最終更新日:2002/4/29
2001年3月に「マングローブ自生林生態系遊学ツアー」に参加してから、
不思議な植物「マングローブ」に魅せられてしまいました。
それから、2001年12月に2回目の参加。
そして今回は3ヶ月ぶり3回目の
ランカウイ島"タンジュンルー"での
マングローブ観察日記です!
ランカウイ島でマングローブを観察するなら、加藤さんが遂行している
「マングローブ自生林生態系遊学ツアー」に
参加するのがお勧めです!
さぁ、今回はいくつの発見があったのでしょう???
本ページは時間帯によって写真が変わります。
下記のアニメーションがあるところが
写真が変わります!!!
時間を変えて訪れて、
たくさんの写真を見ていってくださいね!(^_^)
ちなみに壁紙は当日、撮った写真をもとに
作成したオリジナルですよ!
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この日は潮の関係により、 先ず沖へ行くとのこと。 その前に加藤さんからの説明。 何回聞いても加藤さんの説明は わかりやすい。 「へぇーマングローブって、すごいんだね。」 という声があちこちから聞こえる。 師匠!特色については覚えましたよ!(^_^)v |
3ヶ月ぶりの対面! |
マヤプシキが花を咲かせているとのことで、
沖へ出る前にそれを見に行きました。
その日、その時期によって見るものが異なります。
その点が、このツアーに何回参加しても
飽きない理由のひとつでもあります。
ここは河口であり、塩分濃度も高く、 このように1日のうち必ず塩水に どっぷりと浸かってしまう時間帯が あります。 それでも枯れることなく生き続ける・・・ |
マヤプシキの花です! 花の横には果実がなっていますね! |
ふと思ったんだけど、マヤプシキは見ての通り、胎生種子ではありません。
(果実の中に種子が入っています。)
マヤプシキは左上写真の通り、1日のうちに必ず塩水に浸かって
しまうようなところを好むのか?、そのような場所でよく見られます。
ということは果実が落ちたら、
確実に流されるということです。
なぜマヤプシキの種子が、そのような地に
根付くことができるのか???
疑問です・・・
マヤプシキの花を見た後、高速で沖へ移動。
大トカゲが住む島には、最近上陸するようにしたそうだ。
砂浜を歩いていると、いろいろな貝や珊瑚が落ちている。
そしてホウガンヒルギやフタバナヒルギの種子も漂流していた。
マングローブのことを琉球地方で「漂木(ひるぎ)」と
呼ばれているのが、納得できますよね。
大トカゲは発見できません でしたが、歩いた跡は確認 できました。 |
漂流しているホウガンヒルギの 種子を発見! ひっくり返してみると、すでに 発根していました。 |
「大コウモリ(フルーツバッド)」と「熱帯魚の餌付け」
前回(2001年12月)、 見られなかった「大コウモリ (フルーツバッド)」。 今回はよく見られました。 まだ子どもらしき フルーツバッドが かなり下にある木に 留まっていましたよ。 |
熱帯魚の餌付け。 ビスケットを砕いて放り投げれば、 あっという間に たくさんの魚が寄ってきます。 魚は水面上の手を怖がるから、 手でビスケットを砕いて、 そのまま海中に入れると いいそうです。 時々、魚に吸い付かれますが、 それがまた気持ちいい!?(笑) |
ちょっとした岸壁下には小型のコウモリが棲みついています。 あまり上を眺めていると、糞の洗礼を浴びるそうです。 ぽけーっと口を開けてると食べちゃうことになるから 注意とのことです。(笑) |
養殖場の近くへ行き、鷲の餌付け。
前回より条件が良く、すぐに鷲が降りてきました。
補食の瞬間を撮ろうと2台のカメラを駆使しました。
前回は全くいい写真が撮れませんでしたが、
今回は自分なりに満足のいく写真が撮れました。
一番のお気に入り写真は 「シロハラウミワシ」! さて、あなたは見られたかな? |
オオバヒルギです。 この種は胎生種子が大型(60〜80cm) であるため、容易に判断しやすいです。 |
養殖場での昼食。
加藤さんの奥さん手作りの和風弁当。
ここはとても暑いので保存の点など考慮し、
和風弁当にいきついたそうです。
食材にはかなり苦労した(苦労している。)と聞いていますが、
毎回美味しいお弁当を食べさせてもらっています。
食事後はマングローブの育て方や炭の使い方のレクチャー。
前回はここになかったのですが、マングローブの種類についての
絵が描かれた看板(説明入り)と図解入りの育て方が
掲示されていました。
全て加藤さんの手作りなわけですが、マングローブの絵が描かれ
た看板は、とても良くできており必見です。欲しくなりました。(笑)
今後は小屋の中にエコミュージアムを作るとのことなので、
楽しみです!!!
(「やっと片付けがすんだんですよ。」とのことでした。)
こういったものがあると、すごくわかりやすいですよね。
エコミュージアム「マンガスの館」を楽しみしております!
*「マンガスの館」は間もなく完成とのことです!
