第 二 章 マンションの基礎知識
A 土 地
2. 住宅地の条件
   一般的に住宅地(マンション)の立地条件は次の@からIの要素について検討が必要になる。但しこれだけの検討だけではなく希望に沿えない場合の妥協方法とか個々の生活環境等を加味した検討方法が求められる。
   @  都市部までの距離(生活基盤迄の時間等)
   A  土地の価格、権利(借地権の負担費等)
   B  地質・地形(軟弱地盤、土壌汚染、自然災害等)
   C  公共施設(道路・河川・公園等)
   D  供給処理施設(ライフライン等)
   E  公益施設(学校・商店・病院等)
   F  敷地周辺の環境
   G  都市計画との整合性(近隣区画整理地区の有無)
   H  開発の程度・規模
   I  法律・法令上の規制及び制限(適用法令の内容)

● 地域地区
   都市計画法では都市計画区域内の土地に計画的な市街化を図るために地域、地区、街区を定めており宅地では各々の地域に建物を建築できる基準を設けている。この基準は指定された地域内に総て公平、平等に存在するので購入したマンション敷地の地域指定と近隣の土地との相違点を把握しておく必要がある。何故ならば、隣地にはどのような建物が建築可能かまで検討しておく必要があり、目の前が空地であってもそこは高層建築が可能な地域かもしれず、周囲が閑静だからといって住宅に不向きな店舗が開業されない保証はないからである。

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