更新日:2002/5/25
伊豆半島の南端、静岡県南伊豆町湊に人為的に植栽された
メヒルギ群落があります。
2002年5月3日・4日に初めて自分の目で見てきました!
「南伊豆のメヒルギ群落」 下流側(手前)は小さな木が多い。 (2002/5/4) |
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上流側の前面にはオオハマボウの 群落があります。(赤丸内) 2002/5/4 |
南伊豆のメヒルギ群落は、コンクリート堤防と石組みの土手に囲まれています。 2002/5/3 |
4m級の木が10本程度ありました。 思っていたより、大きな木があり、びっくりでした! 但し、ほとんどは2m程度で矮小化しています。 2002/5/3・4 |
メヒルギの根です。 わずかに板根が見られました。 (2002/5/4) |
干満による水位の変化は不明。 観察していた時間帯は水たまりになって いるようなところは なかったように見えました。 近くにいた漁師さんに聞けば良かった・・・ 漁師さんからは伊勢エビ漁のことについて、 いろいろ聞くことができました。(^_^) 2002/5/4 |
塩分濃度について
今回は初めての試みとして、塩分濃度の計測を行ってみました。
但し、群落内の水は採取できなかったため、群落近くの
上流側と下流側、そして比較用に弓ヶ浜海岸の
3ヶ所の水を採取しました。
結果は以下の通りです。
場所 | 塩分濃度 |
メヒルギ群落(上流側) | 2.4% |
メヒルギ群落(下流側) | 2.5% |
弓ヶ浜海岸 | 3.4% |
弓ヶ浜海岸の海水より約1%程度、塩分濃度が低いことがわかります。
いわゆる汽水と言われる塩分濃度の水です。
メヒルギは塩分に対しては強い方ではなく、
2%以下の地を好むと言われています。
群落内の水は採取できていないので、
はっきりしたことは言えませんが、
堤防側からの水の流れ込みなども
あるはずなので、2.4%よりは低いと推測されます。
メヒルギ群落近くの水の採取は2002年5月3日。
弓ヶ浜海岸の水の採取は2002年5月4日。
いずれも500mlのペットボトル1本分を採取。
計測は3回行い、上記の値は平均値。
(計測値のバラツキはほとんどありませんでした。)
手前にメヒルギ、奥(川側)にオオハマボウが 見られます。 2002/5/4 |
ちょっと近づいてみてましょう! (カメラのズームを使っての撮影です。) 2002/5/4 |
胎生種子は育ちの良いもので 5cm程度かな。 まだ熟してはいませんね。 2002/5/4 |
数カ所に上記の看板があります。 育っているメヒルギをよ−く見ると、 生育調査用に何かが書かれた 札が付いていたりします。 南伊豆のメヒルギを観察する際は、 看板に書かれた内容に注意して、 みんなで保護しましょう。 2002/5/3 |
対岸からメヒルギ群落を撮影してみました。 対岸から見ると、群落はほんの一角にあり、樹高も低くて、 熱帯地方で見る自生林とは、大きく異なることが わかりますね。 2002/5/4 |
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