マリ情報編
 
(2005年 1月)



マリへ行かれる方へ このページはこちらの情報とペアでお読みください。



1 行程


行程 使った金額 備考
2 成田→モスクワ→パリ  
3 パリーバマコ 7500CFA タクシー代7500
4 バマコ 26070 内切手代5820、蚊帳7000
5 バマコ→ドゥエンザで降りそこない、オンボリ 11700
6 オンボリ→バス故障で7h立ち往生後、ドゥエンザ 7800
7 ドゥエンザ→トングクトゥ 14750
8 トンブクトゥ→エッサカン(砂漠の音楽フェス) 20200
9 エッサカン(砂漠の音楽フェスティバル) 104000 内90000はフェス入場料
10 エッサカン→トンブクトゥ 52060 内40000はピナス代
11 ピナスボートの旅 125
12 ピナスボートの旅
13 ピナス〜午後モプティ着→バンディアガラ 5725+100ドル 100ドルはツアー代
14 ドゴントレッキング 1000
15 ドゴントレッキング→バンディアガラに戻る 1000
16 バンディアガラ→モプティ→ジェンネ 18450 13000は車貸切代
17 ジェンネ (月曜市) 6650
18 ジェンネ (近郊の村を馬車でたずねる) 12300 内9000は馬車&ガイド代
19 ジェンネ→セグー  16350
20 セグー→バマコ 21550
21 バマコ          バマコ23.55発 30025 15000はおみやげ等
22 パリ〜モスクワ〜
23 成田 合計340905CFA
※使ったお金はマリでの金額(通貨表記なしはすべてCFA)のみ。



2) お金



マリのお金は西アフリカ諸国の共通通貨で、セーファーフラン。

1ユーロ 670CFA (両替金額は多少のばらつきあり、650〜675くらい) 

1ドル  470CFA (バマコの銀行にて 600ドル替えて4230CFAコミッションが取られた)

1円は約4〜5円 (私の場合はもろもろ事情で3.8円となりましたが)

空港に両替所は見当たらなかった。
エースフランスで到着の場合は夜なので、どちらにしても空港の両替所は開いていない。
町へのタクシー代は外の商店で両替、または外貨で払うことができる。

両替はバマコでなら銀行(カテドラル前にある。それほど時間はかからない)または両替屋もカテドラル前にいる。
他の町では不便な上、レートが悪くなるので、首都にいるうちに両替するのが賢い。


旅の予算

観光代が非常に高くつく。
私のマリ滞在中使った金額は行程表に書いたとおり。
合計19日で341000CFA。(平均約18000CFA)
音楽フェスティバルに行かなかったとすると、一日平均約13000CFA。

ただし、私は宿に泊まらずにガイドの家など民泊が多かったこと、宿もルーフヤドミ、食事もチープなど、かなりの節約型旅行。
公共交通機関がない場合やアクシデントも多いので、節約型の人も一日30ユーロはかかるとみておいたほうがいい。

宿代は安宿で3000〜7000。(ルーフならもっと安いが観光地の宿は基本的に高い)
屋台での食事は500ぐらい。



3) 交通



私の利用した交通機関は以下のとおり。
時間 距離
(km)
値段
CFA
交通手段 備考
空港 市内(宿) 20m 7500 タクシー 公定料金。市内から空港までは5000〜7000位
バマコ・カテドラル前 ドゴニコバスターミナル 20m 125 市バス ドゴニコとはモプティ方面各都市への長距離バスターミナル
バマコ市内(宿) ドゴニコバスターミナル 10m 2000 タクシー 宿の人に送ってもらったので往復料金。
バマコ ドゥエンザ 12h 700 9000 バス 市内ドゴニコバスターミナルより。ドゥエンザはトンブクトゥへの分岐点の町
オンボリ ドゥエンザ 1.5h 100 2000 バス ガオ発着のバスを拾う。ポリスの前が乗り場。
ドゥエンザ トングクトゥ 3〜4hh 200 10000 ガイドの4WD 宿代込み途中パンクし6時間
トンブクトゥ エッサカン 2h 75 13000 ガイドの4WD(助手席) 出発まで2時間。合計4時間
エッサカン トンブクトゥ 2h 75 7500 4WDの荷台 荷台はキャビン(座席)の半額なことが多い。
エッサカン 30m 75 3000 らくだ トゥアレグと2尻で村をひとめぐり
トンブクトゥ 渡し場 30m 2500 4WD これは払う必要があったのだろうか。
トンブクトゥ モプティ 3day 640 40000 ツーリスト用ピナス 食事、テント泊込み。パブリックピナスの相場は2万。
モプティ バンディアガラ 1h20m 75 2000 ブッシュタクシー 内荷物代500
バンディアガラ モプティ 2h 75 1500 ミニバス 出発までに5時間待つ
モプティ ジェンネ 5h 130 13000 トラックバス途中から貸切 トラックの荷台を改造したオンボロ公共乗合車で終点まで行き、その後は貸切で
ジェンネ カリフー 1h 30 1750 ミニバス 内荷物代500 渡し場で30分待つ
カリフー セグー 3h30m 300 6000 バス 内荷物代1000
セグー バマコ 4h20m 235 2500 バス

