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受けとめ始めていると思います。私の経験上受験に対する気力というものは、水野先生の顧問である物理部で養われたと言っても過言ではないでしょう。
 ところで私は部員の前で事ある度に「それがライフサイエンス。」と発言してきました。きっと、みなさんも耳にたこができるくらい聞かされたと思います。そこで私はライフサイエンスとはどういうものか述べたいと思います。
 私のような何事につけ未熟な者がライフサイエンスを追求すると、どうしても価値観という壁に突き当たり結論が出てきません。というのは、現在のライフサイエンスは大別すると、自然科学・社会科学・人文科学の3つに分かれます。さらにライフサイエンスを価値付けすると正四面体が考えられます。(図参照)その立体の中で頂点にライフサイエンスが置かれ、底面の角に3つの学問が置かれるのです。そして忘れてならないのは、この立体を私たち人間(生物)が覆うということです。
 私が現在説明できるのはこれだけです。そこで、現実の社会に戻り、私が現役時代に日本経済新聞社「サイエンス」誌に投書した文章と、それに対する慶応大学分子生物学教室の渡辺格教授の返事を紹介して、みなさんに問題提起をし、みなさんと共に今後の社会の担い手として、ライフサイエンスについていっしょに考えたいと思います。

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