コラム


 1.バス釣りに行こう!!
 2.榛原&相良の野池
 3.ルアーの色について
 4.微弱なアタリをとる
 5.オフセット・フックを使いこなす
 6.システム・クランクベイト
 7.ソフトベイトの是非 その1
 8.ソフトベイトの是非 その2
 9.ワンパターン・フィッシング
10.管理釣り場でのセコ・フライ
11.結ぶ
12.大物狙い その1
13.大物狙い その2
14.大物狙い その3
15.ミニ・トーナメント
16.サイトフィッシング
17.タイムラグ
18.雑誌の功罪
19.春の釣り
20.朝派?夕方派? NEW!!



 
【 バス釣りに行こう!!】


「バス釣りは面白い」 このHPを見てくださっている人ならば異論はない...いや、大賛成してくれますよね。水しぶきを上げてホッツィ−トッツィーに襲いかかるバス、ガツンッというアタリと共にベビーシャッドを丸呑みするバス、樹木オーバーハング下でフリーフォールさせたAR-45を引ったくっていくバス...高活性時の陽気なバス釣りはたまりません。
また激渋コンディション時、カットテール・ワームにコツコツ、コツコツと小さなアタリがあるものの、全然フッキングしない、スッポ抜けてばかり...「うおおお〜、どうすればいいんだあああ?」と悩みながらも楽しんでしまう、そんなマゾ的(?)なバス釣りも一興です。

遊びとしての奥が深く、のめり込めば、のめり込むほど夢中になれるのもバス釣りの良いところ。モンスターを倒しながら自分をレベルUPさせていくロールプレイングゲームのように、釣れば釣るほどバサーの「腕前」も上達します。
さあ、釣りに行きましょう。こんなHPを見ているヒマはありません!?

「ここ数年プレッシャーが高まり、以前のように釣れなくなった」との声を耳にしますが、平日/休日の区別なく毎日攻められ続けている有名湖と比べれば、野池(榛原や相良)のフィッシングプレッシャーなど軽微なものです。いわゆる「竿抜け」を狙わなくても、「いるべきポイント」にバスがいます。正攻法で楽しい釣りができます。

寒さをモノともしない強者(つわもの)のアナタ、今すぐ野池に向かいましょう。「冬はダメだあ、春までシーズンオフ」というマトモな神経を持った(?)アナタ、釣り雑誌を読んだりタックルの手入れをしながらテンションを高め、春になったら一気に攻勢をかけましょう。
さあ、みんな バス釣りに行こう!!(2001.1.12)

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【 榛原&相良の野池 】


前回のコラムで「有名湖と比べれば、野池(榛原や相良)のフィッシングプレッシャーなど軽微なもの」と書きました。でも「そんなこと言うけど簡単には釣れないぞっ」とお怒りの人がいらっしゃるかもしれません。逆に「オレが下手クソだから釣れないんだあ〜」と落胆されている人もいらっしゃるかもしれません。(いない、いない)

ハッキリ言います...榛原&相良の池には多くのバスは住めません → 釣れなくて当然です。

榛原&相良で、最も一般的な野池のタイプは...ドン深(急深)で、水の透明度が高い池です。これがそのまま、多くのバスが住めない理由になります。

1.ドン深
常にストラクチャーの近くで生活する「バス」という魚は、何もない池のド真ん中には住みません。したがってドン深の池では(一部の例外を除いて)「岸沿い(斜面)」だけが彼らの生息圏となります。これに対して、全体的に浅い池では水草や沈木、杭、水底の傾斜など、ちょっとした変化があれば池中のどこにでもバスが生息可能です。
岸沿いという「線上」にバスが住む池と、池全体という「面」にバスが住む池、どちらのほうが魚が多いか? 一目瞭然ですね。

2.水の透明度が高い
榛原&相良の野池の透明度の高さは、芦ノ湖や河口湖のそれとは様子が異なります。水の透明度に「異様さ」があり、生命感に乏しいのです。エサとなる小魚や小生物が少なくては、バスが増えるはずありません。魚体もなかなか大型化しません。
周辺の田畑で使われる多量の農薬や肥料がこの「異様な透明度」の原因ではないか、という話(推測)を聞いたことがあります。限度を超えてバスクリン色になってしまった池もあります。本来、水中に大量に生息しているはずのバクテリアやプランクトンが死滅した池に、バスが住めるはずがありません。

また榛原&相良の多くの池が、放流後(ゲリラ放流だけど...)の大増殖期を終え、安定期に入りつつあるのも「釣れない理由」のひとつだと思われます。先述のように元々池の持つキャパシティが小さいのですから、安定期に入ってバスが減るのは当然のことです。イレパクを味わうには、自分の足で一生懸命に「安定期に入る前の池」を探すことが必要になります。

