平成12年度森町PTA連絡会研修会
 

研修主題「活力あるPTA活動の創造をめざして」に向けての提案

 

森町立三倉小学校PTA

 

「送ろう 3%人生! 目指そう 3%P.T.A.!」

 

   ある大学でほぼ人生の勝負がついていると思われる65歳の人たちに、「あなたの独断と偏見でけっこうですから、現在までの人生はいかがでしたか。また、今後どのようにいけそうですか」という質問をしました。現在の年齢における、経済面、家庭面、健康面、教養面、精神面、社会面などからの自分の達成度と満足度、将来性を問うたものです。 
  その結果、私の人生は思いどおりです、今後もこれでいけそうですと答えた人は、わずかに3%の人たちしかいませんでした。
  たぶん、私たちもそんなもんだろうと思います。
  PTA活動を考えたとき、3%人生を送っている人は良しとしても、問題は97%人生の私たちです。
   97%人生の私たちも子供たちに対しては、あっという間に3%人間として振舞ってしまいます。振舞うこと自体は当然です。私たちは、子供たちを愛し、子供たちに3%人生を送ってもらいたくてメッセージを送るのですから。
 では、何が問題なのか?
 97%人生の私たちが、子供に向かい3%人生を説いたところで何処までそのメッセージが届くのか疑問です。メッセージは届いて初めてメッセージです。
 例えばこんなことはないでしょうか。夫婦間で明るい挨拶も交わさないまま、子供たちに明るい挨拶をするよう強要してはいないでしょうか。明るい挨拶を交わせないのは妻(あるいは夫)に問題があるなどと、問題を外側のせいにしながら・・・・・
つまり、97%人生の私たちは、3%人生を送れない原因を外側のせいにし、本気で3%人生を求めることをしていないのではないかと思うのです。それでいて子供たちには3%人生を説いてしまう。
私たちの親はかつて、今の私たちほど子供である私たちの方を見ていてはくれなかったと思います。生活に必死でそんな余裕はなかったのですから。でも、たとえ97%人生の親だとしても、生活に必死だったその後姿が私たちに強烈なメッセージを届けてくれた筈です。
   お判りいただけると思いますが、子供たちの方を見ないほうがよいというのではなく、私たちは、子供の方を向きすぎてはいないだろうかということです。
だから、私たちも子供の方を向く前に必死に自分の3%人生を求め、その後姿で愛する子供たちにメッセージを送りましょう。
  私たちが3%人生を送ることは、自分を犠牲にしながら必死で私たちを育ててくれた私たちの親に対しての恩返しですし、3%人生こそが子供たちに届くメッセージの発信元になりうるのではないでしょうか。

 そこで、本年度の三倉小学校P...の標語は、
「送ろう 3%人生! 目指そう 3%P.T.A.!」
です。
こころは、「後姿でメッセージを送れる親になろう」です。
そしてスタートは、 「問題は自分の外側にあると考えるならば、その考えこそが問題である。ことに気付く事からです。

 

文責:三倉小学校P...田邊 哲 (たなべさとし)

 

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