ホームズ彗星は公転周期約7年の彗星で普段は約17等と大型天文台の望遠鏡を使ってやっと見えるような暗い彗星ですが、2007年10月24日にバーストを起こし急激な増光を始め25日には2.9等と都会の街明かりのなかでも見えるほどの明るさにまで大増光しました、その後の減光ペースもゆっくりで1ヶ月以上も肉眼でも見えるほどのすばらしい彗星でした。
またこの彗星は1892年にもバーストを起こして4等まで明るくなりその際に発見された彗星ですがその時はすぐに暗くなってしまったそうです。今回の彗星は当初かなり明るかったため試しに始めてコンパクトデジタルカメラで彗星を撮影してみたら意外にしっかり写りました。またデジカメの画像は望遠鏡で撮った画像は右側がおよそ北側、星野の画像は左側がおよそ北側になります。
※10月29日と11月15日の一眼レフの画像を追加しました、各日付の下のサムネールをクリックすると元画像が見れます(08/02/20更新)。
2007年10月29日 22:56 ISO200 露出8秒
FC-76(D=76mm f.l.=600o F8)+Or18mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
バーストを起こして5日ほど経ってしまったが天気が悪くこの日始めて見ることが出来た、肉眼でも明るい恒星のように見えていたが望遠鏡で見ればさすがに面積があるのがはっきり分かり惑星状星雲のようであった。
このFC-76 + Or18mmの組み合わせの撮影は最後の日まで行ったので大きさの比較が出来ます、明るさは撮影条件などが違うので比較できません。
2007年10月29日 23:14 ISO200 露出8秒
SSC-12(D=304mm f.l.=3048o F10)+ワイドフィールド24mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
見かけは小さくてもまだまだ3等台とかなり明るくISO200の8秒でもしっかり写る、すぐ近くに満月の月が輝き街明かりのダブルパンチのなかでも余裕で写る。
これからみるみる周りのガスが広がり10日後にはSSC−12でワイドフィールド24mmでは視野に入りきらなくなってくる。
2007年10月29日 22:22 露出1分 200mm F2.8
Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D
Kodak GOLD 200
2007年10月31日 21:30 ISO100 露出20秒
SSC-12(D=304mm f.l.=3048o F10)+ワイドフィールド24mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
たった2日ほどでもかなりガスが広がったことが分かる、色や明るさは撮影条件や大気の条件が違うので比較できない。
★星野写真(ここをクリックするとこの日のペルセウス座の星野写真が見れます)
2007年10月31日 21:36 ISO100 露出30秒
Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ f.l.8mm F2.8
撮影地:静岡市(市街地)ペルセウス座の星野写真、画像左側が北でα星とδ星の下側に恒星のように写っている、彗星は今後α星の方向へ移動していく。
2007年11月4日 1:07 ISO400 露出30秒
SSC-12(D=304mm f.l.=3048o F10)+ワイドフィールド24mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
だんだんクラゲのような形になってきた。
2007年11月4日 2:37 ISO400 露出18秒
FC-76(D=76mm f.l.=600o F8)+ワイドフィールド24mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
2007年11月4日 21:28 ISO400 露出20秒
SSC-12(D=304mm f.l.=3048o F10)+ワイドフィールド24mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
もはやSSC−12でワイドフィールド24mmだと視野いっぱいになってきた。
2007年11月4日 22:06 ISO400 露出20秒
SSC-12(D=304mm f.l.=3048o F10)+プルーセル56mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
今後ワイドフィールド24mmでは視野に入らなくなるのでここからプルーセル56mmも使用。
SSC-12(D=304mm f.l.=3048o F10)+プルーセル56mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
2007年11月8日 22:37 ISO400 露出30秒
FC-76(D=76mm f.l.=600o F8)+Or18mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
★星野写真(ここをクリックするとこの日のペルセウス座の星野写真が見れます)
2007年11月8日 21:20 ISO200 露出20秒
Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ f.l.8mm F2.8
撮影地:静岡市(市街地)31日の星野写真と比べると彗星の移動が分かる。
2007年11月11日 21:48 ISO400 露出53秒
SSC-12(D=304mm f.l.=3048o F10)+プルーセル52mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