(加藤さんからの情報:2002/4/27)
加藤さんの説明は本当に わかりやすい。 |
こんな風に植えて育てます。 但し、ここでは塩水を与えて いるので、真水で 育つのとは違います。 何が違うって? ぜひ行って自分の目と 手で確認してみてください。 |
そうそう前日、養殖場でサメを保護していると聞いた。
最初は大きな生け簀がなく、窮屈な思いをしていたそうだが、
ネットを新たに張り、前日移動させたそうだ。
しかも船頭さん(ジェフリーさん)が抱えて
移動させたとか・・・大したもんです。
前回食べ損ねたミネラル豊富な実「センビラ」 今回は食べました!(笑) 河原一帯に「センビラ」が群生しています。(左上の写真) マングローブが育っているのも見えますね! |
上流の原生林へ。
川幅が狭くなり、ぐっとマングローブに接近する。
とかく支柱根ばかりが目に入ってしまうが、
見ていると他にも板根ありと根もさまざま。
河口付近にはマヤプシキ、オオバヒルギなどが
多く見られたが、上流側へ行くとコヒルギ、フタバナヒルギ、
ホウガンヒルギ、オヒルギなどが見られるようになる。
オオバヒルギ、フタバナヒルギ、コヒルギ、ホウガンヒルギが
熟した胎生種子(ホウガンヒルギは胎生種子ではなく果実)を
たくさんつけている。
そしてカニクイザル、カワウソ(自分は見られなかったが。)、
カワセミ、大トカゲなどが出現。洞窟内にはコウモリもいる。
水面を見ると、胎生種子がプカプカ浮いていて
育つ場所を探し求めている。
寿命を超えても生きているオヒルギ。 推定60〜70年でしょうか。 真ん中の奥の高い木が寿命を 超えても生きているオヒルギです。 まだ一部の枝で葉を残している。 寿命を超えても生きているのは、 「オヒルギ」だけだという。 |
上流の原生林へ! |
この支柱根はすごいですよね! マングローブの根には いろいろなタイプが ありますが、この支柱根を 思い出される方も多い のではないでしょうか? |
今回もこの先の洞窟に入ります! 何が出るかなぁ〜 |
洞窟に入ってすぐのところに カワセミが! カワセミは、たまに見られるが、 写真を撮るには難しい。 まだ若くて警戒心がなく、 テリトリーも狭いのが 幸いしました。 |
洞窟内のコウモリ。 |
「フタバナヒルギ」 今回、この胎生種子を 入手しました! |
オオバヒルギの胎生種子が プカプカと流れていく・・・ |
洞窟を抜けると、そこは・・・やっぱりマングローブだった!(笑) |
「隊長!恐竜発見!」とでも言いたくなりますよね。 大トカゲの登場です! ちょうど食事中だったため、警戒心もなく 私たちの目を楽しませてくれました。 |
炭焼きはまだ行われていませんでした。 ぜひ炭焼きしている時にも訪れたいですね。 |
干潮が近づきムツゴロウが現れるようになる。
よく見てると、ぴょんと飛び跳ねたりしてる。
面白いですよ!
「回る僕を見て!」(笑) | 今回のムツゴロウ達は サービス良かったです!(笑) |
マングローブの呼吸根が姿を現すと、
シオマネキも姿を現します。
まさにマングローブと共に生きていますよね。
呼吸根のあたりをよーく 見てみると・・・ |
シオマネキを発見! |
本日、2種類目のマングローブの花!
「アカバナヒルギダマシ」の花 マングローブが花を咲かすってこと、 ピンとこない方がいますが、 マングローブのなかには こんな綺麗な花を咲かせるものも あるんですよ。 |
前面に生える種類は不安定な泥地でも 耐えられるように支柱根を伸ばします。 塩分濃度、干満による影響などによって、 マングローブの種類や形態が異なります。 |
さて、ツアーはここで終わりなのですが、
私達だけ補習授業。(笑)
再度、船を出して頂き観察。
先ずはオヒルギの胎生種子があるか探しにきました。
オヒルギは家庭で栽培するには、
寒さに強いため、育てやすい種類といえます。
ただ、時期的に熟した胎生種子があまりなく、
数本程度しか採種できませんでした。
足場の良いところだということで、
少しだけ群生林の中に入ってみました。
足場が良いとはいえ、泥地なので沈みます。
体重のせいか?(笑)
一段上がってみれば、地面は乾いており
足場は良かったです。
そこにはコヒルギ、ホウガンヒルギが
群生していました。
自分の背丈より、かなり低いところにも
コヒルギの胎生種子があり、
目の高さくらいにホウガンヒルギの実もありました。
いざ群生林の中へ! |
人間の指をも切り落とす力が あるハサミを持つ マングローブ・クラブの巣。 |
自分の背丈より、かなり低いところにも コヒルギの胎生種子が ぶら下がっていました。 |
目の高さにホウガンヒルギの実が! |
この奥もマングローブの群生林は続く。 |
途中に大きなハチの巣が・・・ そうそう、このツアーに参加するときは 香水はつけないでくださいね。 ハチが寄ってきますので・・・ |
マングローブの観察は1週間程度、
朝から晩までやっても飽きない
だろうなと思った。
というか、定期的にそれぐらい時間掛けて
観察できたらいいな!と思いましたね。
但し、マングローブスネークなど危険な
生き物には遭遇したくはないなと。
前日、加藤さんから
マングローブスネークが
ムツゴロウを補食している瞬間の
写真を見せて頂きました。
写真で見るだけならいいですけど、
生は遠慮したいですね。
蛇はかなり苦手です。(^^;
ここはマングローブが中心に生態系が成り立っている。
海と山の二つの生態系を持つマングローブ。
興味は尽きない・・・
ラヤ山の頂上から見たタンジュンルーのマングローブ。 「さっきまであの川で観察してたんだよなぁー」 |
おまけ-1
(ラヤ山のオオサイチョウ)
ラヤ山で見たオオサイチョウ (Great Hornbill) 飛んでいる姿を見たら、 感動すること間違いなしです! |
おまけ-2
(サキシマスオウノキの種子)
サキシマスオウノキの種子。 噂には聞いていましたが、 メチャクチャ固いですね! ナイフでも割ることができないですよ。 |
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