2001/11/18
「メヒルギ」の説明 | |
「メヒルギ」の育て方 |
メヒルギ(カンデリア・キャンデル) | |
Kandelia candel (L.) Druce |
ヒルギの中では1属1種で、西はミャンマーから東は北ボルネオ、スマトラ
まで分布しており、北に分布を広げている種類です。
北は中国、沖縄、九州までで鹿児島県喜入町が北限です。
#喜入町より3度北にある静岡県伊豆半島の青野川河口にあるメヒルギ林
は、あまりにも明確な人工移植であるため、分布北限のメヒルギ林とは、
みなされないとのことです。
スマトラやタイで見られるものは樹高15mほどの高木になりますが、国内の
メヒルギは6〜7mほどしかならないそうです。
特に沖縄西表島の浦内川のメヒルギは、2〜3mしかないそうです。
ヒルギの中では葉も小型でやや薄いようです。
"いんげん"のような形をした15〜20cmほどの胎生種子によって繁殖します。
メヒルギの胎生種子は、オオバヒルギに比べると可愛い。
(左)=>オオバヒルギの胎生種子、(右)=>メヒルギの胎生種子
「メヒルギ」の育て方 |
国内に存在する種類なので比較的、入手しやすいと思います。
それと伊豆半島でも移植が成功している点からも、もっとも扱いやすい
種類の「マングローブ」と言えると思います。
育て方は「オヒルギ」とほぼ同じです。
これがメヒルギの胎生種子です。
1.準備するもの
(1)鉢
縦・横30センチ位の大きさがいいようです。「メヒルギ」の場合は
下に穴があいている方が良いので、普通の「植木鉢」でいいと
思います。
ちなみに私は100円ショップで購入した「ゴミ箱」の下に穴をあけて
使いました。
(2)砂
砂は「川砂」がいいとのことです。もし近くに川がない場合はホーム
センターなどでも購入できます。
2.植えてみよう!
「鉢」に「砂」を20cmほど入れます。
そして、上の写真でいうと左側の尖った方を砂に突き刺します。
こんなふうに植えます。
あとはたっぷりの水と太陽の光ですね!!!
3.毎日すること
毎日、たっぷりの水と太陽の光を与えます。
#毎日ベランダなど外でたっぷりの水を上げて、水がきれたら部屋の
中の陽の当たる場所に置くのがいいようです。
芽の部分に毎日、霧吹きで水を吹きつけると、新葉の出が早くなるとの
ことです。
私の場合は毎日、たっぷりの水を与えています。外に出している時間が
ないときもあるので、下に受け皿を置いています。
朝晩、葉には霧吹きで水を吹きつけています。
4.注意すること
熱帯植物なので温度管理と水がとにかく肝要です。
温度に関しては伊豆半島での移植が成功しているという点から、寒さに
対してそれなりに耐えるかと思いますが、寒い時期は家の中に入れた方
がいいと思います。
#5℃−20℃の環境下で元気がなくなったメヒルギがありました。
1日のうちに10℃以下になる季節は十分にお気を付けください。
2001/11/18
5.その他
(1)肥料はいらないそうです。
「メヒルギ」については"砂"以外に"家庭用培養土(肥料入り)"にも植えて
ありますので、その違いが出るのか確認中です。
=>肥料を与えると、元気がなくなり曲がってしまう、葉の色が薄くなるなどの
報告があります。
1000倍希釈の液肥を与えたところ、すぐに元気がなくなり曲がってしまった
例も報告されています。
*肥料は与えない方が良さそうです。(2001/09/16)
(2)胎生種子を入手した2001年6月2日以降、一部を外に出し放しにしましたが
生長が遅いような気がします。
真夏以外は日当たりの良い家の中に置いた方が良いのかもしれません。
(3)塩水をやる必要はありません。水道水で育ちます。
育て方については、ランカウイ在住の加藤様からの
アドバイスをもとに作成しました。
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