2002/3/23
「フタバナヒルギ」の説明 | |
「フタバナヒルギ」の育て方 |
フタバナヒルギ/フタゴヒルギ(リゾフォラ・アピクラタ) | |
Rhizophora apiculata Bl. |
東南アジアを中心とするマングローブ域での主要構成種が「フタバナヒルギ」
です。
インド、ミャンマー、タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシア、インドネシア、ミクロ
ネシア、メラネシア、ポリネシア、北オーストラリアと広い範囲に分布しています。
シャープな角度で広げる支柱根をもつ大高木で、高いものでは40mに達する
といわれています。
幹は表面がごつごつしており、灰褐色から黒褐色をしています。
薪(まき)、炭、板材、柱材、家具、チップの材料として、特に若い木が利用され
ます。そのため、伐採が激しい。
葉は長さ9〜18cm、幅4〜8cmで長楕円形から長卵形をしています。
花は葉腋(葉が茎につく部分で芽ができるところ。)に1対の花序をつけ、
1つの花序に必ず2個の花をつけます。
花が2つずつ枝に付くことから、フタバナヒルギ(フタゴヒルギ)と名がつきました。
胎生種子は長さ2.5cmほどの果実の先にぶら下がり、熟したものは果実と
つながっている箇所に1〜1.5cmの黄色みを帯びた衿ができています。
その先が担根体(胚軸)で、先端部分が太いのが特徴です。
胎生種子の長さは30cm前後です。
Shigeyがランカウイ島(マレーシア)で見たものは、20〜35cmであった。
フタバナヒルギの葉と胎生種子 ランカウイ島にて (2002/3/11) |
フタバナヒルギの果実部を分解してみました。 |
果実部の比較写真 |
「フタバナヒルギ」の育て方 |
国内には存在しない種類の「マングローブ」なので、国内での入手は
難しいかもしれません。
入手したい方はランカウイ(マレーシア)の「マングローブ自生林生態系
遊学ツアー」に参加してみてください。
これがフタバナヒルギの胎生種子です。 担根体(胚軸)の先端(写真左側)が太くなっており、 落下した際にうまく泥に突き刺さるようになっています。 |
この種類は自重によりポトリと落ち、地面にささり根付くんです。
万一、満潮などにより下が水だった場合は、
釣りのウキみたいにプカプカと浮きながら流れ、
地面にたどり着くことが出来れば、そこに根付くんだそうです。
1.準備するもの
(1)鉢
縦・横30センチ位の大きさがいいようです。「フタバナヒルギ」の
場合は下に穴があいている方が良いので、普通の「植木鉢」で
いいと思います。
ちなみに私は100円ショップで購入した「ゴミ箱」の下に穴をあけて
使いました。
#私は実験的に水を溜めた容器にも植えました。水を溜めない場合
との違いが出るのか確認中です。(2002/3/23)
(2)砂
砂は「川砂」がいいとのことです。もし近くに川がない場合はホーム
センターなどでも購入できます。
2.植えてみよう!
(1)「鉢」に「砂」を20cmほど入れます。
(2)次に胎生種子の先端についているキャップ(果実部)を取ります。
(黄色く変色しているものが熟しており、少しの力で取ることが
できます。)
果実部の下が少しだけ黄色み 帯びていますね。 もう少しで簡単に取れます。 しばらく水に浸けておくと 良いでしょう。 |
果実部を取ると芽を見ることが できます。 |
(3)そして、キャップ(果実部)を取った方とは、逆の尖った部分を砂に突き刺します。
左側を砂に1/3〜1/2程度を突き刺してください。 |
こんなふうに植えます。 あとはたっぷりの水と太陽の光ですね!!! |
3.毎日すること
毎日、たっぷりの水と太陽の光を与えます。
#毎日ベランダなど外でたっぷりの水を上げて、水がきれたら部屋の
中の陽の当たる場所に置くのがいいようです。
芽の部分に毎日、霧吹きで水を吹きつけると、新葉の出が早くなるとの
ことです。
私の場合は毎日、たっぷりの水を与えています。外に出している時間が
ないときもあるので、下に受け皿を置いています。
朝晩、葉には霧吹きで水を吹きつけています。
4.注意すること
熱帯植物なので温度管理と水がとにかく肝要です。
温度に関しては夏場は問題ないですが、15℃以下になる季節は家の中に
入れるなり、ビニールハウスに入れるなりして寒さ対策をしましょう!
5.その他
(1)肥料はいりません。
#メヒルギに肥料を与えると問題があるとの報告があります。
フタバナヒルギにも該当するかわかりませんが、肥料は与えない方が
良いと思います。
(2)塩水をやる必要はありません。水道水で育ちます。
育て方については、ランカウイ在住の加藤様からの
アドバイスをもとに作成しました。
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