第 二 章 不動産(マンション)の基礎知識 |
A 土 地
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1. 日本の国土
地質学的に我国の土質形成は比較的若く新しい特徴があり、今でも活動期であると言える。火山活動が活発であり、地震が多発するのが良い例である。地形は丘陵地を含めた山間部が国土の約4分3を占めている。又、低地部は全体の13%程度であり、そこに国民の半数近くが集中している。以上の点から平野部に対して風水害、地崩れ現象等の災害が多いことが伺える。 ● 地籍と地目 人間の戸籍に当てはまる土地の記録簿には土地登記簿と地籍測量図がある。我国で正確な地籍測量が行われたのは1951年以降であり近代国家になってから一世紀近くは地籍調査が行われず、公図が今でも使用されるなど欧米に比べてかなり遅れている。土地の利用方法によって地目とが決められたのは明治時代になってからである。 土地には本来、境界とか種類なども無く、利用方法は人間の都合で決められたので内容には当然曖昧な部分があり曖昧さが争いの種になりる要素にもなっている。マンション購入の場合、当該地周辺が不透明な土地については売主に明確にさせることが重要になる。 ※公図 土地の位置を記した地図(地籍測量図)に準ずる図面であり、今でも公に使用されている。
● 宅地 我国の国土形成は、面積は約37.8万平方キロメートルであり、そのうち宅地(工場用地も含まれる)は約4.4%、住宅地に利用されているのは3%程度といわれている。宅地の場合、マンションの立地場所は一部の地域地区を除けば殆どの地区でマンション建設が可能である。但し高さ、面積に制限があり法律で定められた以上の建物は建築できない。その他には近年リゾート地でもマンション建設が進んでいる。 |
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