2002/8/18

南伊豆のマングローブ観察記(2002.8.9〜10)

[注意とお願い]

今回の観察に関しては、当地管理関係者と相談した結果、
条件付きで群生地内へ入ったものです。
当地は貴重なマングローブ(メヒルギ)の
人為的移植北限として保護されていますので、
決して群生地内へ入らないようお願い致します。
(土手から観察されるといいかと思います。)

それと土手から群生地内(だけに限りませんが・・・)へ
ゴミを捨てないようお願い致します。

時間帯によっては、群生林の近くで
地元の漁師さんが仕事をしています。
網の手入れ等していることがありますので、
十分に注意されますようお願いします。


今回の一番の楽しみは、
そろそろ咲いているだろう花を見ることでした。
とはいえ、7月末に観察した浜名湖のメヒルギ
状況を思うと、まだ時期が早いかと心配していました。
さて、メヒルギの花は見られたのでしょうか?
では、観察記をご覧ください。

−メヒルギ林−

南伊豆のマングローブ
ここが南伊豆の
メヒルギ群生地です!
観察の開始!

−潮の干満による水位の変化−

干潮 満潮
潮の干満により、水位が大きく変化します。
満潮時は群生地内にも汽水が入り込みます。
上記の写真を比べると水位の変化がよくわかりますね。

−塩分濃度計測−

場所 塩分濃度
メヒルギ群生地 1.85%
弓ヶ浜海水浴場 3.3%

2002/8/9採取

−近くへ行って観察開始−

(注意)無断・無許可の立入は禁止されています。
メヒルギ林の中に入ります。

−群生林の中は−

群生林の中−1 群生林の中−2
とても小さな群生林なのですが、
群生地内を覗いてみると、
ちょっとしたジャングルです。

−母樹から落ちた胎生種子と根−

メヒルギの胎生種子と根
メヒルギの根元に
集中している胎生種子。

胎生種子はほとんどが
熟しており、
多くが落ちていました。
但し、母樹から落ちても
地面に刺さることは、
ほぼ不可能な環境です。
メヒルギの胎生種子ですと、
細くて軽いため
地面に刺さる確率は
元々低いとは
思われますが・・・
なんとか自生すると
いいですね!

根はなんとなく板根状と
いった感じでした。

−胎生種子−

メヒルギの胎生種子 メヒルギの果実部
マングローブの特色の
ひとつである胎生種子。

熟していますね。
数日のうちに落ちた
ことでしょう。
胎生種子が落ち、
果実部のみ
残っていますね。

−花−

メヒルギの花が見えるかな? 白い花が見えますね!
1年前から見たかったメヒルギの花!
まだ咲き始めの様子でしたが、念願のメヒルギの花が
見られて最高でした!

白くて可愛い花ですね! メヒルギの花を横から!
白くて可愛い花ですね!

胎生種子と花
胎生種子と花

メヒルギの花 メヒルギの花
メヒルギの花 メヒルギの花

−ゴミを捨てないで!−

ゴミを捨てないで!
残念ながらゴミがたくさん・・・
マングローブとゴミ・・・
手前にペットボトルに
板状のゴミ、左奥には
プラスチックのかごが
捨てられていますね。
ゴミは持ち帰ってね!
汽水が入り込むような
環境になっていますが、
周りにはネットを張って
あることより、土手側からの
ポイ捨てが多いのでは
ないかと思いました。
空のペットボトルや
プラスチックの容器などは
どこでも見られますが、
酒の一升瓶や写真のような
ガス缶も捨てられて
いたのには驚きでした・・・

−対岸から見たメヒルギ林−

対岸から見たメヒルギ林
対岸から見たメヒルギ林
対岸から見ると盆栽サイズのマングローブですね!
この地だから矮小化するのはしょうがないですけどね。
それでも4m級があるのですから、立派なもんです!

−おまけ−

クマゼミ
ハマボウに止まったクマゼミ

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