<各方面への行き方>

バスや車は人数が集まらないと出発しないため、出発時間が決められてはいない。
便数もアバウトなため、各自地元の人と相談し、行き方や出発時間などは事前に乗り場で確認して予定を立てていく。出発してもエンジントラブルなど日常茶飯時なので、基本的に朝早くから移動し、臨機応変に対応するしかない。

1)空港から宿「オーベルジュラフィア」まで
空港タクシーの人ならたいていわかるが、宿の名前で通じない場合は、「アシュランスラフィア」(保険会社のビル)まで、と言えばよい。そこまで来たら、ウエディングドレスがたくさん飾ってある洋服屋のある角を入り、50mほど行った民家の玄関を入った路地の奥なので、人に尋ねる。オーベルジュラフィアはなぜか看板が全くないので、人に尋ねないとたどりつけない。

2)バマコのドゴニコバスターミナルはカテドラル前から市バスでもいけるが、帰りのバス乗り場が行きに降りた場所とは離れた場所にあるのでわかりにくい。
各方面へのバスはほぼすべてこのターミナルから出ている。

3)バマコよりセグーやモプティ(セバレ)間は頻発。

4)バマコよりジェンネ行きはダイレクトがない場合、幹線道路沿いのカリフーという分岐点で乗り換えとなる。
乗り換えといっても走ってくるバスや車を止めて乗ることになるが、小さな店があったり、地元の物売りや乗り換えの人もいる場所なので、助けてもらえばさほど心配はない。

ジェンネから各都市に行くときも、カリフーで乗り換えになることが多い。ジェンネの大モスク前の乗り場に各都市への料金や時間が表示されている。

5)トンブクトゥ行きのダイレクトバスは週1便。(所要2日)
他の日は毎朝出るガオ行きのバスに乗り、分岐点の町、ドゥエンザで下車。その日はドゥエンザの宿に泊まり、次の日にブッシュタクシー等で移動となる。

6)モプティは幹線沿いの町、セバレから車で15分ほど。モプティ行きがない場合、セバレで降りて乗り換えても余裕で行ける。
モプティよりもセバレのほうが宿が安く、両替のレートがモプティより良いため、欧米人はモプティよりもセバレで宿泊する人が多い。

7)モプティからバンディアガラへは乗り場からダイレクトにいける。乗り場は町の人に聞くか、タクシーで。
モプティの市内タクシーは安い。

8)モプティからジェンネへのバスは午後2時か3時ごろで終わりらしい。
バンディアガラからの移動が手間取り、夕方モプティに着いた私はどうしてもその日に着きたかったため結局チャーターすることになったが、非常に高くつく。移動の基本は朝。とにかく早目早めに。

9)ジェンネからバマコまでは朝いちで出れば、一日で帰ってくることができる。



3)宿



マリの宿には枕や上掛けはない。ある程度のレベルなら蚊帳がつき、厚いマットレスの下にベットがあるが、安宿だと、何もない土間にペラッとしたマットレスをホイッと一枚与えられるだけ。屋根(又は中庭)に泊まるのも一般的で、部屋の半額ぐらい。その場合は一枚マットレスを与えられる。
シャワーは高級ホテルでない限り水。バケツの水の場合も多々。
安宿であっても大抵は食事もできる。