色々と榛原&相良の野池の悪口を書いてしまいましたが、私たちにとっては身近で貴重な遊び場です。頭を使い、工夫をして、思いっきりバス釣りを楽しみましょう。
最後にオマケとして、私が野池探しをする時に「おっ、この池は釣れそうだ」と感じるポイントを挙げてみます。
 1.水質がマッディ(茶色)で浅い池
 2.ウィードが生えている池
このような池は比較的「ハズレ」が少ないです。みなさんにも、思い当たる池がありますか?(2001.1.12)

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【 ルアーの色について 】


みなさんはルアーの「色」がどのくらい釣果に影響すると思いますか?
この「色」については、みんな様々な考え方&ポリシーがあって、なかなか面白い話題です。いわゆる「当たりカラー」を探して次々と色違いのルアーを試す人、自分のお気に入りカラーだけで押し通す人、色を全く気にしない人など、本当に色々(?!)です。

1.色を気にして試行錯誤する人
釣り経験が豊富で、特にルアーでのマス釣りを経験した人にこのタイプが多い気がします。実際、マス釣りでは色がキーワードになることが多いようです。私も某ダム湖で様々な色のトビー(スプーン)を投げまくった経験があります。マスに対する「色」の威力は、管理釣り場で試せば一目瞭然!

2.洗脳された人
マッディ・ウォーターではチャートリュース、クリア・ウォーターではスモーク系、アピール度を増すにはレッド...といった固定観念を持つ人です。でも大抵は自分自身の経験から得た知識ではなく、釣り雑誌の受け売りです。繰り返し雑誌記事を読んでいる内に、洗脳されてしまうんですね。恐ろしや〜。

3.暗色ワーム好き
ワームといえば黒、青、紫、これで決まり!! 昔(20年以上前?)からバス釣りをやっている「トーナメントワーム&ジェリーワーム世代」にこのタイプが多いです。ナゼって? 当時の本に「ワームは黒、青、紫が絶対!」と書いてあったからさっ。三つ子の魂、百までも...

COLOR で、私はどうかというと...「お気に入りカラーで押し通すタイプ」なんですねえ。大抵は「いつもの色」のルアーを使い続けます。アタリがない時に「よっしゃ、ちょっと色を変えてみるか」と試してみる程度。
では野池小僧は「色は釣果に影響しない」と考えているのか、というと...そんなことはありません。「色」は時により(この「時により」ってのがクセ者なんですが)大きく釣果を左右します。実際、これまでに「色の威力」を何度も経験しています。オイシイ思いも、イタい思いも。

にもかかわらず、私が実釣で「色」についてあまり試行錯誤しないのは、「色」よりも優先すべきことがあるから。それは、ルアー自身が持つ動き(泳ぎ)であったり、与えるアクション、潜行深度、そして何よりも今狙おうとしているポイントに合ったルアーかどうか。マス釣り同様にバス釣りでも「色」は大事だけど、優先順位をつければ決して上位にはならない、もっと重要なことがある...そう感じています。今はそちらで手一杯です。
でも(時により)「色」が釣果に大きく影響しているのは事実。今後の課題ですね。

ちなみに私の好きな色は...
クランクベイト(シャッド)はゴースト系やシルバー系。スピナーベイト&バズベイトはイエローやホワイト。ソフトベイトはブラック、スモーク、ブルーなどです。えっ、理由?...なんとなく釣れそうな気がするから、説得力ないな〜。(2001.1.16)

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【 微弱なアタリをとる 】


冬から早春にかけてバスの活性が最も低い時期、ソフトベイトへのアタリは非常に微弱なものになります。ハイシーズンの「コンッコンッ、グ〜ン」という派手なアタリは鳴りを潜め、「モゾ」という弱いアタリが多くなります。「モゾ」なら、まだマシなほうで「ヌッ」とか「フッ」といったほとんど判別不能なアタリもあります。そして...その数倍(数十倍?)の「見逃しているアタリ」があるのでは?と私は想像しています。

今回は、この「見逃しているアタリ」を感じとるために、私が実践している「小ワザ」をいくつかご紹介します。ただし話の前提として、バーティカル(垂直下)な釣りではなく、キャスティングによる釣りを想定しています。

