第 四 章  マンションえらびのコツ 
3. 地域環境の調査、評価
   ある分譲コーポラティブマンションでは、建物内で階数、方位によって環境係数を設定して分譲価格に反映した例がある。民間分譲マンションでは同タイプ、同面積によっても価格が異なる物件もある(一般的には上階が高額になる)。建物内部環境を再確認すると共に周辺地域の構成がマンションにどう影響を及ぼすかを検討する必要もある。又、敷地が日照、風水害、崖崩れ、建物附近の景観を含む自然環境等の問題に対してどう影響があるかどうか順序だてて調査検討を行う必要もある。
   マンションのもうひとつの評価方法に風土、周囲の人間関係が含まれる。この問題は施設とか地域地区環境よりもはるかに重要であり、数値で図れないかも知れないが、出来得る限りの情報を収集して判断材料にすべきだろう。一例としてその自治体が防犯、教育、住宅、高齢者対策等に熱心であるか否かが判断基準になる。

表 4 - 6 地域環境の査定例
No.項  目 内  容 No. 項  目 内  容
土地 土地の筆数 1筆・飛地等 14 環境 道路公害 交通量
地目 宅地等 15 騒音公害 自動車騒音等
権利 所有権等 16 工場等 工場排煙等
私道負担等 有無 17 崖崩れ 近隣敷地高低差
建物との余裕 共用庭園等 18 その他  
登記簿の確認 売主と名義等 19 近隣
環境
敷地周辺地域 住宅地等
過去の地形 畑・埋立地等 20 駅までの経路 繁華街等
地盤 地盤・土質 軟・硬質地盤 21 生活圏の施設 買い物・病院・公園・公共施設等
水位・潮位 川・海の影響
10 支持地盤 浅・深の深度
11環境 風水害       24 その他  
12 塩害   25  その他 
13 電波障害  

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