モーリタニア都市別ガイド
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アタール Atar
土壁の家が並ぶアタールのクサール(古い町並み)で
アドラール州の州都。人口2万人。岩山やオアシスが美しく、見どころの多いアドラール地方の観光の拠点。
この町はモーリタニア北部のオアシスに暮らす遊牧民たちの商業や物資調達の拠点。町はこの国にしてはとてもにぎやかで活気がある。水道も電気も電話も通っている。食堂もネット屋も銀行も郵便局もあるので地方からきた人にはしばし休息の場所になるだろう。
・・・といってもやはり田舎。もっと都会で便利でシンゲッティなどへ行く車もたくさんあるかと思ったら甘かったようだ。公共の交通機関はここまでで、この町から先に行くにはあやしげな店から出るトラックに乗せてもらう他はない。
■ ■ ■
アタールのみどころ
町の中心になんともワイルドな市場があるが、とにかくワイルドな迫力のほかには特筆すべきものは何もない。
ただ、この町はパンがおいしくて有名。フランスパンなのだが、この町のパンは大きくて味も断然おいしいのだ。
この先の観光地はシンゲッティ以外は水も高いし食料入手も困難。買い物や電話など、用事はしっかりすませておこう。
この町の見所といえばクサールと呼ばれるモーリタニアの古い町並みが楽しめる旧市街があるが、ここからシンゲッティなどに行ってオールドタウンの様子を楽しめるならばさほど珍しい気はしない。
それよりもヌアクショットからアタールへ向かう時、またシンゲッティへ向かう時、峡谷を抜けていくのだが、そのパノラマがすばらしい。
アタールから10kmほどのところに遺跡がある。
アタールの市場。ほったて屋台がワイルドで肉売り場なんてすごいことになっている。
宿と食事
■宿■
Auberge Enne Jah Atar
TEL 6469010
現地の子供に連れられて行った宿。 安くてきれいで居心地もよかった。
広いサハラスタイルの部屋で、一泊1000ウギア。 (トイレ・水シャワー共同)
アタールには何件か宿があるので宿の心配はいらない。
■食事■
アタールにはメインストリートにたくさん食堂があるので食事には困らないだろう。
とにかくパンがおいしいので、市場でパンを買おう!
移動
■シンゲッティまで■
約100km 商店の仕入れ用トラックで約2時間。
乗り場は車を出す商店の前。値段は一応相場があるが、運次第とも言える。乗り場も時間も運賃も地元の人に聞くしかないが一日に何台かあるので車探しに苦労することはない。
途中の大峡谷、アモグジャール峠超えは圧巻!
黒々をした岩が迫る大峡谷を登りきると、巨大な岩山の上は赤土の荒野。
■テルジットまで■
約80km
商店が出すトラックで1時間から1時間半。この間の風景もすばらしい。
■ヌアクショットまで■
町の中心付近にある乗合タクシーのガレージからランクル等で500km約6時間。午前はほぼ毎時、何台か出てるが、午後は人も集まっているのに一向に車が出ず、夕方まで待たされた。やはり移動は早い時間のほうがいい。
■その他■
ワダンまで 約200km
シュームまで約100km
ヌアディブまで約600km
アモグシャール峠のダイナミックなパノラマ。