2007年11月11日 22:36 ISO400 露出51秒
FC-76(D=76mm f.l.=600o F8)+Or18mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
★星野写真(ここをクリックするとこの日のペルセウス座の星野写真が見れます)
2007年11月11日 21:20 ISO200 露出30秒
Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ f.l.8mm F2.8
撮影地:静岡市(市街地)
2007年11月 12日 20:44 ISO400 露出1分
FC-76(D=76mm f.l.=600o F8)+ワイドフィールド24mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
2007年11月 12日 20:57 ISO400 露出1分
FC-76(D=76mm f.l.=600o F8)+Or18mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
上の11日の画像と比べると一日の動きがわかる、彗星は地球よりかなり離れているので見かけの固有運動も少ない、1日で彗星は画像に対して左斜め下に少し移動したことが分かる。
2007年11月 13日 21:13 ISO400 露出1分
FC-76(D=76mm f.l.=600o F8)+Or18mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
2007年11月11日 22:10 ISO400 露出1分
SSC-12(D=304mm f.l.=3048o F10)+プルーセル40mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
★星野写真(ここをクリックするとこの日のペルセウス座の星野写真が見れます)
2007年11月11日 21:43 ISO200 露出29秒
Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ f.l.8mm F2.8
撮影地:静岡市(市街地)
2007年11月 15日 22:05 ISO400 露出59秒
FC-76(D=76mm f.l.=600o F8)+Or18mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(郊外)
ガスが広がり大きくなった分暗くなってきた、街明かりの少ない郊外へ出て撮影。
2007年11月 15日 23:11 ISO400 露出1分
Nikon
COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ f.l.24mm
F4.9
オリジナルサイズのままの画像を部分トリミング
撮影地:静岡市(郊外)
デジカメのズームを望遠にして撮影、オリジナルサイズの画像から彗星とペルセウス座αとδの部分をトリミングした画像、デジカメの望遠でも彗星のクラゲ状の形がはっきり分かる。画像左側が北。
2007年11月 16日 00:26 ISO400 露出1分
FC-76(D=76mm f.l.=600o F8)+Or18mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(郊外)
上の22:05から2時間ほど経ちほんの少し彗星が移動しているのが分かる。
★星野写真(ここをクリックするとこの日のペルセウス座の星野写真が見れます)
2007年11月15日 22:58 ISO400 露出1分
Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ f.l.8mm F2.8
撮影地:静岡市(郊外)2007年11月15日 23:26 露出5分 200mm F2.8
Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D
Kodak GOLD 200
2007年11月 20日 20:38 ISO400 露出1分
FC-76(D=76mm f.l.=600o F8)+Or18mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
バーストを起こして1ヶ月近くが経ちガスが大きく広がり街明かりと月明かりの中では撮影が難しくなるほど暗くなった、最初に撮影した10月29日のFC−76+Or18mmの画像と比較すると歴然である、またそのときは月明かりもある中でISO200で露出8秒で余裕で撮影できていた。
2007年11月 20日 20:56 ISO400 露出1分
FC-76(D=76mm f.l.=600o F8)+プルーセル40mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
2007年11月20日 21:45 ISO200 露出53秒
SSC-12(D=304mm f.l.=3048o F10)+プルーセル52mm+Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ
撮影地:静岡市(市街地)
視野の左上にペルセウス座α星が写っている、2日後にもっとも接近している。
私の撮影はこの日で最後となったが夜空がかなり綺麗なところなら2008年に入った時点でもまだ撮影できるようだ。
★星野写真(ここをクリックするとこの日のペルセウス座の星野写真が見れます)
2007年11月20日 21:10 ISO200 露出30秒
Nikon COOLPIX885コンパクトデジタルカメラ f.l.8mm F2.8
撮影地:静岡市(市街地)街明かりと月明かりのなかでは肉眼ではかなり見づらくなったもののガスの面積が増えた分見つけるのは難しくなかった。