2002/1/2
「コヒルギ」の説明 | |
「コヒルギ」の育て方 |
コヒルギ(ケリオプス・タガル) | |
Ceriops tagal(Perr.) C.B.Robinson |
マングローブ植物としては中程度の高木で、高さは10m前後で
大きいものでは25mにもなるとのこと。
東アフリカから東南アジアを経て北オーストラリア、ミクロネシア、
ニューギニア、ソロモン諸島、ニューカレドニアまで広く分布している
種類です。
北限は香港とのことですが、現在はほとんど見られないそうです。
東南アジアでは二次林の主要構成種で、マングローブ林の奥に位置
するフタバナヒルギやオヒルギに混じっていたり、前面に位置する
アビケニア(ヒルギダマシ)やソネラティア(マヤプシキ)林の壊れた中
や後方に、コヒルギ林を形成していることもある。
中国の海南島には背丈60〜70cmの盆栽サイズのコヒルギ林が
あるとのこと。
葉は狭い倒卵型又は倒卵状楕円形で、長さは4〜10cm、幅は1.5〜
7cm、先端は円形で基部はくさび形に尖っている。
花は枝先の集まってついている葉の脇に、3個又は8個の小花がかた
まってつく。
胎生種子は先の方が太くなっており、表面はざらつき5本の稜線が特徴
である。
長さは15〜18cmといわれているが、Shigeyがランカウイ島(マレーシア)
で見たものは23〜33cmほどあった。
オヒルギ同様に環境の違いによって、大きさも異なるのかもしれない。
コヒルギの葉(ランカウイ島にて)
2001/12/23
「コヒルギ」の育て方 |
国内には存在しない種類の「マングローブ」なので、国内での入手は
難しいかもしれません。
入手したい方はランカウイ(マレーシア)の「マングローブ自生林生態系
遊学ツアー」に参加してみてください。
これがコヒルギの胎生種子です。
これは2001年12月にランカウイ島(マレーシア)にて
入手しました。大きさは地域によって、違いがあるようです。
この種類は自重によりポトリと落ち、地面にささり根付くんです。
万一、満潮などにより下が水だった場合は、
釣りのウキみたいにプカプカと浮きながら流れ、
地面にたどり着くことが出来れば、そこに根付くんだそうです。
1.準備するもの
(1)鉢
縦・横30センチ位の大きさがいいようです。「コヒルギ」の場合は
下に穴があいている方が良いので、普通の「植木鉢」でいいと
思います。
ちなみに私は100円ショップで購入した「ゴミ箱」の下に穴をあけて
使いました。
(2)砂
砂は「川砂」がいいとのことです。もし近くに川がない場合はホーム
センターなどでも購入できます。
2.植えてみよう!
(1)「鉢」に「砂」を20cmほど入れます。
(2)次に胎生種子の先端についているキャップを取ります。
(黄色く変色しているものが熟しており、少しの力で取ることが
できます。)
写真のように果実部の下が黄色く変色して
いれば熟しています。
帽子(果実部)を取ってみましょう!
キャップを取ると小さな芽を見ることができます。
(3)そして、キャップを取った方とは逆の尖った部分を砂に突き刺します。
こんなふうに植えます。
あとはたっぷりの水と太陽の光ですね!!!
3.毎日すること
毎日、たっぷりの水と太陽の光を与えます。
#毎日ベランダなど外でたっぷりの水を上げて、水がきれたら部屋の
中の陽の当たる場所に置くのがいいようです。
芽の部分に毎日、霧吹きで水を吹きつけると、新葉の出が早くなるとの
ことです。
私の場合は毎日、たっぷりの水を与えています。外に出している時間が
ないときもあるので、下に受け皿を置いています。
朝晩、葉には霧吹きで水を吹きつけています。
4.注意すること
熱帯植物なので温度管理と水がとにかく肝要です。
温度に関しては夏場は問題ないですが、10℃以下になる季節は家の中に
入れるなり、ビニールハウスに入れるなりして寒さ対策をしましょう!
5.その他
(1)肥料はいりません。
#メヒルギに肥料を与えると問題があるとの報告があります。
コヒルギにも該当するかわかりませんが、肥料は与えない方が良い
と思います。
(2)塩水をやる必要はありません。水道水で育ちます。
育て方については、ランカウイ在住の加藤様からの
アドバイスをもとに作成しました。
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