ガイドたちは旅行者を自分や親戚の家などに安く(または無料で)泊まらせてくれる。
これは一般的なことで、何の問題もない。


■ バマコ
Auberge LAFIA オーベルジュ ラフィア 

水シャワー、トイレ共同  蚊帳つき ドミトリー4000CFA

ロンプラに載っているオーナーが日本人の有名バックパッカー宿。民家を借りて経営しており、ドミトリーのみだが、シーツを毎日交換してくれるなど、清潔で居心地は抜群。日本語の情報ノートもある。中庭やルーフなら半額。

■ オンボリ
Auberge Le Tondanko Hombori
水シャワー、トイレ共同 蚊帳つき シングル3000CFA

清潔で広々としており、非常に居心地のいい宿。
行き方は聞けばわかる。

■トンブクトゥ
ガイドブックに載っている宿は一様に高い。7000CFAくらいから。
私はガイドの紹介で民家に泊まった。(5000CFA)民泊はごく普通に行われており、まったく問題ない。

■バンディアガラ
Auberge kansaye
水シャワー、トイレ共同 シングル2500CFA。

ロンプラにも載っているバンディアガラで旅行者に一番使われている宿。
水シャワー、トイレ共同。食事もできる。
ドゴンツアーのガイドが頻繁に出入りしているので、交渉しやすい。

私はガイドの家に泊まったので1000CFAだった。

■ジェンネ
Cez BaBa シェ・ババ 
水シャワー トイレ共同 シングル4000CFA ルーフ2500CFA

グランモスクに近く、誰もが知っている宿。ババで通じる。旅行者たちやガイドたちでいつもにぎやか。広い庭やレストランは宿泊客じゃなくても気軽に利用できる。

kitakourou  クタクル
水シャワー トイレ共同 シングル3000CFA ルーフ2000CFA

外観はレストラン。少しホコリっぽいが、静かで家庭的な居心地のいい安宿。グランモスク前広場の北端にある。オススメ。


■セグー
DJOLIBA Hotel&Bar&Restaurant

シングル17500 ダブル20000CFA
ルーフ(ドミトリー)4500CFA  ホットシャワー、トイレ共同 シーツ&タオル付き

ロンプラにも載っているシャレたイタリアンレストラン兼宿。高級ホテルらしく、すばらしくきれいで、食事もおいしい。ルーフといっても実は屋根も壁もあるドミトリーで、蚊帳つきの寝心地のいいベッドに、カギのかかるロッカーもあり、ここのドミは本当におすすめ。




4)ツアーとガイド達



マリではどこの町に行ってもガイドなる人物が寄ってきて旅人の面倒をみてくれる。
ドゴントレッキングなど、通常はガイドの力を借りないと、参加するのは難しい。

ガイドには免許を持っている公式ガイドいれば、自称ガイドの人もいるし、組織で動いている下っ端の子もいれば突然ガイドになってしまう奴もいる。
マリといえば「ガイドがウザイ」、とは多くの旅行者たちの定番だが、私は彼らをよく利用する。
追っ払うの面倒だし、一人でいるよりも何かと便利で楽しいからだ。

ガイドというのはなにかと人間的に赤裸々な輩が多く、旅する中では悪徳ガイドとして有名な男にも世話になるし、見るからに悪そうな・・・ついでにエロそうなオヤジに世話になることもある。

「悪徳ガイドに気をつけて」と名前や写真入りで警戒をうながしている親切なサイトもあるが、私はそういうことをするつもりはない。
気をつけるのは当然。すべてのリスクを負うのは自分自身。
ボラレたり、犯られたり、盗られたり・・・。
そんなのガイドの責任じゃない。 自分の責任だと思う。

そして私はこう考えている。
「目の前の人を良い人に変えるのは常に自分自身である」と。

心を開く、話をする、相手を認めてあげる、そして公平で対等な立場でビジネスをする。
そんな人づきあいにおける基本的な事柄を放棄して、相手だけに「良い人」を求めるのは甘い。

海千山千のガイドたちに多少言い負けられるのは当然だ。
われわれが彼らの国に行ったなら、旅行者のほうが金持ち。それも当然だ。
おおいにボラれてくれ、と言ってるわけではない。相場を知り、できる限り値切ってほしい。

ガイドたちに心を閉じて、イライラするのはもったいない。
それより旅を楽しもう!