微弱なアタリをとる1番良い方法は「ラインを見る」です。
人間の皮膚感覚はそれほど敏感ではありません。いくら精神を集中させても「手の感度」に限界がありますし、あまり集中すると疲れます。(^^;) それよりも「目」を使ってラインの動きを見たほうが、より敏感で簡単です。
やり方は単純。アクション(ズル引き、シェイキングなど)を与えた後、ロッドを前方に倒しラインを水面に落とします。比重の軽いナイロン・ラインであれば、水の表面張力により手元の数mは水面に浮きますので、ここを見ていればOKです。(フライフィッシングのフローティング・ラインに似ていますね)アタリがあれば何らかの動きがラインに出ます。ナイロン・ラインを「ウキ」として使った、最も敏感な方法だと思います。

しかし上記の方法には決定的な「欠点」があります。それは...風が吹き、少しでも波が出ると、表面張力を破ってラインが水没してしまうのです。都合の悪いことに、微弱なアタリが多い冬から早春にかけては、毎日のように風が吹きます。(真夏のクソ暑い時は無風なのにね)そんな時はラインを張り「鈍感(どんかん)な」手でアタリをとる以外にありません。

鈍感な手を、少しでも敏感(びんかん)にするため、私は次のようにしています。

1.「利き手」でロッドを持つ
右利きの人は右手で、左利きの人は左手でロッドを持ちます。繊細な釣りの基本ですね。

2.超スロー・ズル引き&ロッド先端を見る
アクションは超スローなズル引き。10cm/秒ほどのスピードで30cm移動させ、ラインを軽く張った状態でアタリを聞き、また移動させる...の繰り返しです。大切なのは、操作中ずっとロッド先端を凝視すること。ここでも「鈍感な手」を「敏感な目」で補完します。

COLOR 3.空いた手(利き手でない手)をリールに添える
写真のように「空いた手」を必ずリールに添えます。スピニングならばリールを下から支えるように、ベイトであれば両手でリールを包むように。あまりに簡単なことなので「大して効果ないだろう」と思われるかもしれませんが、これが大間違い。特にスピニングの場合は、片手で扱う時とは感度に雲泥の差がでます。ぜひ試してみてください。

全体を通して気を付けることは「スローな釣りに撤すること」と「ラインを張り過ぎないこと」。アタリに集中すれば、自然と「スローな釣り」になります。またラインを張り過ぎると魚はルアーを離してしまいます。夏場のバスであれば追い食いしてくれますが、この時期のバスはそのまま「バイバイ」です。

バスプロの中には「活性の低い時こそ、シェイキングで食わせる」人がいるようですが、私にはシェイキングしながら微弱なアタリをとる自信はありません。またシェイキングで食わせるためには、かなり正確にポイントを絞りこむ必要があります。
素人(しろうと)の私はズル引きで食ってくれる魚を探し、その魚を確実にキャッチすることに集中しています。(2001.1.23)

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【 オフセット・フックを使いこなす 】


昔々、トーナメントワームがガラス瓶に入ってバラ売りされていた時代、「オフセット・フック」はマイナーな存在でした。店で売られているのは、ほとんどがストレート・タイプ。オフセットは釣具メーカーのカタログに載っている「ヘンテコな針」でした。

ところが現在、私はオフセットを多用しています。頻度は8割以上。
多用するようになった理由は、オフセットの長所「ソフトベイトがズレにくい」を無視できなくなったからです。業界全体の大きな流れとして、バス釣りは年々セコくなっています。その結果ソフトベイトは細くなり、柔らかくなりました。「引っ掛かり」がないストレート・タイプでは、ソフトベイトがすぐにズレてしまうのです。現在の「ヤワな」ソフトベイトをズレにくく、より長持ちさせるためにはオフセットが非常に都合が良いのです。

offset_1 ところが、雑誌等で「オフセットはフッキング性能が悪い」という記述をよく見かけます。実際、オフセットを使い始めた頃、私も「スッポ抜け」を連発しました。とにかく魚がノラない。あれえ〜、うおおお〜、うおおりゃ〜...大アワセしても、スイープしてもフッキングできないのです。
しかしその後、色々と試行錯誤しながら私なりにオフセットを使いこなしてきました。そして今では「オフセットはフッキング性能が悪い」というイメージは私の頭にはありません。自信を持って使っています。
今回は、オフセット・フックを使う際に私が気をつけていること、フッキングを良くするために工夫していること、をご紹介します。

