真理2_1_19 | 次頁 | 前頁 | 索引 | ホーム |
増幅度の設定
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VSの電圧がRSを介して、反転入力端子へ接続されると、出力には、これと反対の電圧があらわれ、オペアンプ自体の増幅度及び入力抵抗が十分に大きければ、V0はRfを通してP点の電圧が、丁度ゼロになるまで下がって(イマジナルショート:仮想接地点)RS=Rfならば、そのときのV0は−VSになる。つまり、VSからスタートした信号電流ISは、RSを通ってP点でゼロになるのであるから、
IS=VS/RS
同じISが入力抵抗の高いオペアンプにはほとんど流れこまず、Rfの中を流れ、その先がV0であるから、
V0=−IS・Rf
そこで、VS端子のところから見た回路全体の増幅度ANFを調べると、
ANF=V0/VS=(−IS・Rf)/(IS・RS)=−Rf/RS …(1)
という形になる。
これは、出力電圧が入力電圧の反対の極性で、しかもRf/RS倍になっていることを意味する。