1978年に登場の絞り優先AEとマニュアルの両方を備えたカメラ、前年に登場したメカニカルシャッターの「Nikon FM」の電子制御シャッター版だ、FMとともに当時の主力モデルで両者とも長きに渡りベストセラーとなったNikonの隠れた?名機。
当時の復旧モデルとしては珍しくモータードライブの装着やファインダースクリーンの交換などが可能、これらは兄弟機の「Nikon FM」の後継機「Nikon FM2」にも受け継がれたため両者のオプションパーツはそのまま利用することができる。
シャッターは8秒〜1/1000秒まであり絞り優先AE時には無段階で使える、またB(バルブ)とM90(1/90秒)は機械式なのでバッテリーが無くなっても一応使えるようになっている、シャッター幕は縦走りなのでシンクロが1/125秒まで同調できます。
コパルのシャッターユニットを使っているので、シャッターを切ったときの感じが同じコパルのシャッターを使った「Nikomat FT2」ととてもよく似ている、しかし「Nikomat FT2」は機械式シャッターなので音などはもっとメカニカルな感覚が強い。1982年に兄弟機の「Nikon FM」が外見をそのままに内部を大幅に改良し市販の35ミリ一眼レフとしては始めて1/4000秒とシンクロ1/200秒を備えた「Nikon FM2」が登場、その後に「Nikon FE」も外見そのままに同じく「Nikon FE2」へと進化していった。そして現在は両者を合体させた「Nikon FM3A」に血が受け継がれている。
私のFEは2004年の初めにネットオークションで13000円で購入、ほとんど新品のような美品であった、現在旅行などでは「Nikon F Photomic T」を持って行くが使いづらい所も多いので場合によってこのFEを使用。
《シャッターダイヤル》
マニュアルでは8秒から1/1000秒まででシンクロは1/125秒まで同調可能、絞り優先AEでは無段階で使える、電子制御なので電池が切れた場合に備え機械式の1/90秒がある、B(バルブ)も機械式なので電池が無くなっても使える。
《左軍艦部》
巻き戻しノブの所にフィルム感度の設定がある、AE撮影に備えて露出補正の設定も可能。
《モータードライブ》
モータードライブは「Nikon FM2」でも使っている「MD−12」です。「MD−12」はFEと共に登場しましたが現行機のFM3A用として現在も生産されています、FEでは秒間3.5コマの高速連写と1コマ撮影が可能です。
《スクリーン》
FEよりファインダースクリーンが交換可能になった、FE2ではさらに明るいタイプ、FM3/Aではさらに改良されたタイプになっています。私は標準のスプリットマイクロと方眼入り前面マットの2種類を使っています。
画像はFM2ですが補正無しに共通して使えます。
《データーバックとアングルファインダー》
データバックは、日付・時刻・フィルムカウンターのいずれかをフィルムに写し込める、アラームも付いています。
アングルファインダーは天体撮影などのように、カメラの向きが悪くファインダーが見にくいときに使用する、主に「Nikomat FT2」で使用、使用例はここ。画像はFM2ですがFEにもそのまま利用できます。
《FEとFM2》
兄弟機なので見かけもよく似てます、FM2はFEのオプションがそのまま使えます、その後発売されたFE2とNewFM2用のオプションは改良されたためファインダースクリーンは補正してFEやFM2で使用できます。
軍幹部のロゴはFM2・FE2から付くようになった。