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『真理』に学ぶ友へ

昭和49年度卒業生 水野秀一

 1974年6月26日に創刊された富士高物理部機関紙「真理」は、発行部数50部を数え、各方面の方々に読まれて富士高物理部の活動状況は十分認められ、反響も大きかったようです。まずは創刊の目的を十分達成することができ、物理部健在を広く世に伝えることができました。初代「真理」編集責任者として、読者の皆様に厚くお礼申し上げます。
 今年度は、後輩たちの前年にもまさる活躍で、創刊号に勝る充実した研究内容と、大業を成し遂げた有志たちの実験記が編集され、「真理2号」として出版されることは、昨年手探りで編集した私にとってまことに嬉しいことです。
 今回の「真理」は出筆者が多く、いかに物理部の活動が盛んであるかを立証しているかのようです。また、昨年、生物物理班の現2・3年生の長期間にわたる研究成果が、県理科研究発表会において、物理部としてはまったくはじめての「優秀賞」を得たことは、真理誌に迫力をそえたと確信しています。そして、ここに載った大冊を読むにつれて、一文字一文字が執筆者の苦労の足跡のように見え、同じ経験をした私にとってみなさんに言えることは、「ごくろうさん。」という言葉しかありません。
 真理出版という大役を勤めたみなさんは、満足感と共に、勉強におけるあせりを覚え始めるでしょう。出版にさいして、みなさんの勉強時間が大幅に削られたことは疑えません。しかし死ぬまでそれを理由に、受験に失敗したとか、中間テストのできが悪かったと、思わないでほしい。たしかに、物理部は他の文化部に比べて労力を必要としますが、ある物に対する好奇心、執着心そして研究を成功させる情熱は他部に例を見ないと思います。3年生は私同様来春に受験という難関を現実の事として

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