■ 利用したツアーの内容と料金 ■


1)ツーリストピナスで3日間の船旅

水以外のすべて込み(船代、食事、テント)で40000CFA 
トンブクトゥからモプティまで 3日間

値段の相場は40000〜50000CFA。 トンブクトゥの主要な宿をガイドが客集めに回るので、大抵は声をかけられることだろう。

ピナスとは動力つきボートのこと。荷物の運搬や長距離移動に使われる長さ13m、幅160センチ程度の船。観光客用に居心地良く作られているツーリストピナスの旅は、マリのシンボルニジェール河や景色、河とともに暮らす人々の生活ををたっぷり堪能できるだけでなく、途中河沿いの村にも立ち寄ったりと、とても楽しく、オススメ。

モプティ=トンブクトゥ間の3日行程が一番ポピュラーなようだが、(上り、下りとも同じ3日間)セグー=モプティ間やそれ以上長くなど、いろいろとパターンがあるようだ。
2月から7月頃は水量が少なく、座礁して立ち往生する恐れがあるので気をつけて。


☆パブリックピナス
地元の人たちや満載の荷物とともに行く、公共のピナスでの旅はトンブクトゥ=モプティ間で20000CFAぐらいだが、あまりに過酷なので有名。 しかし確実に思い出深く強烈な体験ができるため、結構パッカーたちに人気がある。
荷物の上げ下ろし等に時間がかかるため、3日行程と言っても4日や水量によっては一週間かかることもあり、時間がない人にはおすすめしない。 これを利用するときは、昼間の暑さと夜の寒さ対策のため、防寒具と大量の水を忘れずに。寝袋がない人は毛布や風を通さない布などを用意したほうがいい。


2)ドゴントレッキング

有名なドゴンの村落を歩いてめぐるドゴンのツアーはマリ旅行のハイライトのひとつ。
基点はバンディアガラやサンガ等。町に行けば、必ずガイドが声をかけてくる。宿にもガイドたちがたむろしているので、交渉相手には事欠かない。日数やルートなどはすべて交渉でアレンジできる。

ドゴンドゴントレッキングは値段が高いのも有名で、水以外の食事や宿泊全て込みで一人一日50ドル〜60ドルぐらいが相場。3日以上なら一日40ドルくらいにはできるはず。 
ただし、ガイドが言う最初の言い値は間違いなくべらぼうなので気をつけて。
値段やコースなどの交渉が成立したら、紙に内容を書き、ガイドと本人双方が署名するCONTRACTを書くのが通例となっている。


ガイドは基本的に荷物は持ってくれないので、バックパックは宿に預かってもらうか、ブルキナに抜ける場合などは背負って歩く人も多い。
歩くのは午前と午後、それぞれ2時間づつ程度で、昼食後は長い休憩をとるので、体力的にさほど大変なものではない。
また、村人の写真をとったときには、お礼としてドゴン人の好物コーラナッツを渡すことになっているので、持参すること。コーラナッツはバンディアガラの売店などで買うことができる。

☆自力で村をめぐる
バンディアガラからドゴンの断崖は27キロも離れているので自力で行く着くのは難しいので、サンガからならガイドを雇わずに自力で観光も可能だが、なにかと障害があり、自力トレッキングに成功した人は少ない。
各村に着く度に入村料(本来500CFA程度)と宿泊の場合は宿泊料(本来500CFA程度)そして食事代を払うことになる。 バマコの宿ラフィアには日本語の情報ノートがあり、自力トレッキングに成功した人の情報が載っている。 よほど時間に余裕がある人なら節約型の自力トレッキングにチャレンジするのもよいだろう。


3)馬車で行くジェンネ近郊の村ツアー

ジェンネから馬車でボソ(猟師)の村やフラニ(女性が口の周りを黒く染めていることで有名な部族)の村(シナサ村)などをめぐるツアー。
私は半日で二人で参加し、一人9000CFA。
もちろん交渉次第で一日でもどこかの村に宿泊することもできるだろう。
全く素朴な村と村人達の生活を垣間見ることができ、とても楽しかった。オススメ。


4)ラクダに乗っていく砂漠ツアー

私はやらなかったが、トンブクトゥに行けばラクダに乗って砂丘のオアシス、トゥアレグ族の村に出かけるツアーがある。
相場はわからないが、砂漠で過ごす夜はとても気持ちがいい。遊牧民のテントの暮らしも魅力的!
やったことのない人は是非是非挑戦してほしい。



他にもガイドたちからいろんな誘いを受けるだろう。
せっかくならばぜひ参加して、一歩踏み込んだマリの魅力を楽しんでほしいと思う。



以下マリ本編は準備中です。

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