1.ゲイプを広げる
市販されている一部のフックは、針先がやや内側を向いています。(写真上側のフック参照)これは根掛かりを防ぐための設計と思われます。また針先がアイ(ラインを結ぶ部分)を向いていることから、フッキング時のパワーを逃がさない狙いもあるのかもしれません。ところが...これがフッキング率を下げているようです。
写真はお気に入りの「リギングフック・ファインワイヤー B-51(Cultive)」ですが、私は購入後ペンチでゲイプを広げてしまいます。目安は「アイから延ばした線」と「針先が向いた方向」が平行になる程度。(写真下側のフック参照)これでフッキング率が向上します。

offset_2 2.ソフトベイトへのセット方法
基本的なセット方法はみなさん同じだと思いますが、私は「針先の収め方」に気を使っています。テール側で貫通させた針先を、直ぐにソフトベイトに埋め込むのではなく(写真上側のグラブ参照)、一度大きくソフトベイトから離した後、針先だけを埋め込みます。(写真下側のグラブ参照)
セット方法に不備があると、フッキング時、針先がバスの口に掛かるのではなく、ソフトベイト自身に「より深く」刺さってしまうようです。これを防ぐための工夫です。

現在、店頭で売られているフックの多くがオフセット・タイプです。これは先述のように、細くて柔らかいソフトベイトを扱うための「近代的なフック」でもあります。上手に使って釣果をUPさせましょう。
またソフトベイトを長持ちさせて、より「エコ」なバス釣りを目指しましょう。間違っても、ボロボロになったソフトベイトを辺りに捨てるようなことがないように!(2001.1.24)

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【 システム・クランクベイト 】


hasty 今から12〜3年前「ハスティー(スミス)」というクランクベイトにハマッった時期がありました。このルアーには潜行深度別に4種類(ハスティー1〜4)が用意されており「同じアクションのルアーを、水深に合わせて使い分ける」というアイデア(=システム・クランクベイト)が売り物でした。

今となっては、水深別にクランクベイトをシリーズ化するメーカーはいくつもありますが、各社の販売するバラバラなルアーを適当に使い分けていた当時は「画期的なアイデア」でした。「理系(理屈っぽい?)」の私がこのアイデアに食いつかないはずがありません。ハスティー2〜4を買い揃え(なぜかハスティー1は買わなかった)湖で投げまくったのは言うまでもありません。そして実際、沖の島(琵琶湖)で大量のバスをキャッチしました。

場所は変わって、榛原や相良の野池。私は今でも「システム・クランクベイト」というアイデアに沿った釣りをしています。例えば、潜行深度が浅いほうから...
 ・モーグルクランク47SSR
 ・アームズシャッド・マイクロ
 ・TDシャイナー1062SP-G
 ・SH-60SP
 ・ディプシードゥ3SP
これらのルアーを水深に合わせて使い分けています。メーカーも製品も異なり、クランクベイトではないモノも含まれ、一見バラバラに見えますが、「潜行深度」に注目すると、一応「システム・クランクベイトっぽく」なっています。

ただし現実には、榛原や相良の野池で「システム・クランクベイト本来の釣り=湖を水深別に輪切りにして探る釣り」をする機会はあまりありません。規模の小ささゆえショートキャストが増える野池の釣りでは、ルアーを「最大潜行深度」まで潜らせる機会自体が少ないのです。ドン深(急深)な野池で無理にロングキャストをしても、ムダなリーリング時間を増やすだけです。
ここ(榛原や相良の野池)で重要なのは「最大潜行深度」ではなく「潜行角度」なのです。斜面に対して、着かず離れずクランクベイトを潜らせることが理想的です。

クランクベイトで釣っている時、私は頻繁にルアー交換をします。これは「色々なルアーで釣りたい」と考えているわけではなく、また闇雲にルアー交換をして「当たりルアー」を探しているわけでもありません。一応私なりに、水底の傾斜に合わせて「潜行角度」の異なるルアーを選んでいるつもり(?)なのです。
クランクベイトは非常にアピール力の強いルアーで、遠くにいるバスでさえ引き寄せる「パワー」を持っています。しかし、基本は「バスの目の前でルアーを泳がせること」。各ポイントに合わせた「きめ細かいルアー交換」が必要だと考えています。

また斜面に沿ってルアーを潜らせることで、様々なヒントを得ることができます。リーリングを始めてすぐにヒットすれば「魚はシャローに出ている」と考えて、よりシャロー系なルアーに交換して効率の良い釣りを目指します。深く潜らせてからヒットがあれば、今使っているルアーが正解。またルアーをピックアップする直前にアタックがあれば、バスがかなりの長距離ルアーを追ってきたと想像し「今日は魚の活性が高いぞ」と判断できます。

大切なのは「最大潜行深度」ではなく「潜行角度」...とは言いつつも、大抵の場合、最大潜行深度が深いルアーは急角度で潜ります。私自身、パッケージに書かれた「最大潜行深度」を参考にルアーを購入しています。ただし一部に「あれ?コイツ意外と(急角度で)潜らないぞ!」と感じるルアーもあるので要注意です。(2001.1.27)

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