん
だそうです。
それで地面にたどり着くことが出来れば、そこに根付くんだそうです。

1.準備するもの

(1)鉢

  縦・横30センチ位の大きさがいいようです。「オオバヒルギ」は
  たっぷりの水が必要なので、下に穴があいていない方がいい
  です。(水を溜めた状態にします。)
  最初のうちは2Lのペットボトルでも代用できます。
  (ペットボトルを使用の場合は、上側をカッターナイフなどで切り
  取り、開口部を広げましょう)

  ちなみに私は100円ショップで購入した「ゴミ箱」を使いました。

(2)砂

  砂は「川砂」がいいとのことです。もし近くに川がない場合はホーム
  センターなどでも購入できます。

2.植えてみよう!

  「鉢」に「砂」を20cmほど入れます。
  茶色いボール状の部分(上記写真の左)を取って、右側の尖った方
  を砂に突き刺します。
  そして、砂上10cmほどまで水をたっぷりと入れます。
  (水が常に溜まっている状態がいいようです。)

オオバヒルギの植え方

こんなふうに植えます。
あとはたっぷりの水と太陽の光ですね!!!

3.毎日すること

  毎日、たっぷりの水と太陽の光を与えます。
  芽が出る部分に毎日、霧吹きで水を吹きつけると、新葉の出が早く
  なるとのことです。

  私の場合は毎日、水のつぎ足しをする程度の水を与えています。
  そして朝晩、芽の部分に霧吹きで水を吹きつけています。
  時々、溜まっている水を入れ替えたりもしています

4.注意すること

  熱帯植物なので温度管理と水がとにかく肝要です。
  温度に関しては夏場は問題ないですが、15℃以下になる季節は家の中に
  入れましょう。
  水は常に溜まっている状態にしておきましょう!但し、水が腐らないように
  時々、入れ替えた方が良いのかもしれません。

5.その他

(1)肥料はいらないそうです。

   #メヒルギに肥料を与えると問題があるとの報告があります。
     オオバヒルギにも該当するかわかりませんが、肥料は与えない方が良い
     と思います。

(2)「オオバヒルギ」の胎生種子は1ヶしかないので、何とも言えませんが
   「ホウガンヒルギ」 同様、真夏以外は日当たりの良い家の中に置いた
   方が良いのかもしれません。

(3)塩水をやる必要はありません。水道水で育ちます。

育て方については、ランカウイ在住の加藤様からの
アドバイスをもとに作成しました。

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