最終更新日:2002/2/2

浜名湖のマングローブ【2002年1月27日】

平成11年7月、浜名湖の景観保全と水質浄化を目的に静岡県が
私立オイスカ高校とオイスカ開発専門学校の協力のもと、
浜名湖に植えたマングローブ(メヒルギ)はどうなったのだろう???

2001年6月以来、2回目の観察です!


「越冬中のマングローブ達はどうなっているのだろう?」
「越冬するために何か保護しているのかな?」
「生長具合はどうかな?」


マングローブ達は立派なビニールハウスの中に!

ビニールハウス(2002/1/27)
約7ヶ月ぶりの対面となるわけですが、
前回とは光景が全く違っていました。
立派なビニールハウスが目に入った時は
驚きました。
実は何も保護されていないのでは?
と少し思っていたんです。

こちらは「北マングローブ植林地」と
呼ばれています。
手前には小型のビニールハウスが
ありますね。
この中にも・・・

小型のビニールハウス(2002/1/27) 小型のビニールハウス内のメヒルギ(2002/1/27)
大型のビニールハウス内を
観察する前に小型の
ビニールハウス内を観察
してみました。
中には元気なメヒルギ13本
ありました!

北マングローブ植林地のビニールハウス-1(2002/1/27) 北マングローブ植林地のビニールハウス-2(2002/1/27)
干潮時に行くことが出来ず、「北マングローブ植林地」は水に満ちてました。
マリンブーツ持っていって良かったぁー(笑)

前回はこちらに100本近くのメヒルギが元気でしたが、
さてどうなっているでしょう???

北マングローブ植林地のビニールハウス内のメヒルギ-1(2002/1/27) 北マングローブ植林地のビニールハウス内のメヒルギ-2(2002/1/27)
元気なメヒルギが約80本ほど
ありました!
この日は雨上がりで風がとても
強かったのですが、
ビニールハウスにより
防風・保温の効果が出て
いました。
6月に行った時より、
全体的に大きくなって
いました。

といっても5、60cm
程度でしたが・・・

北マングローブ植林地のビニールハウス内のメヒルギ-3(2002/1/27) 北マングローブ植林地のビニールハウス内のメヒルギ-4(2002/1/27)
霜よけだと思いますが、
幹には白い布が
巻かれていました。
ちょうどこの日は大潮。
干潮時を逃したため、
観察していると水位が
徐々に上昇・・・

北マングローブ植林地のビニールハウス内のメヒルギ-5(2002/1/27)
ちょっと厳しい状態の
胎生種子・・・

[オイスカ高等学校のHP]によると
「1999年7月15日に植えた苗木の
生存率は、わずか5%」
なんだそうです・・・
うーん・・・厳しいですね。

南マングローブ植林地(2002/1/27)
こちらは「南マングローブ植林地」
と呼ばれています。

前回、観察した時には2本しか
残っていなかったけど、
どうなっただろう???

南マングローブ植林地のビニールハウス(2002/1/27) 南マングローブ植林地ビニールハウス内のメヒルギ2002/1/27)
小型のビニールハウスが
設置されていました!
ということは!
2本とも元気に残っていました!

北マングローブ植林地のビニールハウス(2002/1/27)
観察を始めた時より水位が
上がってきました。

2回の冬を越し、3回目の冬を乗り切ろうとしている
浜名湖のメヒルギたち。
3回目の冬を迎えることができたメヒルギは
当初植樹したうちのわずか5%にまで減少。
今でも人為的な保護が必要であり、
マングローブの植林がいかに難しいか
改めて思い知りました。

徐々に耐寒性が増すと言われており、
大きくなれば(矮小化すると思われますが・・・)、
自身で風・寒さから耐えることが
できるのではないかと期待しています。

また観察したいと思っています!

うーん・・・
うちのメヒルギは藁で囲ってあるだけで、
よく枯れずにいるなと・・・


*2001年8月、3年目にして初めての花が見られたそうです!*


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