2001/11/18

「オヒルギ」の育て方

「オヒルギ」の説明
「オヒルギ」の育て方

オヒルギ(ブルギエラ・ギムノリザ)
Bruguiera gymnorrhiza (L.) Lam.

東南アジアを中心に西は東アフリカ、東は南太平洋のサモア諸島、
北は沖縄、南はオーストラリア・クィーンズアイランドまでの広い範囲
に分布しています。
ごくふつうのマングローブですが、西アフリカやアメリカ大陸には分布
していません。

熱帯地方では30mを越えるものが珍しくありませんが、沖縄では7〜
8m(高いものでも13m程度)までにしかなりません。

樹幹は若いときから表面に大きな皮目ができて、ごつごつした状態に
なっていて、やや黒ずんだ色をしています。
幹の根元は短い板根状や支柱根状になり、その支柱根が地表近くを
這うように何本か伸ばし、その根が地表に折れ曲がった状態で立ち
上がります。
このような根を"膝根(しっこん)"と呼んでいます。

葉は卵状長楕円形で両端が鋭角に尖り、皮質、濃緑色、表面光沢が
強いのが特徴です。

胎生種子は太く短い葉巻たばこのような形をしており、長さは20cm前後
となります。

オヒルギの若葉

オヒルギの葉は若くても光沢があります。

「オヒルギ」の育て方

国内に存在する種類なので比較的、入手しやすいと思います。
育て方は「メヒルギ」とほぼ同じです。

オヒルギの胎生種子(バリ島にて入手)

これがオヒルギの胎生種子です。
これは2001年8月にバリ島(インドネシア)にて
入手しました。大きさは地域によって、違いがあるようです。

オヒルギの胎生種子(バリ島にて入手)

胎生種子を水に浮かべると、釣りのウキみたいに
立って浮きます。

この種類は自重によりポトリと落ち、地面にささり根付くんです。
万一、満潮などにより下が水だった場合は、写真のように
釣りのウキみたいにプカプカと浮きながら流れ、
地面にたどり着くことが出来れば、そこに根付くんだそうです。

1.準備するもの

(1)鉢

  縦・横30センチ位の大きさがいいようです。「オヒルギ」の場合は
  下に穴があいている方が良いので、普通の「植木鉢」でいいと
  思います。
 
  ちなみに私は100円ショップで購入した「ゴミ箱」の下に穴をあけて
  使いました。

(2)砂

  砂は「川砂」がいいとのことです。もし近くに川がない場合はホーム
  センターなどでも購入できます。

2.植えてみよう!

  「鉢」に「砂」を20cmほど入れます。
  そして、下の写真でいうと右側の尖った方を砂に突き刺します。

オヒルギの苗

オヒルギの育て方

こんなふうに植えます。
あとはたっぷりの水と太陽の光ですね!!!

3.毎日すること

  毎日、たっぷりの水と太陽の光を与えます。

  #毎日ベランダなど外でたっぷりの水を上げて、水がきれたら部屋の
    中の陽の当たる場所に置くのがいいようです。

  芽の部分に毎日、霧吹きで水を吹きつけると、新葉の出が早くなるとの
  ことです。

  私の場合は毎日、たっぷりの水を与えています。外に出している時間が
  ないときもあるので、下に受け皿を置いています。
  朝晩、葉には霧吹きで水を吹きつけています。

4.注意すること

  熱帯植物なので温度管理と水がとにかく肝要です。
  温度に関しては夏場は問題ないですが、10℃以下になる季節は家の中に
  入れましょう!


  #思っていた以上に寒さに対して強いです。
    3℃−20℃の環境下でも元気です。

2001/11/18

5.その他

(1)肥料はいらないそうです。

   「オヒルギ」については"砂"以外に"家庭用培養土(肥料入り)"にも植えて
   ありますので、その違いが出るのか確認中です。

   #メヒルギに肥料を与えると問題があるとの報告があります。
     オヒルギにも該当するかわかりませんが、肥料は与えない方が良い
     と思います。

(2)胎生種子を入手した2001年6月2日以降、一部を外に出し放しにしましたが
   生長が遅いような気がします。
   真夏以外は日当たりの良い家の中に置いた方が良いのかもしれません。

(3)塩水をやる必要はありません。水道水で育ちます。

育て方については、ランカウイ在住の加藤様からの
アドバイスをもとに作成しました。

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